Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「平清盛」第34話。

2012-09-02 23:31:19 | 大河ドラマ「平清盛」


沈みかけた夕陽を扇で仰いで呼び戻すほど、我が世の春を謳歌していた清盛。
しかし、その清盛が突然の病で倒れてしまう。
清盛が危篤状態に陥ったことは、周囲の人々の心に様々な波紋を起こし…

今週の詳しいあらすじは公式サイトでどうぞ。

むかし、何かの本で清盛の突然の病の原因は寄生虫だったというのを読んだことがありますが、今回の大河でも
その説を採用してました。その本には清盛の病は●●●を出した途端に治ったって書いてあった気がするのですが、
今回の大河ではその説は採用してませんでした。まあ、夕食時のお茶の間で、晩御飯にカレー食べながら見てる人が
いたら大問題ですもんね。ははっ。

第34話は、清盛が熱にうなされながら見た、実の母親である舞子の腹の中にいた頃の胎児の記憶と、
清盛が実の父・白河法皇と大霊界で対峙する場面にかなり時間を割いてました。来週から神木君の義経登場&福原遷都と
新展開になるから、ここで一度これまでのあらすじをおさらいしとけ、って意味があったのかもしれませんね。
まあ、私は第1話からずっと見てるので、正直「ここまで回想シーン入れなくても…」って思ったけど。

清盛が寝込んでいる間、枕元で献身的に看病してたのは盛国でした。盛国に汗ふいてもらったり、おでこに冷えピタ(違う)
貼ってもらったり、うらやましい限りです。盛国に看病してもらえるなら私も虫を…って思ったけど、うなされてる横で
聖子ちゃんに「あそびを~せんとや~」歌われるのなら、ちょっと考えます。

清盛が自分の出生のエピソードをダイジェストで見ている間に、清盛危篤の報を聞いた人々はそれぞれの思惑を胸に、
ことの成り行きを見守っていました。摂関家、後白河法皇、源氏。そして平氏一門も。時子の弟の時忠が、時子の息子である
三男の宗盛に「清盛亡き後の平氏の棟梁には、正室の子であるお前がなれ」とそそのかしたものだから、清盛の長男・重盛と
宗盛の間に亀裂が生じました。時忠はいまのところ、都合のいいトラブルメーカーのような使われ方をしていますが、
彼の真意はどこにあるんでしょう。平氏一門としての結束よりも、血のつながりを重視しているように見えるけれど、果たして
それが本心なのか。それとも口からでまかせなのか。お調子者で憎めないところがあるから、清盛の息子たちよりよっぽど
キャラが立ってて面白いんですけどね。

熊野詣に向かう途中、首にできたおできに悩まされる後白河法皇。そのおできに薬を塗りながら、滋子が
「この形…何かに似ている…」
というので、なんだ、タフマン白河法皇に似てるのか?と思ったんですけど違いました。滋子にはこのおできが
サイコロに見えたんだそうです。どこがどうしてあのおできがサイコロに見えるのかと突っ込みたくなりましたが、
サイコロに見えたんだそうです。思い込みって怖いですね。

サイコロおできに導かれるように、降りしきる雨の中、賀茂川が大水であふれているにも関わらず、清盛のもとに
かけつける後白河君。照れ隠しに

「ふ、ふんだ!勝手に死ぬなんてアタシが許さないんだからね!」

なんて超ツンデレなこと言ってましたが、その眼には涙が光ってました。なんというか、この後白河君の清盛君に対する
複雑な乙女心にはこめかみがズキズキします。演じてるのがケンイチさんと松田翔太くんなので鑑賞に堪えますが、
史実に照らし合わせてアラフォーとアラフィフのおっさん2人で想像すると結構キツイです。
まあ、50代でもカッコいい人いっぱいいるけどね…。なぜか石原軍団とか想像しちゃったのよ、私。

清盛の病は癒えたけれど、清盛が死にかかったことは周囲に大きな影響を与えました。ビフォーアフターがないのは伊豆の
頼朝くらい。でも、その頼朝でさえも運命を変える相手との出会いが近づいているわけですが…あのー、政子さん、

第1話の初登場時よりもパワーアップしてません?

なんだか、このままエスカレートして女版為朝になっちゃったらどうしようてな不安が頭をよぎりました。
いや、もしそうなったとしてもそれはそれで楽しみかもしれない…。


それにしても、今年の大河は本当に「血のつながり」を強調しているけど、それが「血のつながり」を至上のものと
しているのではなく、逆に「血のつながりにこだわっていると身の破滅を招く」のが今のご時世にあってるのではと
思います。来週の第35話は、いよいよ牛若が滝にザブーン!した後に滝から神木義経がサパーン!と登場する回です。
NHKが7年間も温めてきたネタなんだから、きっと実現するでしょう。今から超楽しみです。



コメントを投稿