Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「平清盛」第41話。

2012-10-21 23:53:43 | 大河ドラマ「平清盛」


あいかわらずまったく視聴率の振るわない「平清盛」第41話を見ました。
ツィッターでは盛り上がってるんですけどねぇ。今はテレビで見なくてもワンセグやオンデマンドでも
見られるし、視聴率は当てにならないのかなぁ(希望的観測)

第41話は、来週の第42話「鹿ケ谷の陰謀」の前振りみたいな回でした。それと、伊豆にいる頼朝&政子の
初々しいラブストーリー。まあ、初々しいのは政子だけで、史実では頼朝はもうアラサーのはずなんですが。

…いや、年齢の事を細かくつっついちゃいけませんね。

なんせ今週は時代とか年齢とか存在意義とか一切無視して聖子ちゃん再降臨の回ですから!(再降臨というか再々降臨というか再々々降臨というか…)

きっとこやつは最終回までちまちまと出続けるんだろうなぁ…!はあ、誰得という言葉を今ほど実感したことはないよ。

そんな第41回のあらすじはこちら

比叡山の僧兵たちが強訴に行く場面で、ごくせんシリーズでおなじみの脇君がいましたね。
この人もいくつになっても変わらないなぁ。

健春門院滋子が急な病で亡くなったことは、ゴッシーこと後白河法皇のメンタルだけでなく、王家と平家のつながりにも
激しく影響を与えました。滋子たん、画面からはどんだけ重要人物なのかあんまり伝わって来なくて脳内補完して
やりすごしてきたけれど、すごい人だったのね。

娘の徳子(後の健礼門院)をゴッシーと滋子の間に生まれた高倉帝に嫁がせ、平家から帝を出そうと企む清盛。
「はやく皇子を」という清盛の願いもむなしく、徳子と高倉帝の間にはなかなか皇子が生まれません。仕方ないよねー。
せかす清盛を「(子どもは)授かりものですから」と諭そうとする盛国。なにこのいい人。上川マジック健在ですね。
お姑さんに「嫁子さん子供まだ―?」と催促されてイライラしている全国のお嫁さんのハートをわしづかみっすか。
まあ、本当はこの後安徳天皇が生まれるんだから、あともうちょっとの辛抱なんでしょうけどね。

しかし、健春門院亡き今、ゴッシーは出家していた皇子2人を呼び戻して、高倉帝の養子にしてしまいました。
これすなわち、高倉帝を政治の場から遠ざけようとするフラグ。福原で盛国と一緒に双六三昧だった清盛が、
これを面白く思わないわけありません。これによって、清盛とゴッシーの戦いのゴングが再び鳴り響きましたね。
カーン。

ゴッシーの勢力をそぐために、ゴッシーの腹心の西光の息子を流罪にしようと画策する清盛。その計画の発端が
「寺が風呂を貸してくれない」から始まるところにはずっこけましたが、簡単に説明すると、

1.西光の息子、比叡山の末寺で湯を貸してくれと頼む

2.寺の住職、「ゴッシーは比叡山嫌いだから云々」と拒否。

3.怒った西光の息子、寺を焼き討ち

4.比叡山ブチギレ「ヒャッハー!!強訴だぜ!!」


といった流れ。そして、宮中に強訴がきたらお呼びがかかるのは武士すなわち平家の実働部隊。そっから先は

5.ゴッシー&成親&西光「重盛、なんとかせい」

6.真面目な重盛「かしこまりました」

7.平家の家人「やべ神輿射っちゃった」

8.摂関家BROS顔面蒼白

9.真面目な重盛「どうしよどうしよ父上に報告しなきゃどうしよ(以下無限ループ)」

となりますわな。そして最後は

10.清盛「計 画 通 り」

です。おい清盛、あんたの中の人はLじゃなかったんかい!いつのまにか夜神月にすりかわってるぞー!!

いやはや、今週の清盛は真っ黒でしたねぇ。
今の清盛が目指しているのは「海賊王」じゃなくて、「新世界の神」なんじゃないでしょうか。

清盛の計画を知らされずに振り回されまくった重盛くんが気の毒です。私もこんな父親(&上司)嫌です。
重盛くんも、お父さんみたいに早い時期に一回グレておけばよかったですね。そしたらもっと腹の据わった
性格になれたのかも。

しかし、清盛がしたたかなら敵であるゴッシーもさるもの。摂関家BROSは法皇側の人間(平家の家人)が神輿に
矢を射たのだから、おわびに西光の息子たちを流罪にしなくてはならなくなる、という清盛の企みを見抜きました。
ゴッシーってば、この通りそれなりに頭は切れるのよね。でもその切れるタイミングがいまひとつなのよね…。
もっと早いうちに平家対策をしっかりしとけばよかったんじゃないの、って思っちゃいます。

つうわけで、ゴッシー側にダメージを与えられた、ということで今週は清盛が一歩リード。来週はその反撃のために、
ゴッシーが西光や源氏方の蔵人を集めて鹿ケ谷に集まって陰謀をこそこそ話し合う会をするらしいです。
がんばれゴッシー!フレーフレーゴッシー!!

京の都と福原で、2人の坊主がビシバシ火花を飛び散らせていた頃、伊豆ではもののけ姫がニート武士頼朝を
たきつけているところでした。「源氏の御曹司なら立ち上がれ!」と煽る政子ちゃん。でもだめだよ政子ちゃん、
この人にそんなこと言ったって、「立ち上がる」ってことがどういうことなのかもわかってなさそうだもの。
実際、ずーっとひきこもりだった頼朝がどうやって挙兵するのか、そのプロセスは気になります。
やさしい政子パパがなんとかしてくれるのかなぁ。でも頼朝さんに人を束ねるスキルがあるとも思えないからなぁ。
自ら進んで北条父娘の傀儡になるつもりなのかしらん。というか岡田将生がやる気に満ちた顔で
「平家を倒すぞー!!」と息巻いてる姿が想像できません。政子ちゃん、イケメンならなんでもできるはず、
っていうのはマンガ読みすぎですよ。

髭切を見て目を輝かせる政子は、歴女な杏ちゃんの素の姿みたいでしたね。イノシシかぶったりして最初は
やりすぎだと思ってましたが、杏主演で北条政子を主人公にしたドラマが見てみたくなりました。

伊豆で兄貴がデモデモダッテをやってる頃、鞍馬山にいる遮那王もまた、弁慶にあおられて、このまま
出家をするべきか源氏の棟梁・義朝の息子として平家と戦うか迷ってました。別々の場所で同じことを思いながら
奏でている、頼朝の笙と遮那王の笛の音が重なり合うのが印象的でした。

来週は予告によれば清盛がマジギレして庭で誰かを踏みつけにしてましたが、あれは一体なんだったんでしょうか。
待て、次回!!そしてもう出てくるでない、乙前!!いやマジで!!


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