Flour of Life

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映画「デットプール2」「ピーターラビット」まとめ感想

2018-06-02 13:29:50 | 映画


昨日公開したばかりの「デッドプール2」と、子供向けかと思いきや予想をはるかにぶっ飛んだ内容と話題の「ピーターラビット」を見て来ました。
デップ―は字幕、ピーターラビットは吹替で見ました。

どちらも面白かったです。以上…で終わったらTwitterよりも短くなっちゃうので、もうちょっと書きます。(※若干のネタバレがあります)

「デッドプール2」は、2年前に大ヒットした前作のノリをそのまま続行、無駄に大きい風呂敷を広げずに尺も長すぎず、最後までダレずに楽しめました。映画の序盤で〇〇が△△されたときは、「インフィニティ・ウォーの悪夢再びか!」と戦慄しましたが。

今回の新キャラは、未来からやって来たターミネ…もといケーブル、運を操る特殊能力の持ち主ドミノ、手から火の玉を放つ少年ラッセル、X-MENのネガソニックのガールフレンドのユキオなどなど。ユキオを演じるのは忽那汐里で、思ったより出番が少なかったけどこのシリーズは他のマーベル映画より登場キャラクターが少ないので、続編が作られたら出番は増えそうです。とりあえず死ななくてよかった。あと、某ハリウッドスターと某ハリウッドスターがカメオ出演しているので、これから見る人は要チェックです。

先に「インフィニティ・ウォー」がどうたらと書きましたが、それだけでなくケーブルとサノスは演じる人が同じだし、持ってるアイテムもちょっと似ています。デップーがインフィニティ・ストーンをネタにしなかったのが不思議なくらい。もっとも、当のアイテムが終盤で重要な役割を果たすから、あまり取り上げないほうがいいと思ったのかもしれませんね。

ケーブルがデップーたちのいる時代にやってきたのは、未来の世界で自分の妻と娘を焼き殺したラッセルを、子供のうちに殺しておくためでした。うーん、どこかで聞いたような。まあいいや。まだ人を殺していないのだからと、ケーブルからラッセルを守ろうとするデップー。そのデップーの気持ちに反して、自分を虐待した孤児院の院長を殺そうとするラッセル。ラッセルがどれだけ虐待されてきたか、院長がどれだけクソなやつかがしっかり描写されているので、ラッセルの気持ちもわかってせつないです。血しぶきがばんばん飛んで、首も手足ももげまくって飛びまくる映画ですが、殺人が教育上よくないことだという自覚はあるわけです。デップーは子供のラッセルに、自分にないイノセンスを持ち続けてほしいと思ったのかも。でも、もしかすると、デップーがラッセルを守ろうとするのは、ウルヴァリンへの対抗意識もあるのかも?でもそれならデップー、老人介護もしないとね?

アクションシーンは展開が面白くて、特にドミノが活躍するシーンは「こうきたか!」とわくわくする展開が多くてとても面白かったです。普通の映画なら「都合よすぎやーん!」と突っ込むところが、「いや、自分運がいいですから」で乗り切れちゃうというのが新鮮でした。うーん、そうか、今までドラマや映画で「そううまくいくかーい!」と突っ込みたくなることは多々あったけど、あれは全部登場人物がドミノと同じ能力を持つミュータントだったからなんだな!納得!…って納得できるかーい!!

「インフィニティ・ウォー」の名前を出すのはこれで3度目ですが、デップー2を最後の最後までみたら、

もしかしてこの映画(デップー2)の結末はあの映画(インフィニティ・ウォー)の後編を先取りしているのでは…?

という疑惑が頭をよぎりました。疑惑というか、願望というか。でもそうなると「インフィニティ・ウォー」の序盤で〇〇されたあの人も復活する?もしそうなら「インフィニティ・ウォー」の後編で「TAKE ON ME」が流れるのかしら!?キャー!!

「デッドプール」前作はデップーとヴァネッサのラブストーリーでした(ような気がする)が、続編の今作はデップーが仲間つまり家族を手に入れる、つまりはファミリーの物語でした。3作目がいつになるかわからないけど、その頃には更に家族が増えて、デップーが結成したXフォースのメンバーも増えていることでしょう。多分。でもその頃にはウルヴァリンが代替わりして、オーストラリアネタが使えなくなってるかも…!?(涙)


はい。続いては「ピーターラビット」です。ウェッジウッドからお皿が出てたなーというくらいの知識しかなかったのですが、映画館で予告を見たときはびっくりしました。

イギリスの自然豊かな土地で、3つ子の妹たちと従兄弟のベンジャミン、動物好きな画家のビアとともにのびのび暮らすピーターラビット。天敵はビアのご近所さんのマクレガーのみ。マクレガーの畑に忍び込んでは野菜を略奪せんと決死の戦いを繰り広げていたけれど、ある日の戦いの最中、マクレガーが急死する。これで畑は自分たちのものと有頂天になっていたピーターたちが、マクレガーの屋敷でサバトを繰り広げていたところ、ロンドンからマクレガーの親戚で潔癖症の青年トーマスがやってきたからさあ大変。おまけにトーマスはビアと急接近して、ピーターにはますます面白くない状況に…人間とウサギの命を賭けたバトル、勝つのはどっちだ!?

少し前にみた「パディントン2」もかなり振り切った内容の映画でしたが、「ピーターラビット」は更に振り切った、というか突き抜けた映画でした。私が映画館に入ったとき、後方に小学生くらいの子供が親と一緒に見に来てたけど、「こんなの見せたら教育上よくないのでは?」とよそ様の子育てに口出ししそうになりました。まあ、この映画見て畑にウサギ駆除のためにダイナマイトを仕掛ける小学生はいないでしょうが。でも、食物アレルギーはシャレにならないことはアピールできたと思うので、そっちの方向で効果があることを祈ります。

ピーターたちウサギをはじめ、豚とかハリネズミとか動物たちはたいがい凶暴、生きるためには手段を選びません。でも、それもそのはず、彼らは常に殺るか殺られるかの世界で生きているのですから、常に仁義なき戦いモードに入ってても仕方ありません。彼らに好意的な人、ビア以外にいませんでしたものね。そのビアも少々(?)ぶっ飛んでて、ピーターたちに優しいけど、人間とウサギが共存するための打開策は考えてない。私の地元では、畑の雑草を農薬を使って駆除するかわりにウサギに食べてもらおう!って農業をやってる人いましたけど、あれはうまくいってるのかしら…?ウサギだって美味しいもの食べたいだろうしねぇ。

ピーターと命がけで戦うトーマスを演じるのは、新「スター・ウォーズ」シリーズで帝国軍のハックス将軍を演じているドーナル・グリーソン。お父さんのブレンダン・グリーソンは「パディントン2」でパディントンと一緒に脱獄するコックを演じていて、お父さんは熊と共演、息子はウサギと共演…この親にしてこの子あり、とSNSで話題になってました。動物とのバトルシーンはどれもCGだから、現場では全部一人芝居だったわけで、演技するのは大変だったと思います。見えない相手に怒り狂って暴れないといけないわけだから。それを考えるとCGとかVFXを多用した映画の俳優さんは、もっと敬意を払われるべきですね。デップー2で空から飛び降りたピーターとか、一瞬だけ顔が映ったバニッシャーとか。あれはあれで大変よね!

余談ですがトーマスがハロッズで大暴れするシーン(1回目のほう)、BGMがSOI(スターズオンアイス)で使われてた「Feel It Still」だったので余計に笑えました。これからSOIの動画を見るたびに思い出しそう。

映画の中盤まで、ピーターたち動物の会話は動物同士にしか通じないものだろうと思っていたのに、終盤でトーマスとピーターの会話が成立していたのでびっくりしました。でも、それを言ってたらピーターたちが服を着てることも野菜を食べるのにドレッシングをかけてることもどれもおかしすぎるので、突っ込むのはやめにしました。ひょっとするとアレはピーターが人間の言葉をしゃべってるんじゃなくて、トーマスがウサギの言葉をわかる特殊能力を持つようになったのかもしれないですね。これでトーマスもXフォースのメンバーだ!(って言ってたらその日の夜のドラマで上川隆也さんが犬と意思疎通してた)

ツッコミどころ満載のぶっ飛んだ展開の映画でしたが、最後の最後で語り部がピーターの妹の1人(1羽?)だったことがわかって、なんとなく収拾がついたような。いやそれでもやっぱりやりすぎだろ、と突っ込みたくなるような。とりあえず、ハックス将軍よりトーマスの方が戦いに苦労してそうだなとか、ピーターとカイロ・レンだったら一緒に暮らすのはどっちが厄介かなとか、想像するのが楽しい映画でした。

イギリスの名作絵本の実写化は、次に「プーと大人になった僕」が控えてますが、こちらはどういった内容なのか。予告を見た感じだと結構シリアスみたいですが。そもそもプーはクリストファー・ロビンのイマジナリーフレンドなので、パディントンやピーターと扱いが違います。あんまり暗くしないでほしいけど、さて。某金メダリストはプレミア試写会に来てくれるかなー?


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