Odekoでのんびり

嫁とH19年生まれとH21年生まれとH24年4月生まれの三姉妹との生活をのんびり綴り、静岡県中部の情報や感想も。

「命の輝き」を読んで

2007-11-07 12:51:37 |  読み終えた本
「命の輝き」を読んでみました。

自分のしてきた行動やそのことに対する結果、自分がされた不条理なこと等によって主人公は生きることへの意味を見失ってしまう。

10代の頃は、ある面では親離れが進み、ある面では親に依存している複雑な状況。
親への反抗や抵抗も独り立ちへの準備ではあるけれど、経済的にはどうあがいてもまだまだ親へ依存しなくては生活が安定しない。そんな中、円満な家族に訪れた家庭崩壊。

親の身勝手な行動に、いつだって子供たちが被害者になってしまう。

さらに主人公には悲劇が待っている。身勝手な男たち・男の子たちによって振り回される。
それでも、親、兄弟、友人への信頼や支えの中で愛すること愛されることを学んでいく。



泣けました。この本は通勤電車の中では読めません。会社の昼休み中にも涙してましたから。


文体などはケイタイ小説です(横書きが苦手な人には向かないのかも)、同じ内容を他の作家(小説家)が書いたら更に深みというか厚みが増すのだろうな(人物像や登場人物に)、と思いつつも他の作家が書いたらここまでストレートには心に響いてこないと思いました。

そう、心に響くんですよ。


家庭(家族)の暖かさとかセックスの意味とか、大人たちが考えて教えていかないといけないと思う。簡単に離婚してほしくないし、セックスを安易に考えてほしくない。(子供を授かるための大切な行為だし、不妊で悩む人もいるわけだし。)

ボクは子を持つ親として、まさに女の子を持つ親として、子供を守るために頑張って必死で生きていかないとですね。自分が子供の頃は、大人たちは今の自分より大人だったような気がする。今の自分はまだまだ危なっかしい親ですから。

自分のためだけでなく、人のために泣けるような娘に育って欲しい。

それにしても、男って情けない・・・暴力で欲求を満たすなんて。

自分の10代の頃と比較してみて現在ってやっぱり生きにくいのかも。
大人たちが大人だった。(権利と義務はしっかりしていたと思う、給食費未納なんて考えられないことだったし)
離婚してることは不幸なことだった。(今よりもそうとうの覚悟が必要だったと思う)
自分の体は大切にしていた。(親からもらった体を傷つけるってことに抵抗があったのかと)
人を傷つけることに抵抗があった。殴られること、殴ることは痛いことだと知っていた。(喧嘩しても限度がわかっていた。)
10代のカラダが写真とかビデオとか援交とかで商品として扱われていなかった・・・と思う。


自分のしてきたこととこれからのことを真剣に考えるきっかけになりました。幅広い年齢層に読まれて、みんなが真剣に考えることができたらいいですね。

これはお奨めできる本です。