快刀乱麻、剛腕、圧倒、ねじ伏せる、付け入るスキがない・・・。
昨日、プロ3年目で若干20歳の千葉ロッテ、佐々木朗希投手が昨年のパ・リーグ覇者であるオリックス相手に完全試合を達成した。その投球は、どんな言葉も超越していた。いかなる言葉を使っても表現しきれない凄い投球だった。一度でも160kmを計測すればスゴイのだが、1試合通して常時160km超をたたき出し、決め球のフォークも抜群の安定感だった。
20歳5か月で最年少での完全試合の達成だけでなく、記録ずくめとなった。
なかでも連続奪三振は「 13 」とこれまでの「9」を大幅に更新した。1試合の奪三振数も「19」と、こちらは歴代1位タイを記録した。
これまで、同期では、ヤクルトの奥川投手が昨年の優勝に大きく貢献しており、一歩リードを許していた形だった。これに対し、佐々木投手は1年目は登板なし、2年目で3勝にとどまっていたが、3年目に記録したこの完全試合で一躍、球界一の成長株へとのし上がった。もちろん、完全試合を許したオリックスには、球界一の好投手、山本投手がいるし、メジャーには二刀流の大谷選手がいる。佐々木投手が完全に球界のエースの称号を手中にするためには、今後の安定的な活躍が必要だ。
次回以降の登板が大切になる。
それにしても、ノーヒットノーランや完封でなく完全試合となれば、それは投手の記録にとどまらない。バックを守る野手の記録でもある。特に9回のロッテの守備陣は気が気でならなかったろう。最後の打者は三振にしとめたものの、二人はサードゴロ、ショートゴロだった。普段は何気なく処理できる打球も、緊張のなか、よくアウトにできたものだと感心した。野球は9人でやるもの(DH制なので10人か)、と完全試合にして、改めて思うのである。
(2022.4.10の出来事)
4/10 日本の新型コロナ感染者数 49,172人(東京 8,026人 大阪 3,652人)
千葉ロッテ、佐々木朗希投手、完全試合達成(巨人 槇原投手以来28年ぶり16人目)