今日、衆院選挙の公示日であり、選挙戦に突入した。ある選挙事務所では勇ましい声を響かせて出陣式が行われ、駅のロータリーでは候補者の力強い演説が聞こえた。
報道番組でも、各党党首が一堂に会し、意見を戦わせる。特に岸田首相が経済成長とそれに基づく所得再分配を掲げ、野党側もそれぞれ経済対策等について主張するという構図だ。
それを見ていて思うのは、無能な男が聞き漏らしているのだろうが、いずれの党首も、フワフワした意見でどうも本当に経済を理解しているのか疑わしいのだ。岸田首相からして、政策があるのはわかるが具体策がわからない。経済成長が必要、そして、成長後のパイが大きくなったところで、それを分配する。そこまではわかる。問題は、「どうやって」だ。
もっとも開成高校出身の優秀な首相とて政治家であり、経済学者でないのだから、全てを首相自身が分析し、経済政策の立案を期待するわけにはいかない。岸田首相のブレーンは誰なのか、そしてそのブレーンはどういった分野の権威なのかを明確に、それを根拠として出してくれれば、有権者としてわかりやすい。その他の党首たちも同様だ。
ただ、ブレーンの選択も重要だ。ドラマ「日本沈没」ではないが、ブレーンの選択を誤れば、本当に経済大国日本が沈没しかねない。
そして、多くの国民が「成長と分配」の前に「徹底した説明責任」を望むのではないか。コロナ対策は誰がやっても変わらないと思う。説明責任を明確にする。これができれば、岸田首相の支持率は大幅にアップすると思う。まあ、無理だろうが。
(2021.10.18の出来事)
10/18 日本の新型コロナ感染者数 232人(東京 29 大阪 29人)