7月も最後となる登山は、積丹半島の山「当丸山(800m)」からの報告です
どうして笹を持っているのでしょうか
当丸山は、ご存知夏山ガイドの「➊道央の山」に載っている山の中にあって
かなり地味な存在ではないかと思われる山で、人気のある山ではありません。
それだけになかなかここを目指して車で走ってくるタイミングが作れないのです。
札幌から小樽、余市の海岸線を抜け、古平の町から積丹半島のほぼ真ん中あたりを
南西の神恵内村方向に峠越え(とうまるとうげ)する途中にある山です
登山口には管理員さんが居て、ヒグマに対する登山者への注意喚起の意味も含めてクマ除けの爆竹を鳴らしてくれている
自然探勝の場として神恵内村が整備した「神恵内2000年の森公園」案内図(ここの小屋はなかなか立派)
辺りはガスっていて視界が効かない標高凡そ550mの登山口スタート(9時10分)
Motoさんは、夏山ガイドに収録されている➊道央の山の中でこの当丸山と残る喜茂別岳が未踏の山だったようです
Toshiが前回歩いたときに比べて登山道がずいぶんと整備された?と思ったら、直近、Iwakuraさんという方が笹刈してくれたんだとか・・
なので、暑くもなく、快適に当丸山頂上にと~うちゃこ
Iwakuraさんという方にお会いしたことはありませんが、登山道を歩いていると
その登山道を整備されている笹刈などのお仕事ぶりに感心してしまいます
余談ですが、この辺りのネマガリダケは太くて柔らかい「神恵内ブランド」として
知る人ぞ知る(僕らは知りませんでした)旬の山菜で、業者が春にもなると一斉に
刈り取りに来るんだそう(管理員さん情報)
下山は当丸沼を眺めながら巡る周遊コースを下りました
沼一周のコースを時計回りに歩こうと思ったら、ぬかるみが酷いので回避
でも、数百メートルで沼の反対側に回り込み、美しい沼の景色を堪能出来ました
何を堪能したかって、それはMotoさんが眺めている先の蓮の花です
高山植物とは違う高貴な佇まいの蓮の花のピンクがとても綺麗です
標高800mのピークからの眺めはなんにもありませんでしたが、この当丸沼の四季の姿を想像できただけでも満足の登山です
少し残っていた菖蒲の花
2000年の森公園の周遊は、あの管理員さんとiwakuraさんの笹刈に支えられているのでした・・・
はい、
今日は、両古美山もセットで登ろうと企てていましたが、当丸山の頂上で写真を
撮る際によってたかられた吸血昆虫がイヤになったので、この一座でお仕舞に
しました
この時間までガスが抜けなかったのは残念でしたが、比較的涼しい気温の山歩き
になったのはヨカッタヨカッタ
暑さはまだまだ続きますが、さて来週以降は何処に向かうとしましょうか?
また来週
東北遠征、2日目の今日は同じ岩手県の山で早池峰山から北西に直線で50km先にある
日本百名山「岩手山(2,038m)」です
初日の分も晴れました岩手山ピークにて
18日の夜、苫小牧から乗船したフェリーの旅は、19日早朝には青森県八戸港入り
そこから車を奥入瀬渓流に走らせました
↓
奥入瀬から十和田湖へ行くルートは中学校の修学旅行以来です。
記憶が蘇る、今から〇〇年前のバス旅行「ここが十和田湖から流れ出る奥入瀬の渓流です」
十和田湖を高台から見下ろすスポットで一枚
運動不足解消のため寸暇を惜しんで走るお二人
乙女の像、そうそう記憶を辿る旅partここでも記念写真撮りました
十和田湖からは、南下して岩手県に入り龍泉洞を見学しました(暗いのでピンボケ写真ばかり・・)
今回の登山旅の前置きを少しさせていただきました。
Googleマップの跡を辿ると、半分以上が山また山のアップダウンの連続で、登山以上に
累積標高を稼いだ車の旅となりました
早池峰山から移動してきた岩手山麓にある国際交流村キャンプ場から・・
前日宿泊したバンガローは2段ベッドでMAX8人まで泊まれます
で、翌朝の今日は雲の掛からない晴天の「岩手山」全容
キャンプ場からはすぐ近くの焼走り登山口を5:10スタート
今日もAkkiさんを先頭に「暑くなるので、なるべくゆっくりお願いします!」と声かけあって・・
登山道を少しズレると、名物の溶岩ゴロゴーロのこのルート一帯
第2噴出口跡
第1噴出口後のなだらかな登りの道脇は「コマクサ」の群落でした
見晴らしの良い斜面一帯に咲き誇るコマクサ
高山植物の女王らしい可憐なピンク色
ツルハシ別れも過ぎて、山小屋に到着
ここから標高差300mほど・・
頂上が間近に迫ってきました
ハイ松帯を抜けて、涼しい風に吹かれて花をめでる余裕も生まれます
硬度感も増し増し
あと少しでお鉢です・・
はい、お鉢の外輪にとうちゃこ
頂上までの標高差はもう無いに等しいようです
Judiが先頭で頂上を踏みます。
風に吹かれて5人が続きます
日本百名山「岩手山」山頂です
昨日の分の写真を何枚も何枚も撮ります
遠く雲海が美しい
こっちの雲海だって素晴らしい
360℃の眺望有り難うございます
時間が早いので、これからお鉢を一回り(約40分の行程です)
雲を下に見ながらの下りってのはイイもんだぁ~
荒々しさが随所にあって、岩手山を満喫
もう頂上はあの(右の)先に望めるように・・
陽射しが強くなってきたけど、まだ涼しい外輪歩き
はぁ~そこにも剣が立っていますか
緑の景色濃い不動平避難小屋のルート
そろそろ外輪一周、お別れの時間が近付いてきました
この先で、焼走りコース分岐サヨウナラ
天気が持ちましたね
コマクサの群落を右手に、足早となる噴火口近く・・
最後に、焼走りコースの基点となる国際交流村とその横に広がる溶岩平を見下ろしてお別れです
長い報告にお付き合いいただき有り難うございました
写真を上げだすとキリがありません
それぐらい良く晴れたこの日の景色は、何年か後になっても心に残る良い山旅でした
出来ることなら毎年でも歩きたい“東北の名山”歩きです。
北海道も本格的な暑さが到来しているようで、、夏山報告は続きます・・
今年の7月後半は、かねてより計画していた東北の百名山「早池峰山(1,913m)」です
出発前からカッパが必要な雨と風でした
初めての東北の山旅です
その候補に選んだ山は岩手県の2座で、19日夕刻、一座目の早池峰山の登山口にもなっている
岳(がく)の某民宿に集合しました
北海道からは、Toshiの他MotoさんとOKazuさんの3人で
関東圏からはTakさんとAkkiさん、
そして名古屋からTakさんの山友のJudiさん
総勢6名の登山会です
初日宿泊した宿のすぐ横には、2009年にユネスコの無形文化遺産に登録された
早池峰神社があり、着くなりそこで安全登山の祈願をするところからが今回の山旅の始まりです
神社のすぐ横の小川の脇にある木彫りの不動明王が迎え入れてくれます。
宿泊した場所も随分と歴史を感じさせる宿坊で、立派な床の間に床柱(霊木)が飾られています(前日はここで宴会)
さて、一夜明けて登山当日は予想通り雲が覆う天気で、岳からバスで25分走った小田越登山口に着いた頃には雨になっていました
雨だけでなく風が強くなってきて、蒸し暑さのかわりに低体温症の心配がでてくる登りの様相です
相変わらず視界の効かない5合目付近
景色が無いので花ぐらい・・と思ったらファインダーに水滴が含まれてピントが合っていません
8合目にある梯子場を越えると間もなく剣ヶ峰分岐です
分岐を過ぎて、フラットな木道歩きを数百メートルで頂上はもう間近です
晴れていればどんなにか美しい日本庭園風の木道脇
最後の一越えで頂上に・・
ファインダーが曇っていて6人の姿もボヤけています
至るところに剣が祀られています
頂上横にある避難小屋で晴れ間が覗く期待をよせたけれど、結局そのような雰囲気はなし
見せ場のないガスの中の下り・・
下山の途中で雨と風はだいたい止んだものの、相変わらず晴れ間は覗きませんでした。
霊峰「早池峰山」の山地図だけは、人に語れるだけ頭に入れて下山
早朝出発時と同じアングルで記念写真(カッパだけは脱ぐことができました)
晴れていれば、宿坊のある額まで歩き下る三山コースも考えたけれど、結局千円払ってバスで戻ることに・・
まだ梅雨が明けやらぬ東北の山旅で、晴天までを期待はしていなかったけれど、
早池峰山の稜線ぐらいは仰ぎ見ることができたら・と雲が飛び去っていくのを待っていましたが
結局、視界は開けませんでした
ともあれ、初日の宿坊でよく冷えたビールで久し振りの乾杯が出来たのは本当に幸せです
ヨカッタヨカッタ
速い下山だったので、今日これから移動して泊まることになる岩手山麓のバンガローに早くも
気持ちが飛んでいる皆さんでした
TakさんとJudiさんは100名山の残り少なくなったカウントダウンと誕生日のお祝いを兼ねて、
おめでとうございます
7月の真ん中の日曜日は、十勝岳連峰の山「三峰山(1,866m)」です
十勝岳温泉の駐車スペースを基点に「富良野岳(1,912m)」~「三峰山(1,866m)」~「上富良野岳(1,893m)」
と歩き、最後に「上ホロカメットク山(1,920m)」をピストンしてくる行程です
来し方、東方の「富良野岳」を背に
札幌の自宅を3時40分に出て、Motoさんと途中合流して十勝岳温泉手前の駐車スペースに
着いたときにはもう、登山客の車が温泉駐車場をはみ出して、車道のはるか下まで連なって
いる混み様です
7月の3連休ともなるとこ~んなに登山客で賑わうのだと改めて、北海道も本州100名山並みの
混み方が当たり前になりつつあることを実感しました
凌雲閣横の駐車場までやや暫く歩くことに・・
8時を過ぎると富良野岳の頂上付近に掛かっいた雲も抜け始めました
今日はこの先、雲のかかる心配は無さそうです
チングルマこそ満開の時を終えているけれど、まだまだ花が残っていて美しい登山道
Motoさんの指差す方向は原始が原、トウヤウスベ山あたりのはず
凡そ2時間30分で富良野岳の頂上にとうちゃこ
広い広い原始が原のずぅ~っと先には日高山脈が
富良野の今日の最高気温予報は30℃らしいけど、富良野岳頂上は半袖では寒いぐらいに涼しい
まんず、富良野岳を踏んで本日の一座目
ヤッホー大雪山から連なる十勝岳連峰がぜ~んぶ眺められる
西の方角には上ホロから下ホロまで、東南に延びる残雪期に歩きたい峰々がすっきり
次は「三峰山(さんぽうざん)」を目指して東に延びる稜線上を行く
右に望める三峰山は、読んで字のごとく、三つの峰が連なって三兄弟の如し
イワヒゲがいたるところに散りばめられていて美しい
冬期間、原始が原から見上げる斜面、いつかはボードで滑りたい
本日メインの「三峰山」にと~うちゃこここだけ誰かの手作りプレート
西斜面がスッパリと切れ落ちる「上富良野岳」と「上ホロカメットク山」が近付いてきた
写真では伝わらない・・この急さかげん
チングルマがまだ咲いている西南斜面
いたるところで写真、バチバチ撮ります
このあたりは案外フラットで吹く風が心地よい
東大雪連峰のシルエットも肉眼ではかなり鮮やかです
この先を登り返すともう上富良野岳が近付いてくる・・
はい、上富良野岳です(空の青さと雲に注目)
ここから30分でToshiの左肩「上ホロ」まで行って戻ります
この日も小学生連れの親子がカミホロ避難小屋一泊しますと言って行き交いました
上ホロのバックに100名山「十勝岳」がいつになく(噴煙がかからず)すっきりと望めています
前十勝岳の噴煙も少し小康状態のよう
上ホロから望んだ富良野岳(とその後ろの夕張山地)は、本日一番の絶景(次のトップバナーにしよう)
再び上富良野岳まで戻って、分岐地点から下界に降ります・・
上富良野岳分岐からの下りの景色はまた格別で、
見飽きることのない景色がいっぱいです(Motoさんの行く方角は三段山でその先は美瑛)
ここから見上げる富良野岳って、カッコイイ
ゴツゴツした岩もカッコイイ
改めて見上げる上ホロもカッコイイ、神ホロと言ってもイイ
ここを下ると風が収まり、気温も一気に下界の夏気温に・・
この急登は下りで歩く方がヤッパリ「「いいね!」
安政火口を見上げると、真冬「三段山」頂上からの絶景を思い出します
涼しいことを良いことに、欲張って4座を巡って収めた写真が170枚にもなりました
こんな日はブログにアップする画像を選ぶのに難儀するのでした
さ、来週はいよいよ東北、岩手の山旅です。
梅雨の明けやらぬ本州で、いかなる珍道中が待っているでしょうか
乞うご期待