“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

24/09/08『楽古岳』

2024-09-08 | 4日高山脈の山

9月、北海道中が晴天予報の日曜日、

出掛けたのは、南日高の山楽古岳(1,472m)です

 

後ろはもう太平洋に突き出た襟裳岬(直線距離で40km)に行きつく国境稜線です

 

今週末は、Motoさん、OKazuさんの都合が共に日曜日限定という

スケジュールであったため、土曜日に学習の森まで走りまして

、その土曜日よりもさらに晴れる予報の8日は、久し振りに日高の山

と決めて、早朝から日高道をひた走ってきました

 

まだ朝陽が明けやらぬ中、道の駅「みついし」で北東方向を眺めれば・・・

 

早朝の時間は、ときに地元民でしか観られないような美しい景観を我々に

提供してくれることがあります。

上の日高山脈の写真も、肉眼でみる景色はもっともっと素晴らしく、写真を

コンデジでしか収められない技術の無さを嘆きたくなります

 

そうか、この道の駅のすぐうしろは浜辺なので、ハマナスが咲いていてもおかしくありません

 

熟れてくるとリンゴと同じバラ科のハマナスは、まさしくリンゴの味がしますとMotoさん

 

道の駅「みついし」から野塚峠に抜けていく道は、お馬さんの親子が

のどかに寄り添う馬産地の日高ならではの景観が続きます

 

野塚峠から林道に入ると目に飛び込んでくる鋭鋒は、目指す楽古岳のお隣「十勝岳(1,457m)」

 

林道を凡そ9km走って楽古山荘に到着すると、前泊と思われる登山客の車両が5台ほど・・

その横の「山魂」という石碑は、はたして何か鎮魂の碑であるものか?

 

登山開始、日高の山にしては比較的登山道が分かりやすい沢の渡渉から始まります・・

 

多少足が濡れることを嫌がっていては日高の山は登れません

 

根曲がり竹なんて生えていないので、背丈の低い笹に難儀するところはない

 

苔むした登山道、MotoさんもToshiも「素晴らしい」を連発

 

大雨の影響なのか?、2017年にMotoさんが登ったときと沢の様相が変わっているとのこと

 

渡渉すること凡そ6回、2km歩いて尾根に取りつきます

 

ここからが登山口という標柱が立っていて、それまでは沢歩き・・とでもいうのかしらん?

 

秋の入口、まだ青いドングリが目立ちます

 

斜度が30度以上もある斜面にジグを切る道、ときに直登が延々と続く・・・

 

このあたりで標高1,100mぐらいであろうか?ようやく視界が効いて報われます

 

それにしても、ダケカンバ林の美しさとチシマザサに覆われた景観はGOOD

 

頂上が確認できる肩までくると吹き抜ける風の涼感が最高

 

ハイ松の脇からはもう日高の核心部の絶景が眺められている・・

 

日高の山特有のハイ松のトラップもほとんどなく頂上に導かれていく

 

北の方角、日高山脈の遠望先に雲がまったく無いなんてことが(本日)ありました

 

肉眼では北日高のピパイロや戸蔦別岳あたりまでハッキリと眺められました

 

北方はパノラマ画像もアップしましょう

 

どうせなので、南方も上げておきながら・・アポイ、ピンネシリは右端です

 

そのアポイ、ピンネシリをアップで

 

また訪れる機会があるかどうか、、(これほどの天気はまず見ることは難しい

 

広大な十勝平野と太平洋を眼下にして

 

下山は西の方角登山口のある浦河方向に続きます

 

下山時は少し気温が上がってきて、尾根を下り降りるときには登りの時とは

違う汗が流れだしました

でも、沢に辿り着くとまた涼感が増して多少疲れが癒されます

 

あ~やっぱり、下山したらキンキンに冷やしてある三矢サイダーを飲もう

渡渉で足が濡れてももうおかまいなし・・

 

14時30分..終点「楽古山荘」に登山者の車はもうありません・・・

 

坂本直行さんが描く水彩画の中で、一にも二にも、欲しくなるのは日高山脈を

描いた作品です。

ただし、それは冬季から残雪期(春)に描かれたもので、雪を被った日高の

峰々を眺めると、夏山はいまひとつと感じます。

 

しかし、今日の眺めは数年に一度あるかないかの遠望が効いた登山になりました。

選んで良かった南日高の山「楽古岳」

来週、晴れたなら北大雪に向かう予定です。

 

乞うご期待

 

 

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北海道の花

2024-09-07 | 四方山話

唐突ですが、

北海道の花」は何ですか?

と尋ねられて、瞬時に答えられる北海道民の確率は何%でしょうか?

感覚的には30%ぐらいの人が「それはハマナス」(正解)と答えることができるように思います。

しかし、残り70%の道民は「なんだっけ?」「すずらん」「ラベンダー」なーんて

答えるような気がします

 

ご存知、坂本直行さんの作品で六花亭の包装紙に使われているハマナスの絵

 

正解率の高い低いに男女差はないように思われるけど、年齢差はありそうです。

年齢が高い人(50~80代)の正解率は高く、子供は果たしてどう答えるものか?

その他に「どこで生まれ育ったか?」という地域差もけっこうあるように感じます。

 

2023/07/23『利尻山』のBlog報告より・・・(真ん中に薄く望めているのは利尻山)

 

Toshiは山育ちで、故郷の夕張でハマナスを見た記憶はありません。

おそらく生えていなかったのだと思われ、初めて目にしたのは石狩浜へ海水浴に連れて

行ってもらったときです。

そう、その時から森繁久彌や加藤登紀子が歌う『知床旅情』の歌詞に出てくるハマナス

は浜辺に生えているものだと考えるようになったわけで、

つまりは、海岸に近い町で生まれ、年配者ほどハマナスが北海道の花であると知ってい

るだろうというのがToshiの推察です

 

黄色い実も絵になります

 

子供の頃、石狩浜で見たハマナスの群落の印象通り、実は北海道の花でもあるハマナスは

同時に石狩市の花でもあるのです

 

 

石狩サーモンマラソン大会の開場となっている

石狩市役所の近くにはハマナスが沢山実を付けていました

 

ハマナスの「花」の見頃は6月で、6月9日には石狩浜海水浴場で「はまなすスフェスティバル

なるイベントを12年前ぐらいから開催しているらしいです。

 

9月にもなると実の赤さが際立ってきます

 

でも、海岸線だけに咲いているわけではなく、先日、喜茂別岳に登った帰りに寄った

中山峠の駐車場脇にも、毎年7月には花が咲き、8月には散った花の跡に沢山の実をつけています

 

羊蹄山が眺められる内陸の山の上にも誰が植えたのかわからないけれども、毎年、花と実をつけてくれています

 

Toshiはこの実の色が

だんだんと褪せていく過程が好きで、この時期数個採ってきて自宅で鑑賞しています

 

ハマナスの名称について

Wikipediaより...

ハマナスは英語で「Japanese rose」と名付けられており、北海道の初夏を象徴するバラ科の植物。鮮やかに咲き誇る濃いピンク色の花びらと甘い香りは、石狩浜へ訪れた人々を楽しませている。また、ハマナスの花や果実にはビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれており、その健康効果に注目が集まっている。別名、ハマナシとも呼ばれている和名ハマナスの語源は、浜(海岸の砂地)に生え、熟した果実が甘酸っぱいので、ナシに例えて「ハマナシ(浜梨)」という名が付けられ、それが転訛したとする説武田久吉が唱えた。後に牧野富太郎が唱えた同様の説が通説になっている

しかし、江戸時代の俳諧歳時記『滑稽雑談(こっけいぞうだん)』(1713年)には「初生の茄子の如し、また食に耐えたり、故にハマナスと云ふ」とあり、また幕末本草学者である小野蘭山の講義録『大和本草批正(やまとほんぞうひぜい)』には、「実は巾七、八分小茄子の如し、故にハマナスと云ふ」とあり、いずれも果実を初生もしくは小型のナスに見立ててハマナスと名付けたとしている。しかし、漢字で「茄子」の字が使われているが、ハマナスはナスとはどこも似ていないという指摘もなされている。

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24/09/01『石狩サーモンマラソン』応援!

2024-09-01 | ランニング

9月1日は、昨日の天気とは大違い

ほぼ北海道中が晴れ天気に恵まれた9月最初のマラソンは、

鈍亀メンバー恒例の石狩サーモンマラソン20245km、10kmの応援です

 

鈍亀ブルーが晴天に映えますねぇ~

 

石狩サーモンマラソンは、Toshiさん応援に参加して4年になりますが、

その間、天気はいつも“晴れ”て暑くなるという、いわゆる晴れの特異日なのでしょう。

今年もまた晴天のもと、増田明美さんの挨拶から始まります

去年までは、「フルマラソンは体に悪いので、10kmぐらいがちょうどイイですよ」と言っていましたが、

 

来年は還暦を迎えるにあたりフルマラソンを再び走るらしく、さすがに「体に悪い」とは仰いませんでした

 

メンバーの細かい報告はしませんが、今年はジュニアの参戦がなくMr.Satoさんと一緒に応援で参加してくれています

 

話題を独り占めしたのはEmiちゃんで、回収車とパトカーも応援に回るという珍しい最終の直線を走ります

 

石狩サーモンマラソン大会10km最終ランナーとしてめでたく完走ゴール

 

完走後は場所を変えて、石狩鍋を頂いて締めくくり・・・

 

当家では、増田明美さんの“走り”は、どうでも良く(と言ったら失礼ですが

彼女の細かすぎる解説(出場ランナーの機微)が大好きで、

い・つ・か・は、とは思っていましたが、

本日、鈍亀Tシャツにサインをして頂きました

これからも元気で細かすぎる解説でマラソンの中継を楽しませてください

 

今週末は山に登れなかったので、昨日今日と自宅周りをランして過ごしました

登山は、また来週

宜しくお願いします

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Akkeの水彩画№12

2024-08-29 | 日記

会期は終了してしましたが、先日、北海道マラソンのゼッケンの

受取をする24日(土)に、同じく大通り5ご丁目で開催された

水彩画教室『蒼の会』の作品展に今年も行ってきました

 

2024年石垣渉 水彩画教室展 蒼の会 2024年8月20日(火)~25日(日) ギャラリー大通美術館

 

 

Toshiの従姉弟のAkkeが石垣先生の水彩画教室に通い始めてから

何年になるのか、すっかりと上達した水彩画の腕前にも驚くけれど、

その作品が『蒼の会』作品展の案内ハガキに採用されるところに

までなるとは・・

 

“好きこそものの上手なれ”を体現している誇らしい女性です

昨年(2023年)の教室展はこちら

 

ギャラリー大通美術館

 

コレが案内ハガキに採用された作品です(因みにトラやピューマではなくライオンの子です

 

特に、動物を描かせたらとっても良いタッチに仕上げます

 

石垣渉先生はどちらかというと風景画を志向されているので、妹子は動物で被らない・・

 

他にも良い作品が多かったのですが、今回は山を描いた作品が少なかった

のが残念です。

さて、Toshiのブログでどの作品を取り上げましょうか・・

 

上高地梓川の清涼感を出すには、もう少し空の青を強調して欲しかったところです

 

いつも走っている豊平川沿いで見慣れた藻岩山の遠望、それだけでGOOD

 

石垣先生の生徒さんなら、一度はこのような描き方にチャレンジしたくなるのかな?

 

Toshiさんち裏の八紘学園のサイロ、これが北海道らしくって大好きなんです

 

最後に、石垣先生の作品展示もありました。皆、小ぶりで手頃なお値段でした(本当は1枚欲しい

 

他の作品も皆素晴らしい

 

大雪山の山並みを望むのは残雪期が一番

 

こちらは渾身の新作でしょうか

 

Akkeの水彩画も含めて、

石垣渉先生の水彩画教室で学んだ生徒さんの作品をこれからも

注目していきます

 

また来年

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24/08/25『北海道マラソン2024』

2024-08-25 | ランニング

恒例

今年も夏の一大イベント北海道マラソン2024が開催されました

 

北海道外から参加されるランナーからは「こんなのまだ涼しい方ですよ

っと言われますが、道民にしてみれば十分に「暑い

今年の北海道マラソンです

 

出走前、鈍亀ランナーズの皆さん(ランナー、応援団)

 

集合写真に少し遅れて、Takさん制限時間のあるフルマラソン発出場です

 

コロナが明けて、大規模化していく北海道マラソンは、

大会要項を詳しく頭に入れておかないと、前日から“右往左往”

“あたふた”と無駄なエネルギーを使うことになります(なりました

 

今年はウェーブスタートで出走ブロックが細かく分かれているため、

集合写真を撮るために集まる時間が7時50分は遅すぎましたね

遠いメンバーは大通り10丁目、ToshiはGブロックなので大通りを

外れた道庁前に荷物を預けなければなりません。

 

しかしまぁ~、Gブロックの8時45分、第2ウェーブ先頭スタートは悪くない

 

暑いけど、辿り着きました21km地点

 

元気に「コーラ」と「塩おむすび」が食べられました

 

それもこれも、三越前、創生川沿い、21km地点、30km地点で移動しながら

応援してくる鈍亀メンバーが居るから頑張れるのです

 

matsukiさん、よく30km地点まで頑張りました

 

Nagaさん、エイドの至れり尽くせりで居心地が良すぎたようですねぇ~

 

Takさん、初参加で疲労困憊の図

 

30kmでもふつーに笑っているみっちゃんに手を振るMr.Satoさん

 

全員へのnikiさんの“肩もみ”1回500円ぐらいの価値がありますkamadaさん、気持ちいいっすか

 

syuuta君、スイカはToshiの分まで沢山たべられましたか?

 

はい、

ということで例年よりも写真が豊富なのは、カメラマンに昨日も一緒に登山した

Motoさんが居てくれたお陰です(なので、残念ながらMotoさんの写真がありません)

お陰様で今年も無事完走ができました

また、

毎回、参加されているToshiのラン友suzukiさんのYouTube 動画も早々にアップされて

いるので共有します。(→18分25秒に登場する沿道の水色Tシャツ集団が

「鈍亀ランナーズ応援団」です

 

皆さん応援本当に有り難うございました

 

本日の記録[4:16:11ネット]

 

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