“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

山の水族館

2012-10-31 | 四方山話

先日、仕事で北見に行ってきました。

その帰り道、北見から石北峠に向かう途中の道の駅(留辺蘂)に

山の水族館』なる名所があるというので寄ってみましたよ

 

 この水族館、10月29日(月)の北海道新聞に記事が掲載されました。


7月7日のリニューアルから3ケ月余の来館者が14万人を突破し、昨年の

7倍に達した。この人気に驚いた周辺観光施設などは急ぎ、来館者を呼び

込む観光振興策の検討に入っている。


 

実際に見てみると、最初は半信半疑だった「賑わっている」の話が直ぐに

納得がいきました。

 

かなり楽しめます

 

記事には、この水族館、しっかりとした東京のプロデューサーがいらっしゃる

ようで、

ガラス越しに滝を下から眺めている水槽はとてもハイドローリック

  オショロコマが「泡・泡・泡」の間を縫うように泳いでいて、見ている人間

  もまるで自分が洗濯されているような感覚で楽しい

流れる水の量を変えられる水槽でヤマメが気持ちよさそうに並んでいます。

  ここは、流量を減らしていくとヤマメが岩を飛び越えようと我先にピョンピョン

  と跳ね出すという仕掛けが素晴らしい

今や絶滅危惧種となった“うちだザリガニ君”が綺麗な水で顔を洗っている姿

  がやけに懐かしい

 

とても洗練されています 

これはガキンチョならずともおじさんが楽しめる水族館です

 

圧巻だったのは、写真のイトウが泳ぐ水槽です。

体長1.5m近い幻の淡水魚“イトウ”を実はこんなに間近で眺めたのはToshi

も初めてでした。

 

という訳で、どこにでもある道の駅が今や北見の観光名所と言われる日も近い

と感じたわけですが、 

ただ、淡水といえども世界の熱帯魚館はどうかなぁ~?

ちょっと違和感がありました....

どうせなら、北海道の川に生息する生き物(水生昆虫も含めた)だけを集めて

欲しかったですねと、ご一緒したTさんと二人・・

そこだけを切り口にして、日本最大級の「山の水族館」ができたら、それは、

とりもなおさず世界的にも珍しい観光スポットになる予感がします

(なにせ、淡水が貴重であることは分水嶺で触れた通りですからね

 

■入観料は大人670円です。

 

 道の駅:おんねゆ温泉

http://www.hokkaido-michinoeki.jp/data/24/each.htm

 

 

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12/10/28『ピンネシリ山』

2012-10-28 | 6道東・道北・増毛山地の山

10月も最後となる山域は樺戸山地の『ピンネシリ山(1,100m)』です

 

それにしても昨日の土曜日は、それは良いお天気でしたね。

仕事のため、インドアから外を恨めしそ~うに眺めていたのは僕だけでは

ないでしょう。

 

一方、日曜日の今日は微妙でした

ほんとうに予報が変わりますからね、この秋は・・・

いつものようにアミーゴと「どこがいい?」「どこが晴れる?」よくよく見極めて、

決めていたのは、増毛の「暑寒別岳(箸別コース)」でした

ということで、 

本日も言わずと知れたアミーゴ登山です

 

待根山とのコルから眺めるピンネシリ

 

ところが、浦臼を越え、新十津川から雨竜方面に抜ける裏道を走っている

途中、一昨年の秋に目指した「ピンネシリ山」が、前日までの集中豪雨の

影響で登れなかったなぁ....という話題になりました。

 

そう言えば・・・

それから「あの林道は復旧したのだろうか?気になりますねぇ」などと言っ

ていると二人とも、気持ちがピンネシリに向かってしまいました!

 

そういうときも度々あるのがアミーゴ登山です

善は急げ!

車をすぐさま左折して、急遽“砂金沢林道”を走るひざくりげです

■7:05 ピンネシリ山 登山口

 

林道が通れない、通れる・・を繰り返しているせいか、「砂金沢コース」は

登山者の気配がありません。

アミーゴと二人の時に訪れる山は、どこも人が居ないところばかりですから、

珍しくもなんともありませんが・・・

 

立派なピンネシリ山の案内板です

 

アミーゴは、自身8年ぶりとのこと、

ここでこの山への愛着を語りだしました。

「思えば、このコースに初めて登ったのは45年前、13歳の頃だぁ~」

「それから幾年月・・・、滝川育ちの俺の山の原点だなぁ~」

「娘、息子とよくここの河原でキャンプしたなぁ~」

 

おじさん最近は、加齢とともにノスタルジックになっているようです

おまけに、

最近、身長がまた5mmほど下がって、若い時より2センチ以上も縮んだ

                        mとmmを間違えてるでぇ~と細かいご指摘を

                    いただけて感謝!すっかり直したでぇ!ほうら

んだとか・・・

還暦が現実に近づいてきて、さすがに身長の縮みは相当ショックのよう

です(笑)

さて、いつまで山に登れるでしょうか

 

落ち葉の絨毯が延々と続く歩きやすい登山道

少し遅れた紅葉がこの登山道全体を覆っています。

枯れ葉が落ちた木々の間から、夏山では眺められない山の姿が目にでき

るのもこの季節ならではでしょう。

この山域のほとんどが広葉樹で、紅葉、落葉を楽しむためにある山ではない

かと紹介したくなるほどです。

 

いつしか現れるダケカンバ並木も「いいね

それほどの急登もなく、ダケカンバ林は待根山のトラバース、笹原帯を

歩きます。

 

さあピンネシリはもうすぐそこだ

 ~

左側、西斜面の笹原が強風に揺れています(ざわわぁ、ざわわぁ~)

 

 

頂上まであと僅かを残して...振り向くと待根山(1,003m)が・・・

 

かなりの強風です。

雪は降っていないものの、気温は5度、風速20m、

飛ばされそうな(飛びそうな)Toshiの画像はこちら

 

 ■9:20 頂上

頂上では、とても三脚を立てて記念撮影など出来ないのは、先週の

「ベンケヌーシ岳」と同じです。

 

頂上のレーダードーム....これがある限り樺戸、空知地区の秀峰の管理は安泰

 

山神様にお賽銭、、を入れる人も居るんですね

■9:30 即下山

 

下山は、林道を行きます。

頂上のレーダーサイトを管理するため、登山道とは別に立派に舗装され

た林道があるのがこの山の特徴です。

林道があるとゲンナリするあなた、「人が居ない林道は、人が大勢いる

登山道よりもイイですよ」と申し上げたい

 

林道からはこうして「神居尻山(947m)の南斜面(縦走コース)も眺められます

 

 

本日、登る予定だった「暑寒別岳(1,491m)」は、
差し替えて正解、上空すっかりガスの中です。

後頭部をあまり写さんでくれぇ~とアミーゴ、無理な注文です 
  サングラスは強風に目が開けてられないらしい

 

 

しかし、

この林道はなだらかなため、当然距離が長いです。

下りは登りよりも3.5km多く歩きますが、その分ゆっくりと紅葉を楽しむ

ことができるわけどや

 

ダケカンバ林が美しい待根山

 

■11:30 登山口

天気はそれほど悪くないのに登山者ゼロ

 

ピンネシリ山は、国道から眺めるその容姿が雄大で、その名に相応しい

「男山」そのものです。

登山道は、しっかりと笹が刈られ、誰かが管理してくれています。

ただし、砂金沢林道は沢水がひとたび増水すると決壊の危険性がある

ため、常にその林道情報を入れておく必要があるところが、少し人気

が薄れるところなのかもしれません。

 

ともあれ、ピンネシリ山は秋のこのシーズン是非登っていただきたい

お薦めの山です

 

登り6.5km、下り(林道)9.7km、標高差830m

 

【備忘録】

  • 新十津川温泉は、シャンプー、石鹸付で500円、ピンネシリ山の麓
    にあります。タオルは持参を !
  • 林道ゲートは常に閉められていて、管理者以外車両は侵入できません。

 

2012年10月に登った山

 

 

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分水嶺4

2012-10-26 | 四方山話

打ち砕かれたロマンの修復のため、特集も4回目にまでなってしまいました

 

分水嶺踏査は日本から中国、そして世界に広げよう

などと考えたりして、世界の分水嶺(分水界)をよくよく調べていくと、これまた

海や川の概念が変わってしまうほどの、気の遠くなるような現実を目にする

ことになってしまいました。

 

最近は、どんな事象についてもウィキペディアがその概要を解説してくれるよう

になったのでとても便利ですよね。 

http://globe.asahi.com/feature/090706/03_1.html

 

世界の分水嶺(分水界)を表した図を見ると唖然とします。

 

  ◆参考資料

 

上に張り付けた地図をにらめっこしながらご確認ください

・地図上の最上、(青緑色)は『北極海』

・北米から中米~一部南米北部は『アメリカ地中海』で(草緑

・南米とアフリカの間の『大西洋』は(

・左右広範囲の(紫色)は『太平洋』

         <日本海は太平洋に含めている>

・(ピンク色)は『インド洋』

・地図のほぼ真ん中、イタリアを囲む(水色)は『地中海』

・分水界に関係ありませんが、最下の『南洋-南極海』は(黄土色

そして、

?と思うほど広い範囲に黒色がありますが、

これは海洋ではなく内陸湖に流入する分水界として『内湖の流域

(Endorheic basin)』というエリアなんです。

主に

・カスピ海およびアラル海

・メキシコの中央高原

・アラビア半島

グレートベースン

 

こんなに広い流域に海洋に流れ込む川が存在せず、辺りの水分は蒸発と

浸透だけが繰り返されている・・・

というのです

 

この事実の意味することは、

世界中の森林面積は驚くほど少ない。

と同時に、人間が生活水や農業、工業用水として使える大切な淡水が

どれほど貴重なものかが感覚的に理解できるようになるということでは

ありませんか?

 

日常、川が流れている環境に当たり前に育った僕達は、川や湖がどれほど

大切かがよく分かっていなかった。

それを豊富に維持できているのは山の浄化作用、この豊かな森林面積

を湛える国土があってのこと・・・

 

嗚呼、

違った意味でまたロマンが湧いてきました

 

世界の分水界を巡って、結局、日本の山や川、北海道の水資源の

素晴らしさに帰ってくる・・・

 

Toshiは、この北海道の大自然を愛します

~ 

お後がよろしいようで

 

 

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分水嶺3

2012-10-25 | 四方山話

分水嶺について、

 

続きです

はるか悠久の中国「黄河」に思いを馳せ「昴(すばる)」を歌いながら、

黄河の源頭に降る雨のしずくは、いったい何日間掛かけて大海まで

流れつくのだろう…..な~んてことを考えて、

いろいろと調べてみました

 

すると、   、 ロマンが打ち砕かれるような驚くべき現実を知ることになって

しまいました

 

聞いてください

黄河は、、、今や「何日かけても海まで届かない」干上がった河になっていた

のでした。

 

いつも気にかけている情報ソースの1つNHKでも、数年前に「ウォーター

クライシス」という番組で黄河の特集をやっていたようです。

知らなかったのは僕だけ?

 

皆さんの黄河のイメージはどんなものでしょう?

黄河と長江は中国の二大大河で、中国の人は日本の東京湾を見て、「日本

にも大きな川があるね」と話して帰ったという、

笑い話ではない本当の話として何処かで教わった記憶があります。

 

そのぐらい僕らが抱く黄河のイメージは大きかったはずです。

 

 

百年「河清を俟つ」という故事成語をご存知でしょうか?

この言葉は、中国の春秋時代、いくら待っても叶うことのない強国、晋(しん)の助けを、

黄河の流れに例えて降伏を決めた鄭(てい)という国の重臣の言葉として残されたものらしいです

 

100年待っても黄河の水は清く澄むことはない・・・

つまり絶対に起こらないことの例えなのです。

その黄河の水が清くならないどころか、干上がって海に届かない「断流」

起こしているというのです。

信じられますか?

 

ここからは引用です。


1980年から2000年の黄河の流量は1956年から1979年に比べ18パー

セント減少した。2020年には15億立方メートル減り、2030年には約20億

立方メートル減少するだろう。

水資源のニーズは多く、消費量はすでに黄河の供給能力を上回っている。

また、水の利用効率が悪く、水資源の浪費や汚染情勢も深刻である。

西部大開発で黄河流域の石炭や電力、石油などのエネルギーや重化学工業

の工業用水の需要が大幅に増え、上流の黄土高原は、世界でも水土流出面積

が最大で深刻な状況である。

人口の多さよりも問題なのは、水の利用効率の低さである。

黄河の水の約9割が農業用水にあてられ、過剰な灌漑や用水路の不備などで

浪費される水が膨大な量となっている。

水の有効使用率は4割以下しかない。

中国第2の大河の取水が増えたために、1年の半分以上は河口まで水が流れ

なくなり、流域の人々が飲料水にも困り、工場の操業停止、公衆浴場、公衆便所

も使えなくなった。

これが「黄河断流」である。

 

黄河の断流は1970年代から始まっていた。70年代には年間20日ほどが断流

していた程度が90年代に入ってひどくなり、最近では年間200日以上、つまり3分

の2の期間、下流の山東省などで黄河の流れが途絶えている。

世界地図では今でも黄河は華北平原を渤海に向けて流れていることになっている

が、実はその流れは平原の途中で消えてしまっている。

実際には、黄河の河床は広大な砂の平原になって横たわっていて、幅数キロ~10

キロを超える黄砂の砂丘のような状態である。

 

為政者は「厳格に水資源の管理や保護、河川の管理を行い、適切に水の行政管理

と法の執行能力を高めて、表土の保持の監視測定を強めるなど、黄河の水資源の

持続可能な利用を確保する」として1999年以降は徐々に改善が進んでいる。


 

ということで、 

もはや悠久の大河「黄河」にロマンを期待するのは甚だ難しいようです。

しかし、

「百年河清を俟つ」が「百年流海を俟つ」なんていう言葉に置き換わったりしないように、

水資源開発で日本と中国の発展的外交など提案できないものでしょうかねぇ

 

中国の振り上げた拳を降ろすきっかけに、

日本-中国“大黄河復活プロジェクト”を

と、風呂敷を広げる前に・・・

 

こじんまりと・・

中国チベット分水嶺踏査プロジェクト

長江(6,300km)黄河(5,400m)中国2大大河の分水嶺を行く

青海省(両大河の源流)チベット族の郷、

バヤンカラ山脈を踏査する

というのはどうでしょうか?

注:地図上の揚子江は長江の下流の呼称

 

※バヤンカラ山脈の名前はモンゴル語の「豊かで青い山」に由来、5,000m級の山々を擁しています。

 

どんな汚れた川も、その源流域、源頭は美しいものです ~~~

分水嶺のお話はもう少しだけ続きます….

 

 

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12/10/21『ペンケヌーシ岳』

2012-10-21 | 4日高山脈の山

日曜日の今日は、北日高の山「ペンケヌーシ岳(1,750m)」

登ってきました

 

劇場に度々登場!アミーゴ二人登山です

二人して三脚を忘れたので、雪を積んで三脚代わりに・・・はアミーゴ画像から

 

昨日の単独登山に続き、二人で晴れ間を目指したつもりが、気象庁の

当てにならない降水確率に騙されました

気象庁さんゴメンナサイ愚痴のやり場がないもんでね。

 

ペンケヌーシ岳は、今年登った「ルベシベ山」と同じ、パンケヌーシ林道

からのアプローチですが、

はたしてその林道ゲートが開いているかどうか・・・

 

天気はパッとしませんが、運よく林道は解放されていました。

冬に近づくこの時期の林道はなかなか登山者の思うようにはなりま

せんね。(当たり前か?)

 

ペンケヌーシ岳の登山口は、その林道の奥の奥、18kmもの砂利道を

上がらなければなりません。

ほんとに長いです 

 

■8:10 登山口

登山口からすぐに眺めることができる滝 今日は寒々と感じます。

 

気温、1度、

雨がみぞれ、そして雪に変わろうとしています。

しばらくは登山道、というよりも沢の渡渉とわずかな踏み跡を辿って

上がります。

もう何度この沢の飛沫を越えたことか、

行程に道迷いの心配はありません。

 

岩に雪が被りはじめたところ・・ここだけ気を付けて

 

今回は、ほぼ全編にアミーゴ登場します!いつものように何が楽しいのか
ほれ、笑って
います

 

こらぁ良い子は沢を走りません・だぞ

 

しばらくして、

沢伝いの登山道から離れ、源頭を越えます。

その辺り、

夏はお花畑、一面美しい花達が咲き乱れるのですが、季節は雪降り

の季節を迎えてその面影もありません。

 

三脚が無いので盛り土、いや盛り雪でカメラ設置

この時点で気温マイナス4度です。

視界の効かない寒々とした風景ばかりで恐縮です。

ちぢみ上がっているのは僕らのチ〇チ〇もいっしょで、真冬並み

の体感温度に鼻水も凍るっちゅ~のさぶぅ

 

本当の寒さは、この後頂上までの吹きさらし地帯に突入してからです。

~~この間、カメラを手にできないので、ひたすら風速15mの横風に

飛ばされないように歩きます~~

■10:00 頂上 (即下山)

気温はマイナス5度に....

記念写真ん?どころでない

それぞれのカメラで相棒を撮って、即下山

 ~

下山はむしろ凍りついた岩場を避け、低ハイ松の上を下っていく

方が歩きやすい。

多少視界が開けてきたぞぉ(だけどぬか喜び)

天気は少しだけ西の空が明るくなってきた程度・・・

風下は頂上付近とはだいぶ違ってきて、気持ちは少し穏やかに....

 夏場は“日本庭園”として愛される景勝地も凍っています。

 

ここで余談、

アミーゴが長年履きつぶしたスカルパの登山靴、数日前、その一つが

寿命を迎え、

そして今日、また二足目の底が脱落寸前です

 

皆さん、3万円以上の靴は、底が剥がれ落ちてしまっても下山まで歩けない・・
 などということはありません。そんな時はあわてずにスリップに気を付けて下る
 のだよ!とアミーゴ談

 

下りは雪と滑りやすい岩に特に慎重にですぞ!

~ 

■11:25 登山口

登り始めほど風が吹いていない登山口駐車場、当然ながら他の

登山者の車両はゼロ。

ここで昼食をとり、ひだか高原温泉の湯に浸かり帰ってきました

秋から冬にかけてもこの調子で登り続けますので、

もしよろしかったら、宜しくお付き合いくださいませ

 

最後にパンケヌーシ林道途中の紅葉の画像を

【備忘録】

  • ひだか高原荘の日帰り温泉入浴は500円、シャンプー・石鹸付
    です。 

 

 

 

 

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12/10/20『オロフレ山』

2012-10-20 | 1道央の山

10月に入りめっきりと寒くなってきました。

週末の天気がどこも芳しくない中、青空を目指して向かった先は、

オロフレ山(1,230m)」です。

 

 

期待はハズレ、登り始めは風雨にさらされ意気消沈

 

札幌から2時間15分でオロフレ峠駐車場到着です

途中、支笏湖では頂上まですっきりと見渡せる「恵庭岳」「風不死岳」

を眺めながら走ってきて、美笛峠を過ぎたあたりから雨雲の中・・・

峠は雨

オロフレ山さんごめんなさい

「晴れ」予報のときに近づかないのだから自業自得です

 

■8:30 登山口 (オロフレ峠駐車場)

途中、風雨にさらされているので一眼カメラはザックの中で、

登りは画像がありません

もくもくと登るのみです 

■9:05 頂上

防水デジカメも泣いている....

 

視界の効かない頂上、晴れの兆候は見られません

な~んにもすることもなく、

下山です。

 

■9:10 下山

 

今回、オロフレ山に悪天の中登ったのにはわけがあります。

オロフレ山以外にも、予報が悪いからと回避していると、いつまで経っ

ても登れない山がいくつも出てきます。

不思議ですが、一度登って自身で“露を払う”と次回からは「晴れる」

という場合が多いんですよね

僕だけかなぁ?

とブツブツ言っていたら、ほら、多少明るくなってきました

一眼を引っ張り出します。

 

晴れていれば、それは美しい登山道

 

オロフレ山は、登山口で940mの標高があります。

なので、登り始めからダケカンバの美しい並木道を眺めながら

鬱蒼とした樹林帯なしで歩くことができます

夏でも吹く風がけっこう冷たいのではないでしょうか。

 

そして、この秋の季節は紅葉がひときわ美しい・・・はずですが、

今日はその紅葉をお見せできる画像がありません

 

しかし、笹がしっかりと刈られて行き届いた登山道、これはこれで

他の山では見られない特別な景観だと思います。

 

峠に近づいてきてやっとガスの下の明るい日差しを感じました。
  もしかして、これから晴れるの? (羅漢岩付近)

 

今まで何度かビギナーや子供さんを伴っての登りに好適な山を

ご紹介しましたが、このオロフレ山もその一つですね

スリップに気を付けて歩けばアップシューズでも問題なく登れる山

です。

 

それでは、高揚感が楽しめないのかというと、そんなことはないと

思います。

夏山ガイドでは、その山容を“堂々とした”と表現していますし、

なんたって1,260mは手稲山より高いですからね

 

ガスの切れ間から峠下(登別、室蘭)の眺望が・・・

 登りで撮れなかったダケカンバ林はとても綺麗です

 

■10:05 登山口 駐車場

 

下山した頃になってガスが上がっている・・・よくある風景です。

 

朝の風景とはだいぶ違います 

そしてオロフレ峠に別れを告げて車で走りだしたらば、

 

これだものね.....でも、その後はまたすぐ暗雲の中に・・・

 

女心と秋の空 

今回、晴れていればセットで登りたかった「来馬岳(1,040m)」と

一緒にオロフレ山の次回に期待したいと思います

もう“露払い”は終了しました

 

【備忘録】

  • 大滝“ふるさとの湯”と“ふるさと館” アロニエが1kgほどの
    袋入りで500円でした。

Sさんから進められていた大滝区共同浴場「ふるさとの湯」は午前中
  は営業していませんでした(残念)。今度また寄りたいと思います

 

 

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TJAR(トランスジャパンアルプスレース)2012

2012-10-18 | 四方山話

TJAR(Trans Japan Alps Race)』というのをご存知でしょうか? 

 

2012/10/13

NHKスペシャル「激走!日本アルプス大縦断」

これです

 

GreatEndurance⇒とてつもなく過酷な・・・とでも訳しましょう!

 

このTJARというレースも、すでにご紹介したUTMB(ウルトラトレイル・

デュ・モンブラン)の第1回大会が行われた2002年、わずか4名のエントリー、

1名だけの完走者なんていう地味~なレースで始まったようです(知らない

はず...)

 

それにしても、世界中には、こんな過酷なことをよくするものだと感心させら

れるようなスポーツやレースが数多くあるもんです。 

UTMBもそのうちの一つだと思っていましたが、他にも随分と沢山のレース

が行われてるんですね

 

NHKでは過去に、南米パタゴニアの山野を駆け巡る国別対抗の凄いレース

を取り上げていました。 

確か「世界一過酷なレース」と言っていたのを記憶しています。

その過酷さは、山野渓谷、道なき道を地図とコンパスだけを頼りに目的地を

目指す・・といった内容のレースでした。 

日照りと寒さの両方に苦しめられ、道迷いと川流れと、予期せぬアクシデン

トが次々と起こる・・・

 

その点では、トライアスロンやトレラン、そしてマラソンと名のつくレースは

まだ人が給水や食糧や休憩場所を提供してもらえる・という意味でアドベン

チャー的要素はそれほどないと言えますが、

このTJARは、どちらかというと、そのパタゴニアのレースに近く、レースと

いうよりもEndurance(持久力、忍耐、我慢、辛抱、忍耐)だと大会の

ホームページでも表現しています。

↓ 

http://www.tjar.jp/index.html

 

南アルプス「三峰岳」からのコース眺望(大会ギャラリーから)

 

体力もさることながら気象条件が刻々と代わる山岳標高差のある環境下

で、一人で生きていける知識と技術が必要となる忍耐レース、それがトランス

ジャパンアルプスレース(TJAR)です。


◆総距離は415km

◆スタート:富山湾(日本海)⇒

 北アルプス(・剣岳~・立山~・槍ヶ岳)~中央アルプス(・駒ヶ岳~・空木岳)

    ~南アルプス(・仙丈岳~・茶臼岳)⇒

◆ゴール:静岡県駿河湾(太平洋)

 

以上の山岳地帯を自力での走り、歩きのみで8日間以内で踏破することが条件

です。

なんと、獲得標高は富士山登山を7回行うに等しいんだとか・・・

 

日本アルプス縦断コースの直線距離は、伸びたスケールが230kmです。
  沿面距離では、ほぼ倍の415kmに及びます。
   ※沿面距離とは、標高の高低差と隘路を含めたすべての歩行距離

 

調べてみると、

先ほどのパタゴニアのレースは2004年から・・

UTMBはお伝えのように2002年から、

そしてこのTJAR(トランスジャパンアルプスレース)も同じ2002年に

第1回が行われて以来、2年に1度の開催で今年で第6回目を数えてい

ます。

 

過去12年に6回も行われている歴史あるレースなのに、エントリーする

人が極端に少なくメジャーにならないのは何故か?

2012年開催時でもエントリーはわずか28名です。  

それは、この大会の参加要件のハードルがとても高いからであろうと

考えられます


【参加要件】 

フルマラソンを3時間20分以内もしくは100kmマラソンを10時間30分

以内で走れる能力が必要で、その他にも2,000m級の高地でツェルトや

エマージェンシーシートだけでビバークできる登山技術(読図力、気象知識)

が備わっていること・・・


他にもいろいろあるようですが、これでは外国人選手は皆シェルパ兼伴走者

と一緒に登らなければならないので参加は無理ですね(笑)

 

カシミールでコースをなるべく忠実に辿ってみましたが、沿面距離で44km足り
  ません(371km)。実際にはもっと曲がりくねったコースなのでしょう 

                            累積標高は+-2万2,000mを超えています。

この大会で過去に5日間5時間22分を大会記録を出している望月将悟

選手は、今大会は5日間6時間24分のゴールでした。

それでも2位との差は歴然です。

 

レースごとの最高タイムから逆算したスピード(時速)は、

マラソン42.195km⇒20.5km/h

ウルトラマラソン100km⇒16.1km/h

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)166km⇒8.1km/h

TJAR(トランスジャパンアルプスレース)415km⇒3.4km/h

 

山歩きやマラソンをする人は、だいたい自分が時速何kmで歩いている

(走っている)のかがわかるものです。

時速3.4km(平均)というのはどうでしょうか?

Toshiの感覚からすると、これは信じられない速さです。

平地を早歩きするスピードが凡そ時速4kmと言われています。

そこに「寝て」「食べて」「山を越えて」「谷を下って」「(排泄はほとんどない

のかも?)」で3.4km/hというのは驚異です

 

 

さて、番組の見どころは・・・

参加者平均年齢は、意外と高い40歳、

体力以上に経験がものを言うからなのでしょう。

ザックの重さは最小限、皆5kg以下にまとめます。

日本海を出発してわずか3時間ののち、トップランナー達は剣岳の頂上

を踏んでいます。(通常9時間の行程らしい)

(抹消線部分は後日3時間ではなく6時間30分とのご指摘を受けました)

途中、北アルプスを登山しているオバサン達が普通に下山途中で行き交い

ます。

登り優先だけれど、あまりに早いスピードで登ってくる望月選手を避け

きれず・・・

オバサン

「あ~すみません、、ありがとうございます(避けてくれて)、、どこまで

いくんですか~♪」

望月選手

「・・・・うーーーん、(なんと答えていいか悩んだ末)太平洋まで

オバサン

えーーーーーーーーっ」(絶句)

 

こんな具合です

 

夜もヘッドランプを付けて登ります。

剣岳や槍ヶ岳のような急峻な岩場が次から次とあります。

風速20m、台風並みの風にさらされることもあります。

体感温度は0度を下回るときもあります。

毎日テントの設営と解体を自力行います。

・・・ 

過酷なのは眠気、睡魔との戦いであり、

ここに誰が名づけたか「トランス」の意味があるのではないでしょうか?

望月将悟選手の睡眠時間は、彼の言葉から...3日目の時点でわずか

6時間とのこと。

リタイヤする選手のほとんどは自律神経異常が原因で歩けなくなると

いうのも特徴です。(痛いとか疲れたではない)

過酷すぎませんか

 

この選手、テントも設営せずに仮眠のご様子

 

ただユニークなのは、途中お風呂に入ったり茶屋で食事を摂るのは

OKなんですね。(但し自力でお金を払う・・に限ります)

お風呂に入って、寛いで、寝て・・・さあまた起きられる・・というところが

これまた凄い

 
これ以上の過酷なレースを他に知っていたら教えてください

 

北野聡選手(45歳)は癌を克服しての出場、登山歴10年、ロード6年、
  トレイル4年で素晴らしい走り...

 

 

そりゃあ嬉しいだろう400km以上も山を走ってのゴールだものなぁ

 

   地味な写真ですが、この体でグレートエンデュランス・チャンピオン
  「望月将悟」選手(34歳)
 静岡県の消防士さん、山岳救助がお仕事
 です。因みにマラソンは2時間35分って、そう見えないところが凄い(失礼)

 

最後に北海道在住の皆さんにイメージしやすいように、札幌から415km

先ってどれぐらいの距離???をこれまたカシミールで辿ってみました。

なんと、札幌から国道274号線、日勝峠を越える一般道ルートで根室の

手前まで行ってしまいます

 

はぁ~ もはや人間業とは思えませんよね

 

北海道でも同じように、

激走!「北海道大雪山大縦断」をやるとしたら、どういうルートがいい

のかを考えたら、その時はまたその“感動のルート”を書きま~す

 

 

このレースの模様は近日再放送が決定しました。

皆さん良かったら是非見てみてください

 

NHK総合テレビ再放送

10月28日(日)前1:35~2:48


 

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分水嶺2

2012-10-16 | 四方山話

再び『分水嶺』に関わる書き込みです。

 

北海道の中央分水嶺踏査の話題で道東(道北?)の「三国山」を

取り上げましたが、道南にも話題があるので書き込みま~す

 

道央から道南にかけての中央分水嶺線

 

洞爺湖から西に約23km、 

長万部町(おしゃまんべちょう)を通る国道37号線の静狩トンネル(静狩峠)

と礼文華トンネルとの中間地点、内浦湾(太平洋)から直線距離にして、

わずか200mの断崖上に海抜255mの稜線が確認されます。

 

地図左上は寿都町(日本海)、赤枠線内に稜線確認

拡大図(崖の下はJR函館本線のトンネルです)

 

この稜線がれっきとした中央分水嶺であり、踏査の終始地点を除く

と日本で一番海岸線に近い中央分水嶺となるラインです。

 

どうですか、この近さは

 

内浦湾[別名:噴火湾](太平洋)を眼下に望みながら、オシッコ、いや

雨の滴が一歩北に落ちたらば・・・その流れは来馬川となり、朱太川

と名前を変えて寿都湾(日本海)に至るという地形です。

こんな分水嶺もあるんですねぇ~

 

どうです、ロマンをかき立てられませんか

 

Toshiがその“しずく”であるならば、長い北の旅の方を選んで海に出

たいですね。わずか200mで運命を決められたくありません。

 

はぁ~中国の大黄河を遡ること数千km悠久の先にもやはり分水嶺

があり、長い長い月日をかけて雫は大洋に注いでいくんですね~

ここでBGMは“昴”が流れるはず目を閉じて聞きましょう。

 

成り行き上、長万部町の紹介もさせていただきます。

http://www.town.oshamambe.lg.jp/index.php

  

長万部町のホームページを覗くと、町の紹介記事の中に、

北海道のイタリアともいわれる道南の渡島半島。その“ひざの裏”

に位置する『長万部町』は人口が約6,000人の町です。」

とありました。

へーーーー渡島半島は北海道のイタリアと言われていたのです

かぁ?

長く北海道に住んでいて初めて知りました(笑)

で、長万部はその“ひざの裏”に位置する・・という表現、

なぁ~るほどですね~

 

はて?

では?

渡島半島を膝に見立てるとして、“ひざの表”というか“ひざ頭”という

か“ひざかぶ”は何処なのか?と急に気になりだしました

 

少なくとも、その「ひざ頭」部分と言って差し支えない町は、「寿都町

(3,443人)」と「せたな町(9,324人)」、それに「島牧村(1,760人)

ぐらいのものです。

しかし、

その2つの町と村のホームページを覗いても“ひざ”という表現や、さらに

北海道のイタリア”というフレーズはありませんでした。

ふーーーむ、 

はからずも、分水嶺の命脈を辿っていて面白い話題に行き着きましたが、

どうせなら、渡島半島一帯のすべての市町村で“北海道のイタリア

脚の〇〇部分”という表現をもっと使用すべき・と思いました

いかがでしょうか?

Toshiは、こうして、成り行きの結果、いささか強引ですが、

渡島半島を応援します

 

因みに、渡島半島の山は、その膝(ひざ)頭辺りに「狩場山(1,520m)

と「大平山(1,191m)」が、

脛(すね)あたりに「遊楽部岳(1,277m)」が、

そして、踵(かかと)部分に「駒ヶ岳(1,131m)」と「横津岳(1,167m)」が

あります 

  

最後に、山や稜線や分水嶺と何も関係がないけれど、町の紹介を一つ、

長万部町のゆるキャラ「まんべくん」に纏わるお話です。

 

http://www.town.oshamambe.lg.jp/modules/towninfo/category0010.html

 

長万部町のホームページには、「まんべくんコーナー」というのがあり

ます。

ところが、そこを覗いても、なんですか情報が何ぁ~んにも書かれていません。

 

実はそこがご愛嬌でして、

黙して語らずと言った風格さえ感じます

 

まんべくんはTwitteの独自のつぶやきで、多くのフォロワーが存在する

ことでも知られていますが、このまんべくん、どうやらイメージキャラクター

としては公募作品中、準入選作品だったようです。

ところが、れっきとした入選作品の「ホタテガニ」君を押しのけて、今や町

の顔役に居座ってるんですね~、太いです。

 

で、居座るには居座るだけの理由があるんですよ、ご覧ください。

この“ゆるさ”全国トップクラスと思いませんか

ゆるさ加減、

パンツを履いていない

カニの町であるはずなのに、どう見てもエビにしか見えない

耳はホタテのはず、これはお玉です

頭のスカーフはアヤメだって、そうは見えないし

人を押しのけても悪びれないしれぇ~っとした面立ち

 

いかがですか。

ロマンとはだいぶ離れました

 

 

 

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分水嶺

2012-10-14 | 四方山話

この休みはいろいろとあって、山に登れませんでした。(残念)

なので、登山報告がない代わりに、日頃あたためている四方山話を

挿入したいと思います


『中央分水嶺踏査』という活動をご存知でしょうか?

 

社団法人日本山岳会が2005年、創立100周年の祈念行事として行っ

た壮大な日本縦断調査の記録です。

分水嶺とは?

「デジタル大辞泉」でひくと

 

 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。

 雨水が異なる水系に分かれる場所であることから、物事の
    方向性
が決まる分かれ目のたとえ。

 

と、ちょっと無味乾燥な印象になっていますが、

この分水嶺にロマンを抱いている人は、WEB上で眺める限りでもけっ

こう多くいらっしゃって、Toshiもその一人です

 

このロマンを表現するのに、山の頂上でオシッコをしたときのことを例

えにして書き込んでいる人がいました。山の頂上で東に向いてオシッ

コをした人のオシッコは太平洋に、西を向いてした人のは日本海に・・・

それぞれ流れていく・・・これが分水嶺?

あ~、これではロマンからはむしろ遠ざかりますね。

 

それは、山に降注ぐ雨のしずく“一滴”のこととして表現することで十分

ロマンが伝わりませんか。 

大洋へ流れ込む川の水のすべてが、源を分かつ山脈にその運命を

ゆだねるだよ、どう素敵でしょ!と

 

ロマンを山に繋げたいために、いささか表現が我田引水になっていま

すね。

 

分水嶺は、Toshiがイメージした切れ上がる山の稜線上にのみあるの

ではなく、そういうところはむしろ危険ではあっても踏査が困難ではない

のだそうです。

実際にはロマンからかけ離れた場所にこそ多く分水嶺が引かれてい

るようで、なんと、千歳空港の中の海抜20mのところにも存在する。

 

踏査のポイントのほとんどが、見分けのつかない笹原や藪漕ぎという、

熊がいつ出てきてもおかしくないような場所なのだと言います。

冬にしか登れないところは、冬に行く・・・しかし、運悪く気象は味方して

くれず吹雪なんていうこともある。

 

いずれにせよ、川の源頭を辿れば、行き着く先は国境稜線・・・という

ダイナミックな峰々だけではなくて、高低差が存在すれば後は重力にし

たがって東西南北を分かつ・・というのが分水嶺、高い場所だけでなく、

低い場所にも存在する嶺を探す方がむしろ大変だ、という話が新たな

物語(ロマン)を生む。

そんな実話のページはこちらをお読みください。

http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=123200505t01

 

 

ということで、

北海道の分水嶺を繋いだ図をサイトから引用させてもらいました。

青線で囲まれた山域は北大雪から東大雪、そして十勝連峰、北日高

への一帯です。

その山域を拡大したものがこちら....

先日登った「石狩岳」を含む東大雪山域に『三国山‐みくにやま‐(1,541m)

があるのが分かりますが、この山が名前の通り、三つの国境にまたがって

いることは業界(北海道の山屋さん)ではよく知られるところです。

 

「三国山」は、この写真左奥の方、三国峠からアプローチできます。

 

しかし、中央分水嶺踏査という調査は、日本を東西2つの海(太平洋と

日本海)のどちらか真っ二つに分けるという作業らしいですから、オホーツ

ク海は太平洋側に含めているんですねぇ・・・

 

どうも北海道人としては、オホーツク海を分けて考えてもらっては、ロマン

が北に向かわないんですよね。

遠くはカムチャッカにもイメージを広げたくなるのが北緯41~50度に

生きる北海道人のイメージなのですから。

 

見やすい地図を貼り付けましょう。

 

真上を北として、

三国山の右上(北東方向)は 常呂川、湧別川となってオホーツク海に、

左(西方向)は天塩川、石狩川に注いで日本海川へと、

そして下(南方向)は十勝川、釧路川と呼ばれて太平洋へと注ぐ、

 

その山の頂に立って三つの国の果てに思いを馳せる・・・

これが男のロマンですね。

  

血の命脈は、人間の歴史。

水の命脈は、悠か古代地球の歴史であります。

 

http://www.jac.or.jp/info/100/bunsuirei/index.htm

 

 

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12/10/08『石狩岳~音更山』

2012-10-08 | 3東・北大雪、十勝連峰の山

昨日の「ニペソツ山」に続き、今日も東大雪山域の山『石狩岳(1,966m)

~『音更山(1,932m)』を廻ってきました。

 

5:50 朝焼けの「石狩岳」

 

 

この山は、「ユニ石狩岳(1,756m)」とセットで登りたいと思いながら、もう

一日の休みがなかなか取れません。

 

昨晩は、Chiekoちゃん、Asakoちゃんと楽しくお酒を飲むことができました。

お二人、いろいろとご馳走なりありがとうございました

 

今朝は、僕だけ幌加温泉を5:00過ぎに出発し、「石狩岳」の登山口にやって

きました。

音更川沿いを走り、上流の二十一の沢出合から登り始めるシュナイダー

コースを行きます

 

■5:55 登山口

 

ニペソツ山ほど賑わってはおらず、この時間の先客は5組程度の登山口

登り、明らかに途中までは、なだらかであろうものの、突き当たるその先

からは壁に近い登路が予想されます。

 

 

暫く、昨日のニペソツ山幌加温泉コースとは違って、よく整備された沢の

左岸を進んで途中1回だけ渡渉があります。

笹原も短く、空気が完走しているせいか朝露に濡れることもありません

谷から尾根に取りつき後は、想像通りの急登の連続です。

しかし、気温が低いこと(7℃)と途中ナナカマドやカエデの紅葉が綺麗

なことなんかに励まされて、汗をかく間もなく一心不乱に登ることができ

ます。

黄葉の回廊     

■8:05  1,770mの稜線上、縦走路分岐

 

おおぉ~世界が変わりましたぁ~

正面に表大雪、ここから←「石狩岳」、→「音更山」の札

 

昨日登った「ニペソツ山」が中央に........石狩岳最後の登り

表大雪の後ろに雲が一筋もありません。

                 青い天に白い月が・・・

■8:40 頂上

石狩岳山頂からトムラウシ山を背景に....

 

うわぁ~

頂上から眺める十勝連峰~表大雪山域はまさに絶景です。 

年間を通してこれだけの晴天と遠くまで見渡せる済んだ空気感の日は

どれほどあることでしょうか

 

山座同定、今回初めて登場のパノラマ画像です(十勝連峰から黒岳まで)

■9:10 小石狩岳

石狩岳は双頭山、隣の「小石狩岳(1,967m)」まではごくわずか・・・

東方奥は、北見富士、ピリベツ岳、クマネシリ岳、西クマネシリ岳、南クマネシリ岳・・・

左奥にウペペサンケ山、中手前ニペソツ山、最前、表大雪までの縦走路1924ピーク~1894P、1895P、1729Pから沼の原へ・・・

左からクマネシリ岳三山、糠平湖、ホロカ山、ウペペサンケ山、ニペソツ山・・・

■9:20 再び頂上

十勝連峰      トムラウシ山     旭岳~白雲岳

もっと画像を上げたいところですが切りがないので、

このあたりで音更山へ移動します。

音更山までの縦走路は、約2km程度ですから、見た目ほど時間は

かかりませ~ん

~ 

■10:20 音更山頂上

 

「音更山」山頂から望まれる表大雪山域(左から忠別岳、旭岳、白雲岳、
  赤岳、黒岳)

 

 

さて、もう少しお付き合いください。

音更山から北への縦走路(ユニ石狩岳方面)に、眺めの良いピークがあります。

今日は、その先の無名ピークまで行って、北大雪の山域間近にまで迫りたい

と思います

「ユニ石狩岳」から「三国山」へ続く東大雪の峰々(中央奥にクマネシリ岳、
  南クマネシリ岳)

■10:40 無名山

無名山(1,899m)」は音更山から900mの先、登山道はありません。

 

ここからの眺め、昨日登ったニペソツ山が遥か遠くになりました。

 

この山からの表大雪(くどいようですが見納めです

そして、

東大雪最北端から眺めた北大雪の秀峰「ニセイカウシュッペ山(1,883m)」南壁

さて、

随分と歩きました。

もう岐路につく時間です(満足)

 

■11:10 再び音更山

 ~

 

霜柱に陽があたって尚、解けずに砕けた状態で発見。

■11:55 稜線上のコル

 ここからはひたすらの下り、怪我の無いように安全歩行で下山します

 

最後に紅葉の登山道をもう少し・・・

 ~

■13:15 登山口

二日続けてお付き合いをいただきました。

これから無事故で札幌まで....240kmの道のりです

 

【備忘録】

  • 連休最終日、北広島ICチェンジ出口は避けること(大曲アウトレット
    パークで混み合う車両と重なって大渋滞)

 

121008『石狩岳』

 

 

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