久し振りの四方山話しは、山岳小説『分水嶺』のご紹介です
小説「分水嶺」を秀岳荘で手にした理由は、
他でもなく..
分水嶺マニア だ・か・ら・
笹本稜平作:「分水嶺」
著者紹介「笹本稜平」
前回の分水嶺シリーズを振り返ると、直近の分水嶺6が2014年6月に
書き込んだものなのですでに3年が過ぎています。
このテーマはもうネタが尽きたか?と思っていたところに、
目に飛び込んできたのが小説「分水嶺」です
専ら、広い大地を二分する地図上の分水嶺を追い求めるのが
Toshiが好きで始めたテーマでしたが、
この小説の題名として使われている分水嶺は、
小説らしく、
“人生における分岐点”としての分水嶺です。
小説の舞台となるのは東大雪の石狩岳~音更山周辺。
1人の写真家が、日本では珍しい手つかずの自然を残した奥深い
石狩連峰の山中で、遠い昔に絶滅したはずのエゾオオカミを目撃
したという男との数奇な運命の出逢いを描いています。
小説の関連地図
Toshiのブログでも、過去6回に渡り解説してきた分水嶺でも取り
上げた「三国山」を擁する石狩連峰は雄大です。この山懐で
山岳写真を撮り続けた(写真家の)父の後を引き継いで、自らも
自然と人間との関わり合いを強く意識することになっていく・・・
メインとなっている季節は厳冬期の東大雪ですが、
秋のニペソツ山、石狩岳という過去のブログ報告を観ていただいて、
稜線上の分水界をイメージしていただければ小説がさらにリアル
になりましょう
細かい感想文は省きますが、新田次郎が描いた山岳小説の時代
と違って、携帯電話の位置情報やGPSが当たり前に使われている
ところが新たな臨場感と思いながら楽しく読みました
【分水嶺:ぶんすいれい】
分水界になっている山脈
雨水を異なった水系に分かつ山の峰々
分水山脈。(『大辞林 第三版』三省堂)
お正月休みの比麻奈山、いや、暇なときの読書にお薦めします
そして、
2冊目はこれ
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