“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

17/12/02『樽前山(モラップルート)』

2017-12-02 | 1道央の山

12月最初の登山は、2週続けて「樽前山(1,022m)」で、今週は

道道141号線(モラップ)から7合目ヒュッテを経由するルートです

 

 

風速15mはある樽前山(東山)山頂

 

今週もまた日本海側は何処もここも「曇り」または「雪」マーク

なので、向かう先は太平洋側です

その太平洋側に山が沢山あればいいけれど、そんなに選べない

となると、どぉ~しても支笏湖周りを目指してしまいます。

ま、

その選択は間違いではないのだけれど..、こうして2週続けて

同じ山に登るのは過去1度も無かったことであります。

 

といっても、

樽前山の西と東とでは登山口にして10kmは違うので、

眺められる景色はけっこう変わります

 

 

■7:40 道道141号線 モラップ入口駐車スペース (標高301m)

 

道道141号線はすでに11月13日から閉鎖されているものの、

車道には雪がほとんどなく、十分に車が走れる環境のまま

ゲートだけが閉ざされた状態になっています

 

なので広い道幅いっぱいに歩けて気分が良いです 

 

アスファルトが白いけど積雪はゼロ(気温マイナス6度)

 

台風や大雨の影響で荒廃した森林は、人の手でちゃ~んと再生に

向かっています

 

日本の植林能力は「世界一」では?

 

5合目ケートがある錦岡(苫小牧)への分岐地点の雪も少ない

 

この分岐地点までは距離にして凡そ3.7km、

そして7合目ヒュッテまではまだ2.5kmほどあります

 

 

5合目から7合目までの間に、多少積雪が増してきたので

ストックを使用するけれども、歩きやすい状態は変わらず、

靴底が減らないのは“ありがたい”

 

8:55 7合目ヒュッテ(標高656m)

 

ヒュッテまでの総距離6.4kmで、

ここまでの標高差255m、ここからが夏山登山道

 

ここから上にはまだ先客なし

 

東山頂上までの標高差は残り366m

 

一度暖気があったせいで登山道の雪の下は凍てついている。

 

ここで軽アイゼン装着と思ったけれど、途中吹き溜まりが

けっこうあるのでスノーシューを履きました。

 

空には雲の切れ間から青空も覗いていて...

 

視界は良好

 

支笏湖も眺められてま~す

 

と、

この辺りまでやって来ると、クラストした雪面のトラバースが

続くためスノーシューの山側の足がつかれます

 

 

風も強いため手袋も厳寒期用にはめ換えて..、

飛ばされないように身を屈めて登ります

 

西からの雪礫にさらされながも頂上が確認

 

ストーシューは終始必要なかったかも?

 

風衝地帯の頂上付近には厳冬期でも積雪なし・でしょう 

 

 

9:45 東山(1,022m)頂上

 

はいっ、

先週は「西山」そして今週は「東山」からの景色、

溶岩ドームがかろうじて見渡せます

 

 

それにしても、

手袋を脱いでカメラの操作をしている先から、

風で体温が失われていく..、

指先の感覚はあっという間に麻痺してしまいます

 

三脚が飛ばされないように立てるのもやっとこさだし

 

■10:00 下山

 

ここから先は、短縮コースとは逆の風不死岳側に下り、

比較的斜度がなだらかになる北斜面の雪の張り付き具合を

確かめて、夏山登山道をワープして雪面を下ります

 

 

ただし、凍てついた状態になっていないかよく確かめないと

何十メートルも滑り台に乗ることになるので要注意

 

大雪原を眼下に支笏湖へ吸い込まれていく感覚

 

ボードで下れる斜面ではなく、

ミニスキーではエッジがないので運転不能

 

アイゼンを効かせてザックザックと降りてくるのです

 

ここまで下ると風不死岳東斜面も裾野を広げ雄大だぁ~

 

気が付くと支笏湖の対岸にも青空が広がっている・・・ 

 

雪はあっても下草が固まっているのでツボ足でOK

 

■10:35 7合目ヒュッテ

■11:40 道道141号線 モラップ入口駐車スペース

 

お昼前の時刻でもなお氷点下の登山口、

アスファルトの雪の状態で分かりと思います。

 

すっかり体が冷えてしまったので、下山後は休暇村でお湯

浸かり温まって岐路につきました。

今週もまた楽しい山歩きが出来ました。

ごきげんよう

 


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4 コメント

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あぁ、樽前 (Tak)
2017-12-03 20:17:22
Tosiさん、こんなに風が吹いても、寒くてもちゃんと溶岩ドームが見えるなんてやっぱり晴れ男ですね。荒れた天候の多い最近の北海道ですが、いまひとつ雪も少なくピリッとしませんね。楽しい山行何よりでした。
返信する
まだ30年は大丈夫・・! (★たぐぴ〜♪)
2017-12-03 23:29:52
 
雪にも負けず、風にも負けず・・
やっぱしトシクンは、坂の上が よぉ似合うばい。

年齢ば重ねて尚、
貪欲に高みに向かっていく姿勢が羨ましかぁ・・

オイラはこの頃、すぐにヤル気が萎えて
色んなこつが「面倒臭い」て思うてしまう・・

いかんですなぁ。
トシクンば見習わんといかんばい。

今週も美しか風景ば届けてくれて
ありがとさん♪


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>あぁ、樽前 (Toshi)
2017-12-04 18:30:56
Takさん

そうなんです。
荒れている割には積雪量は今一つで、向かう山域もいつもの年以上に悩むところです。
そろそろBCに繰り出したいと思いながら、笹漕ぎや藪をかき分けて登ったり滑ったり
するのは疲れます。

旭川辺りの天気が上向けば、来週以降は大雪山に向かう気持ちにもなってくるでしょう。
心の向くまま長い冬の入り口を楽しむと致します。
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>まだ30年は大丈夫・・! (Toshi)
2017-12-04 18:38:17
★たぐぴー♪さん

30年後にも山に登っていられるかどうか?だけで言いますと、かろうじて登ることだけは
できる爺さんで居たいと思います。
そこから先は欲ですが、ピンピンコロリ隊の隊長を自称して生きていられるかどうか?
30年頑張って、神居尻山に500回登山を目前にポックリと逝けるとすれば
それのみを見つめてまた坂を上っていくであろう
なんちゃって
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