風景印（178）狸小路で半世紀以上、商売をされているお店 ＜札幌南二条郵便局＞

何のためにウォーキングをするのか。
「テーマ」（時に「クエスト」とも言う。）を持つと楽しみが増えます。
「ご朱印集め」は代表的なものと言えるでしょう。
私の場合は「風景印集め」。
消印の一種である風景印をもらいに郵便局に出かけます。
配置局は全国で1万局以上。
ガイドブックには載っていない街の名所・名物を知ることもできておすすめです。

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先日、 「札幌南二条郵便局」に行って風景印を頂いてきました。

テーマは、「狸小路、札幌市電、狸大明神のキャラクター」であります。

当ブログでは風景をいただいた場合、テーマの中から1つ選び、それについて記事を書くことにしております。

今回は何について書くか、ちょっと悩みましたが、「狸小路（商店街）」について書くことにしました。

お題は「狸小路で半世紀以上、商売をされているお店」であります。

入れ替わりのとても激しい「狸小路」。

今年で150周年を迎えました。

ニーズが常に変化する社会にあって、長く商売を続けていくのは並大抵のことではないでしょう。

はたして、狸小路には半世紀以上、商売をされているお店がどのくらいあるのか、興味を持ちました。

資料とするのは、『まち歩き 札幌の歴史』（赤谷正樹・著 北海道新聞社）の P.72～73「昭和40年頃の狸小路商店街」であります。

長編となるため、今回の「風景印」シリーズは数回に分けてお送りしたいと思います。

では早速、「狸小路1丁目」から見てまいりましょう。

 

＜狸小路1丁目＞

狸小路1丁目（以後、1丁目）は、とても興味深いところであります。

昔は狸小路1丁目と2丁目の間に「胆振川」が流れていたため、1丁目の真ん中に「 中通り」が作られ、そのせいで街が道路で分断されています。

STV「どさんこワイド179」より

この中通りにも飲食店等が見られること、また、以前「新浅草寺」があったところが、飲食店の集中する「L字街」となっていることから、1丁目とその周辺はグルメスポットとなっております。

すぐそばに創成川が流れ、その向こうに「二条市場」があることから観光客も多く、最近ではお土産屋さんがオープンしました。

もし、スープカレーや味噌ラーメンのようなご当地グルメでなく、地元民が普段楽しんでいるような地元飯を食べてみたいのであるのなら、1丁目は要チェックであります。

しかしながら、1丁目は本来は「はんこ店の街」でありました。

多い時で7店舗。

戦前は月寒（つきさむ）にあった軍隊の人たちが給料をもらう時に認印が必要で、分かりやすい場所として1丁目に集中したのだそうです。

現在も商売を続けていらっしゃるお店があります。

１．齋藤印舗

明治45年頃開業とのこと。

２．佐藤印舗

定休日であったため、シャッターが降りています。

その他にも1丁目には半世紀以上、商売されているお店があります。

３．ワークマンナガイ（祭屋 永井）

作業服の専門店。

同じ店舗にて、半纏や法被などのお祭り用品も取り揃えている。

創業80年くらいだと思わる。

４．ゆあさ神仏具店

1丁目は、長く続けてらっしゃるお店が多いのも特徴の一つであります。

思わず写真を撮りたくなるようなものもあります。

こんな爪で引っかかれたら、どうなっちゃうのでしょう。（汗）

＜番外編＞

お題とはちょっと違いますが、調べていくうちに1丁目にはすごいお店があることが分かったので、ご紹介しておきます。

５．Yoshi Tokei

良心的な商売が評判のお店。

1級技能士の方がやってらっしゃいます。

電池交換550円～。

電池切れの時計が2つあるので、持って行ってみようかなと考えております。

＜参考資料＞

• STV（札幌テレビ）「どさんこワイド179」内コーナー「てくてく洋二」より「道内最古の商店街狸小路1丁目～3丁目編」
• 『まち歩き 札幌の歴史』（赤谷正樹・著 北海道新聞社）

つづく≫

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＜風景印のもらい方＞

1. 風景印を配置している郵便局に行き、「郵便」の窓口にて「風景印をお願いします。」と言う。
2. 63円以上の切手を貼った台紙やはがきなどを出し、希望の押し方を伝える。
   （私の場合は名刺カードに切手を貼り、切手の真下に押してもらうようお願いしています。見本があると分かりやすいです。）

※風景印を配置している郵便局を知るには、「日本郵便」の公式HP（切手＞風景印）か、『新・風景スタンプ集』（日本郵趣出版）という本で調べると良いでしょう。
※風景印のもらい方は、直接、郵便局に行くか、郵頼という方法があります。