横浜金沢魅力帳(2)
神奈川県横浜市金沢区の魅力を散策コースと共に紹介した「横浜金沢魅力帳」。
散策コースのスタート地点として度々登場する京急電鉄「金沢八景」駅のすぐそばに小沢書店があり、
そちらでこの本を入手することができます。
ただし、現在、駅前の土地区画整理工事のため、店舗を「せとこみち」に移して、営業されておりますので、
お気をつけ下さい。
なお、他の入手場所はこちらのサイトでチェック!
横浜金沢観光協会イベント情報:http://www.yokohama-kanazawakanko.com/event/index.html
散策マップ
「散策! 横浜金沢区 朝比奈六浦コース編(1)」にて参照こと。
見学ポイント
3.瀬戸神社 <源頼朝が創建した神社>
創建 : 治承4年(1180年)
祭神 : 大山祇命(おおやまつみのみこと)、他
こちらに収められている「舞楽面二面(抜頭面、陵王面)」は国の重要文化財、
「木造守門上坐像」は横浜市指定有形文化財となっている。
瀬戸神社の前を初めて通った時、実は神社の立派さよりも、「瀬戸」と言う名の方に関心が行ってしまった私。
(すみません。)
横浜にも「瀬戸」という地名があるのを知って、「瀬戸」の地名由来に俄然興味が湧いてしまったのでした。
「瀬戸」の由来
①「狭戸・狭門(セト)」の意で、水陸の通路の狭くなっている所を意味する。(日本地名語源事典)
②「セ(急)・ト(処)」で「急潮」を呼んだ語である。(地名用語語源辞典)
「瀬戸」と言う地名があるのは、横浜金沢区、愛知県瀬戸市の他に千葉県南房総市や広島県福山市など、
結構あるみたいで、「瀬戸」ってポピュラーな地名であることが分かりました。
さて、横浜市金沢区の「瀬戸」場合は
①元来、入海(いりうみ=入り江)の瀬戸(狭い海峡)で干満時に急流となり、交通の難所であった。(横浜金沢魅力帳)
②大昔、今日の泥亀町から釜利谷東一帯は大きな入江でした。
この入江と平潟湾とは、今日の瀬戸橋の位置にあたる狭い水路状の海峡でつながっていました。(瀬戸神社公式HP)
(すなわち神社の北東部と南東部は海だった。)
③洲崎と瀬戸の間はひょうたんのくびれのような狭い海峡で、これが瀬戸という地名の起源である。(瀬戸公園内表示板)
だそうです。
(勉強になりました。)
神奈川県、相当、海を埋め立てているようですね。
埋め建て前後の地図を見比べてみたいです。
源頼朝が挙兵した際、戦勝を祈願した伊豆三島明神を勧請したのが、瀬戸神社の始まりなのだそうですが、
ご祭神の大山祇命の他に須佐之男命、菅原道真公など11柱が祀られているそうです。
来年の初詣のお参りは、我が家、「瀬戸神社」で決まりであります。
写真:境内の中にある蛇混柏(左)とその前にある説明板(右)
写真左:謡曲「放下僧」のかたき討ちがこちらの境内であったらしいです。
ちなみに謡曲とは能の詞章のこと。 演劇における脚本に相当するものだそうです。(wikiより)
写真右:境内の名木・カヤの木の根元にある石碑。
樹齢が1000年以上と言われる名木・カヤの木。
アジサイ(左)と社殿の横側。社殿、カッコいいです。
社殿の後ろにある小山の崖下に四角く掘られた場所があり、お稲荷様が祀られている。
参考文献
『横浜金沢魅力帳』(横浜市金沢区地域振興課 発行)
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