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「おばら犬猫病院」スタッフによるブログ

メタボちゃん ☆ 前編

2012年11月26日 | 日記
最近、「メタボリックシンドローム」という言葉をよく聞きます
日本語では「内臓脂肪症候群」などと訳され、
さまざまな生活習慣病の発症に関わっていると言われています

実は、ワンちゃんネコちゃんでも最近「肥満」が多くなっています

肥満が増えている理由としては、
 ・ライフスタイルの変化…室内飼い、おいしいものがたくさんもらえる 
 ・避妊・去勢手術の普及…手術によるホルモンバランスの変化などの影響で太りやすくなる
…などがあるようです

また、ダックス・キャバリア・コーギー・シーズーなど、太りやすい犬種もあります

確かに、ぽっちゃりしてるコは可愛いし、
おねだりされると、ついつい何かあげたくなってしまいます

でも、人間と同じように「肥満」は、
心臓疾患、関節疾患、腎臓や肝臓病、糖尿病、泌尿器系疾患…などなど、
いろいろな病気に関わっているんです

では、肥満の予防や改善は、どうしたらいいのでしょうか

まずは、「お家でできるメタボ診断」をご紹介します

     
      1.胸や脇腹を軽くなでるように手で触ります            
         →肋骨の凸凹が手に伝わればOKです。

      2.ペットの体を上から見ます
         →腰のあたりに「くびれ」があればOKです。

      3.ペットの体を横から見ます
         →おなかがへこんでいればOKです。

お家のワンちゃん・ネコちゃんはどうだったでしょうか

<肥満の予防>
肥満にさせないために大切なのは、「カロリーコントロール」です

 ○ 「社会化期」と呼ばれる、3週齢~5か月くらいまで(猫では2週齢~7週齢くらい)の期間に、
   「おねだりすればおやつがもらえる!」と覚えさせないように気をつけます

 ○ おやつをあげる場合は、一日に摂取する総カロリー量の20%までに抑えます
   (ごはんとおやつを足して、総カロリー量となるように計算します)
   一度にたくさんあげるよりも、少しずつ何回かに分けて与えた方が
   満足感や満腹感が得られます

 ○ 同様に、同じ量の食事なら、少量ずつ何回にも分けてというパターンの方が
   胃が大きくならなくてすむので、太りにくくなります

 ○ 毎回きっちりとカロリーを調節するのは難しいので、
   1日や3日のようなまとまったスパンで計算すると良いと思います
   例えば、昼間にちょっとおやつをあげすぎたと思ったら、その日の夕飯を減らします
   あらかじめその日のご飯の一部を抜き取っておき、おやつに回すのもいいかもしれません

人間にとっては「ちょっとだけ」のつもりのおやつでも、
ワンちゃん・ネコちゃんにとってはすごいカロリーに…ということもあるので、注意が必要です
    「ちょっとだけ…?」 を参考にしてください

適正体重は、ワンちゃん・ネコちゃんの種類やその子の骨格によっても異なるので、
気になる方はご相談ください

ブログが長くなってきてしまったので、「肥満の改善策」については
次回また載せようと思います


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