只今のスコッチ。と、これで呑み切るタンカレー。イギリスに思いをはせる夜。
ハンキーバニスターは初めて呑みますね。チャーチルも称えたという酒ですが・・・私には物足りなかったですね。味はキリっと辛口で、纏まりのある口当たり。しかしその後も一向に口の中でエーテルの広がりが感じられなくて、所謂華やかさを覚えない。当然悪くはなくて、これを好む御仁も数多いらっしゃることでしょう。
でも私はリピートしないな。自分がブレンデッドウイスキー派を自認するのは、ボトルの中で静かに鎮座している色んなエーテルが、グラスから解き放たれた途端、もとい、グラスの中で既に今か今かと飛び立たんとする、あるいは待ちきれなかったり隠しきれなかったりしてフライングしちゃったりしてる。そんな彼らの自由との触れ合いが嬉しいんです。「お前がどこまで捉えてるって言うんだよ?」と言われますとえへへと笑うしかないですが(へへ;)
だから正直つまらないんです。この感覚って、実は国産ウイスキーに抱いてるもので、だから私は山崎や白洲に手が伸びません。昨今高騰して、それに群がるようにしてる呑み手を横目で見ています。勿論繊細で落ち着いた味わいの日本のウイスキーが持つ特徴っていうのは独自のもので、その技術も素晴らしいのは言うまでもないんですけどね。多くがそれを水割りにしてますけど、本当にそれで満足してるのかい? って狭い見識は未だに消えないですねぇ。人のためじゃない、自分の為に呑んでるのに、全く俗なまんまだよ。もう随分吞み続けているのにね。今宵はここまでにしとうございます。
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