ぬくぬくひきひき

ひねもすのたりのたりかな──ほぼ半径30mの羽猫庵だより

青いトマトのピクルス その後

2008年06月30日 | 作ってみる
去年の12月9日10日に作った
青いトマトのピクルス。

半年ほど熟成(いえ、実はすっかり忘れて)いたのですが、
先日の梅仕事のとき、お客さまにカレーの付け合わせに出したら

ウマー!

やっぱり作り立てよりも、半年もおくと味が馴染むんですね。
これは贅沢。
青いトマトなんて、なかなか手に入らないですからね。
自分で育ててる人の特権。

今年も、こぼれ種で2本育ててるので(こぼれ種で3代目!)



またピクルス作るぞ!
もう鳥にもタヌキにもあげないもんね。w

梅、追加

2008年06月23日 | 作ってみる
大家さんから梅干用の梅をいただく。
「好きなだけ持っていっていいわよ」ということだったので、
お言葉に甘えて7kgもいただく。

もう樹上で黄色く熟して、出荷もし終わったものなので、
傷があるものもあるけれど、選別して
4.5kgを梅干に。
1kgをジャムに。
1.5kgを、迷った末に結局また梅シロップにする。

大家さんちの梅は、白加賀という品種だそうで
とてもいい香り。
門を入っただけでふんわりと、桃のような甘い香り。
ほんとに、このまま食べられないのが嘘のよう。

いただきながら話していて
「もうね、あの梅林も伐ってしまおうと思って」

え…。

カナリショック。

梅をいただけないとかそういうのじゃなくて、
細い小道を入っていくと、突然ひっそりと現れる、文字通り桃源郷のような梅林が
なくなってしまうというのが、本当にもったいない。
お金があれば、梅林ごと買い取りたいくらいだけど、
あの広さとこの駅の近さじゃ、億を裕に超すお金がないと、とてもとても買えないだろうな…。
またあの木を伐る電ノコの音を聞くと
心臓が苦しくなる…

来年もまた、梅の花は楽しめるだろうか。

助っ人アラワル!

2008年06月18日 | 作ってみる
梅仕事…憂鬱だーと思っていたら、
強力な助っ人が現れた。
初めてだけど、興味ある!と言ってくれた人が身近にいたので
じゃあぜひ一緒に!と誘って手伝いに来てもらったのだ。

一応前日にお昼用にカレーを作っておく。

手順を説明し、頭の中を整理したら、
意外と簡単かも、と気付いた。
でも単純に、1人でやるのと2人でやるのとでは大違い。
ヘタをとるのだって、2人でやれば時間は半分。
残りが少しになったら、お任せして、自分は次の手順の準備にかかれるし、
次の作業をまたお任せしてる間に、洗い物が済ませられれば
場所も道具も有効に使える!
ああなんてラクなの!!!

ということで、お昼を食べる前に漬け終わってしまった。

あとはカレー食べて雑談してる間に夕方。
先週末掘った「インカのめざめ」をお土産に持って帰っていただく。
また土用が明けたら、こちらで干すか、彼女の家のベランダで干して
梅干は半分こすることにした。

残ったB級、C級の梅は、彼女が帰ったあとに、ひとりで悪い所を削って梅シロップに。
今年はハチミツ梅を作ったので、シロップはしないつもりだったのだけれど
結局また2kg分漬けた。

梅は、熟し切っていないと、それほどいい香りでもないのだけれど、
なんで漬けたらあんなにフルーティないい香りがするのだろう。
夜に見たら、もう梅酢が上がってきていた。
カビないといいな。

なぜ人は梅を漬けるのか

2008年06月17日 | 羽猫庵
この時期はほんっっっと嫌いだ。
梅仕事がある。
もうほとんど義務化。
嫌なら作らなくてもいいのにね。

「なぜ人は梅を漬けるのか。」

「そこに梅があるからだ。」

そんな感じ。
ああホント、登山もきっとそんな感じなんだろうな。
苦しいし辛いし、どうなるかわかんないけど、
とりあえず山があるのに登っとかないと自分が許せない、みたいな。
コロコロとした美しくていい香りの梅がそこにあると
漬けないではおけないのだ。もう冷蔵庫の場所もないのに。

今年は梅が豊作らしいですよ。去年に比べて半額くらいだし、粒も大きめ。
店頭の梅はほんと、キズひとつなく、とても美しい。
うちのは全部もらった梅だから、 キズものばっかなんで、
カビるんじゃないかと余計にハラハラドキドキ。スリルがありすぎる。

今年はとりあえず、ハチミツ漬けと、味噌漬けを仕込んだ。
明日からは、多分、梅干とジャム。
ああもうほんとやだ。一人でやると、手が8本くらい欲しくなる。

昔の人の作業は、こういう保存食作りなんて、
それこそ家族や近所の人たちと共同作業で、手はいっぱいあったからできたんだろうなーと思う。
山椒の小枝取りとか、梅仕事とか、ジャム作りとか、
手を動かしながら、会話しながら、歌を歌いながら
伝承したり、絆が強まったりしたんだろうな…。