最後の上り特急「草津」で廃止区間を行く…

長野原草津口から最後の上り特急「草津」で再び川原湯温泉へ向かいます。車内ではこの日で新線に切り替わることをアナウンスしていました。あっという間に到着し、跨線橋の上から出発して行く「草津」を見送ります。これでここを６５１系が走ることは２度とありません。最後に１日、１８５系の走る姿も見たかったです…。

　最後の「草津」が出発してすぐ、急に雨が強くなってきました。駅の脇には昔、掲示されていた看板がありました。元々は川原湯駅だったんですね。

さよなら！川原湯温泉駅

長野原草津口から折り返し普通列車で川原湯温泉へと向かいました。今回の新線切り替えで駅ごと移転する川原湯温泉。街自体も移転しています。実はこの駅に下車するのは今回が初めて。車ではよく来ていましたが、この駅舎に下車するのはこの日が最初で最後になってしまいました。跨線橋を上がると大前側には大きな橋があり、ここがダムの底になることを物語っています。

　待合室には吾妻線の昔の写真が展示されていました。今となっては貴重な写真ばかりです。少しして乗ってきた列車と交換する万座・鹿沢口行に乗り換えて再び長野原草津口を目指します。

吾妻線切り替え区間最後の日…

　9月24日、この日でＪＲ吾妻線の岩島～長野原草津口間が八ッ場ダム建設に伴い新線に切り替わるため、現区間が廃止となりました。新線は10月1日に開業する予定で、その間はバスによる代行輸送が行われます。最終日は午後、高崎から最後の特急「草津」で長野原草津口まで乗ってみました。

　途中、水没する区間では大きな橋がいくつかあり、将来はダムの湖をまたぐ橋というのがわかりました。普段は車で訪れることが多かったので、列車からだと橋の景色もまた違って見えます。まだ時間があるから大丈夫～と思っているうちに最終日…。もっと四季折々の風景を残しておけばよかったな～。

　途中の川原湯温泉では最後の「リゾートやまどり」と交換。ホームには多くのファンで「草津」との最後の並びを撮っていました。また、沿線にも多くの撮影者がいて、群馬県内のＪＲでは１９９７年の碓氷峠廃止に次ぐ大きな転換期に感じました。長野原草津口ではすでに新線との切り替え工事がすぐにでも始められるようになっています。

帰りのE7系は1両貸切！

　長野からは長野新幹線「あさま」の東京行最終に乗り込みました。Ｅ７系は東京に出張で乗った以来２か月ぶり…。

　長野を出発して上田、佐久平と自由席の１号車は自分一人だけ。走行音しか聞こえない時間が流れます。

　結局、軽井沢からも１号車には乗ってくる人はいなくて、高崎まで貸切状態で乗り通しました。

帰りの信越線は183系！

　直江津から長野間の普通列車、この日はなんと１８３系が臨時で運用されていました。グレードアップ車に座れば気分はもう懐かしの特急「あさま」です。途中、１８９系「あさま」色の「妙高」と離合。その光景は特急列車の交換のようでした。

富山駅にて

　もう今しか見られない車両ばかりの北陸本線ホームです。

トワライ@高岡

　高岡駅で寝台特急「トワイライトエクスプレス」の時間となりました。ちょうど交換したのは金沢行の特急「北越」。どちらも国鉄型でどちらも２０１５年春で引退してしまう列車です。来年の今頃はここ高岡でこのすれ違いを見ることはできません。

新しくなった高岡駅

　新駅舎になった高岡駅。橋上駅舎になって初めて下車しましたが、駅前の万葉線乗り場は駅下になって便利になりました。

城端線 二塚駅

　城端線の駅なのに看板にはＪＲ貨物の文字が！駅員さんもＪＲ貨物の方でした。この区間まで近くにある工場へ貨物列車が走っているからだそうです。ちなみに城端線、マンガのラッピングがされていました。

はくたか×はくたか

　直江津駅にて特急「はくたか」の離合を目にすることができました。