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(た)のShorinjiKempo備忘録

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

少年少女武道錬成大会2025

2025年08月11日 | 少林寺拳法
8月9日(土)に九段の日本武道館で、全日本少年少女武道錬成大会が行われました。私も裏方スタッフとして参加したのですが、錬成大会は久し振りです。

少年少女武道錬成大会は、日本武道館が主催する「全国の小学生・中学生を対象に基本錬成を主眼とし、武道を通して心身の錬磨と相互の親睦を図り、我が国の将来を担う青少年の健全な育成を目的に、各道中央連盟との共催による錬成大会」です。
日本武道協議会に所属する9武道の内、相撲以外の8武道で行われているようです。
 

錬成大会は全国の小中学生に出場権があり、当日以前の予選会はありません。なので所属(スポーツ少年団や拳友会)毎に出場を決定すると、皆もれなく出場する事が出来ます。
皆さんは日本武道館のアリーナに立った事はありますか? 子供達にとって、日本武道館で演武する事自体が、非常に良い経験になると思います。
(私も裏方スタッフとしてもうかなりアリーナに立っております☺️。因みに、武道館でのコンサートは観に行った事が無いので、観客として武道館に行ったのも「日本武道館 鏡開き・稽古始め」だけです😀)

全国… と言っても流石に北海道や沖縄からの参加はあまりないようですが、今年は北は東北・青森県から南は九州・宮崎県まで、様々なところで稽古している豆拳士たちが一堂に会し、14コート3ラウンドにわたり組演武・単独演武・団体演武を繰り広げました(基本錬成のみの参加もOKです)。

今年は見る余裕が無かったのですが、意外なオススメは武道館前の駐車場です。全国から集まった観光バスを見る事が出来ますヨ。(昨今の世情ではウロウロしてると不審者と疑われる?💦)


     ◆     ◆     ◆

私は夜勤の仕事明けで参加したので、元々遅刻コミでお願いしていたのですが、入口で会った知り合いのN君が「控室は階段を降りたらすぐ判りますから♪」と言うのを信じたら、もう迷って迷って…、やっと担当部署の控室に辿り着いたら打合せももう終盤で、リーダー格の方に凄い顔で睨まれてしまって、いやぁ本当に参りました。トホホ...😅

     ◆     ◆     ◆

審判や雛壇にいる先生方も錚々たる顔ぶれですが、皆こども達の様子にニコニコしています。私は小学生が少林寺拳法をやる事については正直個人的な意見はあるのですが、錬成大会出場などを含めた「武道体験」としては非常に有意義なのは間違いない、とあらためて思いました。
錚々たる先生たちも、ご本人は凄い技法をお持ちでありながら、それとはまた別の顔で見守っておられるようにお見受けしました。他の武道については知りませんが、それは次世代の育成を何より願う少林寺拳法らしい空気だと思います。

小中学生の演武に関しましては、優勝が重要ではなく「基本錬成」、出場・参加する事が重要な大会ですから、まぁ武的にとやかくという感じではないようです。
拳の握る・開くが出来ていない拳士がかなりいたので、その辺りから直して頂けたら…、とは感じました😅。

一定以上の評価を受けた拳士には全員メダルが授与され、その中でも模範的な者には再度「模範演武」をやってもらいました。自分の演武が終了してホッとしたところで優秀な演武を見れば、いい刺激になったのではないでしょうか。演武する側も日本武道館のアリーナで2回も演武が出来たのだから、良かったですね。

     ◆     ◆     ◆

最後に招待演武として、先月末の高校総体 in広島で優秀な成績を上げた拳士の模範演武がありました。いやぁ「本丸大会」の全国最優秀はやはり凄いですね。豆拳士たちの目もまさしく豆のように丸くなってましたよ。

開会後はアリーナからの撮影は禁止だったので残念ながら録画出来なかったのですが、「Kempo Nittai」というYouTubeチャンネルに上がっていましたね😀。

     ◆     ◆     ◆

昼食を取る余裕が無かったのですが(というか他の人が取っているのに気がつかなかった💦)、スタッフ弁当がまだ残っていたので持って帰り(駅から自宅までが少し心配でしたが😅)、すぐに頂きました。🍺
早い時間に終了するのも良いですね😀。(まだ会場に残って詰めの片付けをしていたリーダーの方々、お先に失礼してスミマセン!!!🙇)

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東京都大会2025

2025年07月20日 | 少林寺拳法
7月13日に足立区綾瀬の東京武道館で、東京都大会2025が行われました。私は今年も裏方スタッフとして縁の下をお支えしました😀。
東京の外気温は最高32.3℃と既に夏本番の暑さではありましたが、多くの拳士達が集結して元気な演武を見せてくれました。(関東の梅雨明けは7月18日でしたが、既に体感は☀️夏ですね...💦)



15コートで5Rにわたり、小学生8級・見習いからマスターズに至るまで、様々な年齢層の1000名を超える拳士が演武を繰り広げ、非常に少林寺拳法的な楽しい空間になっていました。

学生に関して言うと、中学生(男子/女子)・高校生(男子/女子)・大学生(男子/女子)と、級拳士と有段者が一括りの部門になっていたので、級拳士達にとってはやりづらかったでしょうね😅。内輪の話で言うと、大変なのは審判も同じで、少林寺拳法には資格に応じた頑張りを評価するという考え方があるので、資格や年齢に大きな幅があると評価する側は非常に苦労する😭、と審判の先生がこぼしておられました。

中学・高校・大学にはそれぞれ「本丸」の大会が別にありますから(インターハイや全学)、こちらはカップ戦のような扱いでしょうか。。。


     ◆     ◆     ◆

演武内容に関して言うと(余り見ている余裕は無かったのですが)、綺麗な演武が増えた印象です。まぁ「増えた」のかどうかは分からないのですが。
纏まっていて卒無く仕上がった演武ですね。まぁ演武を練っていけばそうなって行くのが正しいのかもしれませんけど、もう少し迫力が欲しいと感じました。男子ではスピードが上がっていましたね。私は手数やスピードより迫力がある演武の方が格好良いと思うのですが。。

相変わらず「真下に引き落としてブン投げる上受投」が目につきました。その投げ方しかしていないのか心配になります。私が見られたのは極一部ですが。。
片手切返投・閂片手投などでそれをやると屡々危険な事になる訳ですが、今回は私が見ている中では余り見かけなかったです。(多分高段者演武を余り見てなかったからだと思います)

まぁともかく若い人の身体能力には驚くばかりです。私には学生時代でも絶対無理だったと思います。。

     ◆     ◆     ◆

表彰関係の裏方にも関わっていたのですが、大学生男子は凄いことになりましたね。
N体大は昔から強豪校だと思うのですが、同校が2〜6位入賞を独占する中で、1位のみをM大がかっさらってしまいました。裏方で発表の場面を見られなかったのですが、もし6位から発表したのなら反響が凄かったのでは無いでしょうか。(通常は1位から発表していたと思いますが)

大会にはこうしたドラマもありますね。全てが達成感・充実感や、次への活力に繋がってくれたら良いと思います。😌
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高校総体 都大会2025

2025年05月10日 | 少林寺拳法
5月5日に足立区綾瀬の東京武道館で、高校総体(インターハイ)少林寺拳法部門の都大会が行われました。連休の中日ではありましたが、多くの高校生達の頑張りを見る事が出来ました。



11月に行なわれる新人大会は、昨秋以前にも応援に行った事があるのですが、東京武道館での都高校大会は初めて見学させていただきました。
大会規模は、一般の東京都大会と比べるとコートも3つでやや小振りな印象です。運動部全体の問題かもしれませんが、参加拳士数も以前よりかなり減ったそうです。また、高校生の大会ですが思ったよりご家族や同級生の応援は少なめでした😢。ま、連休の中日ですからね。
コート数が少ないお陰で応援する部員の出場時間が被らず、そこは助かりました☺️。

夏の大会でも最優秀演武者は東京都代表として全国大会への出場権を獲得するのですが、上位入賞者も6月に千葉県で行なわれる関東大会の出場権を得られるのですね。秋-春の選抜大会と夏のIH大会がほぼ同じシステムだとは知りませんでした。(高校時代は運動部では無かったもので…💦。他の競技でも同じなんでしょうか)
他にも「インターハイ最終選考会」というのもあるらしいのですが(東京には無い?)、良くわかりませんでした。。

     ◆     ◆     ◆

演武を見ていて思ったのは、中高一貫校も多いのかも知れませんが、色帯(級拳士)はおそらく高2生で、始めてまだ1年程度の拳士たちな訳ですよね。それが当身もしっかり入れて、気合いも出ていて大したものだなぁと思いました。
観客として学生演武を見る時に気になっていた固めのいい加減さ(閂固など)も、今回は全然気になりませんでした。(天秤固は以前と変わりませんでしたが...)
やはり大学生と違って、頑張っている事自体が凄いなぁと感心してしまいます。大学生と高校生では時間の裁量度が全く違います。運動部ではなかった自分からすると、高校時代にここまで集中して練度を高めているのは凄いと思います。
指導されている先生と、部員たちそれぞれの頑張りの結果ですね。いやぁ勉強になるというか、こちらの力不足が申し訳なくなるというか。。💦

有段者は3年生が多いのだと思いますが、次の大会に進めなければ最後の大会になるのでしょう。気合いも入りますね。他校の先輩達からも大いに刺激を受けてほしい、と願いつつ見ていました。

大会競技の後は、今回も福家先生から技術指導があり、合同演練が行なわれました。(私が言ってる事とかなり同じだったのに、部員達は気づいてくれたかな。⁇)
積極的に他校の拳士と練習した拳士、なかなか他校に声を掛けられない拳士。武専でもつい同じ所属で組んじゃうひと、多いですものね。でもここは交流してほしいです。上から見てるとこれこそ羅漢練拳図でした。 



     ◆     ◆     ◆

少林寺拳法は2014年よりインターハイの種目になりました。高校の部活動としては長い歴史があるのだと思いますが、インターハイ種目としてはまだ10年なんですね。
全国大会は7月24〜26日に、広島県福山市で開催されるようです。今年も強豪校に阻まれて私の指導しているところは入賞出来ませんでしたが、全国大会に出場する高校生拳士には、是非精一杯頑張ってもらいたいです。

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都考試員審判員講習会

2025年04月11日 | 少林寺拳法
先月下旬の23日に、上板橋体育館で「2025年度東京都考試員審判員講習会」が開かれました。私は当日会場参加出来なかったので、e-ラーニング受講となりました。

当日参加出来なかった要受講者は、後日都連から送付される動画資料で受講しなければならないのですが、当然ながらそれは結構な分量になりまして、出席(受講)確認を完了する期限の4月11日迄に視聴を終えるのは、中々に大変でした💦。
現代社会は便利になったとは言え、動画資料を用意しデータ授受の完了まで管理する連盟の方々にも、ただただ頭が下がる思いです。

     ◆     ◆     ◆

今回も大きな特に内容の変更はなかったとは思うのですが(私が見落としていなければ...💦)、前回(昨年)伝えられた大会の単演規定の変更点などは、改めて学んでも中々ややこしいので、つくづく審判は大変だと思います。大会規定は出場拳士にも正しく伝わっていなければなりませんので、出場拳士の指導者も大変です。

昇級・昇格考試に於ける法形審査の要点確認が、毎年私の大好物な訳ですが(苦笑)、「参考資料」には<映像>とある所を東京都では実演で確認したようでした(私はそれを肉眼では見ていない訳ですが...)。
講師の福家先生や永井先生が丁寧に解説をして下さったのですが、正直二、三ポイントが解らなかったところもありました。時間が無くて割愛したのでしょうか、裏合掌固に関する解説が無かったように思います(私が見落としているだけ??💦)。上受投に関する注意点は、永井先生が講義の中で仰っていた内容という事でいいのでしょうか。。
参考資料そのものには悪い例についての解説文が無いので、龍王拳第一系単演片胸落に関してもどこが「注意すべき悪い部分」なのか判りませんでした。
偉い先生に質問する機会があれば、確認したいと思います。

     ◆     ◆     ◆

それにしても上板橋体育館で相対法形の示範をしてくれた若い拳士(学生?)が、上手いのなんの。反撃の当身がバッチリの間合い・タイミングでヒットしていてお見事でした。「悪い例」もやっているのですが、それでも武的にも全然成立しているレベルです😅。
お二人の紹介もあったのでしょうが、マイクの音声も多少聞き取りづらく、どちらの方かは判りませんでした。若い世代がこのレベルならSKの将来も安心ですね😀。

このレベルに学生拳法部で到達するには、(理法の理解含めて)相当頑張ったという事ですよね。ワタシ、高校の拳法部にもお邪魔しているのですが、羨ましい限りです。。 どうやったら高校生拳士にもそこまで到達したいというヤル気💪を持って貰う事が可能なのでしょうか。。。

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各種講習会!@上板橋体育館

2025年01月27日 | 少林寺拳法
1月19日の日曜日、上板橋体育館で第2回の「次世代リーダーセミナー」が開催されました。今まで本部主催の「次世代云々」というと若手指導者に向けたものがあったと思うのですが、今回のは小中高拳士が対象で、多くの子ども達が集まりました。
東大拳法部などの大学生が指導側に回り、非常に楽しい講習会になったようです。

そこでは都連の錫杖研究会の発表と、錫杖体験会も行われました。
現在の錫杖研究会は、確か2016年頃にB藤先生やS木先生が中心となって始められたのではないか、と記憶しています。私も設立当初、武専終了後か何かで行なわれていた修練に、2−3回参加させて頂きました。その後、継続参加は出来なくなったのですが、研究会は活動し続け、2023年の世界大会 in東京でも修練の成果を披露されていたと思います。
錫杖は肩腰をよく返さなければならないので、SK徒手の体捌きにとっても非常に良い修練だと言われています。長得物を振り回すので、相対バランスの修練としても良いのではないでしょうか。

     ◆     ◆     ◆

当日は別会場で、考試員講習会も開催されました。
これは考試員(昇級・昇段審査の試験官)を対象に、考試に於ける要点を再確認する為の講習会でした。考試員は資格更新の為に、毎年都道府県単位で開催される考試員・審判員講習会を全員受講しなければならない決まりになっています。しかし毎年の講習会で同じ事を指摘されても、受験者に毎回同様の間違いが見られるという、謂わば試験の「鬼門」もあるようで、そうした細かいところをもう少し突っ込んで確認しよう、という講習会でした。

考試員は自分の所属では指導者である訳で、受験者は毎回入れ替わる訳ですから、何度も指摘される間違いを改善させる為には、指導者が学ぶ必要があります。考試の視点を確認してそれを指導に反映させ、正しい技が出来る受験者を送り出して欲しい、という趣旨でした。私のブログの趣旨にも非常に(というかまさに)マッチする内容でした。
講師のN井先生のお言葉には根本に武的要素(≒護身術・武術・格闘術としての有効性)があり、解り易い内容でした。
ただ、SKの昇級・昇格考試は試合の勝ち負けで合否の判定をしないので、そうすると「覚え」たものを「再現する」という要素が強くなります。この「覚える」という部分で「どれ位武的要素を以て記憶(習得)出来ているか」という事になるのですが、「再現する」の部分にはある程度決まった形(Aならマル、A以外はバツ)が示されてないと評価(判定)が難しくなる、という気はします。。

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