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(た)のShorinjiKempo備忘録

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

送横天秤

2025年02月19日 | 柔法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。

     ◆     ◆     ◆

送横天秤は、旧・科目表では2級科目である両手送小手からの処理法(制圧法)の一つとして習得しました。旧・科目表では、「両手送小手」では処理として「送指捕より連行」、続けて「両手送小手より送横天秤」の項では「裏固」と記載されていました。

送小手を完遂した後の処理であれば、片手送小手の後でも両手送小手の後でも同じなので、送横天秤の意味するものは「送り固から裏固に移行する為の連携技」という事になります。「裏返投-裏固」と同じような位置付けです。
技術的な基本事項としては、送巻天秤と同様に、倒す方向に注意する事くらいでしょうか。

因みに旧・科目表の更に一つ前の科目表では、二段科目の居捕送小手の処理法として「横天秤より裏固」と指定されていました。旧・科目表では居捕送小手は三段科目ですが、こちらには「裏固」としか記載されていません。
しかし現在でも、通常どの先生も居捕送小手から裏固を行なう時は、横天秤を使っているようです。

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ところがドッコイ。上記の<送横天秤の意味するもの>は「現行科目としては」であり、本当の送横天秤はちょっと意味合いが異なるのです。私の言う「本当の」とは、教範に開祖が書いた送横天秤の事です。

送横天秤は、教範では金剛拳ではなく龍華拳第二系(送小手系)の12番に編入されています。
そこには「送小手よりの変化技」と明記されているのです。しかも「相手の手首がねばくて、技が掛けにくい時に行なう」とまであります。詰まりここでの送横天秤は、明確に「送り固からの連携技」ではなく「送小手の変化技」なのです。

私は教範のこの記述を見つけた時は既に社会人でしたが、それを話した道院長・先輩方には一切相手にされませんでした。一緒に一生懸命技を研究した部活の先輩や同輩であれば、話に乗ってくれたと思うのですが、残念な事です。。

前項送指捕の件もありますので、こちらも現行法が覆る事はないとは思いますが、送横天秤に関しては「送横天秤は送小手(or送捕)で肩が送れなかった時の補助としての変化技が本来」と私は信じております。。

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この辺の問題は「指捕」「横天秤」と不必要に送小手系である事を強調したのがいけなかった、と私は思います。金剛拳に「指捕」「横天秤」として収録し、必要に応じて使えるようにすれば良かったのです。まぁ開祖に説教できる身分ではありませんね。。。

横天秤自体の技法に関しても、引天秤との関係で私には持論があるのですが、それはまた別の機会に譲りましょう。。。
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送指捕(指捕連行)

2025年02月18日 | 柔法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。


     ◆     ◆     ◆

送指捕は、旧・科目表では2級科目である両手送小手の処理法(制圧法)の一つとして習得しました。
旧・科目表では、項目「両手送小手」では処理として「送指捕より連行」と記載され、続く「両手送小手より送横天秤」は「裏固」でした。その一つ前の科目表では、3級科目として片手送小手を習得した際に、既に「送指捕より連行」として登場していました。まぁ送小手を完遂した後の処理であれば、片手送小手の後でも両手送小手の後でも同じなので、送指捕としては科目表改訂時に少し先送りになった形です。

「送指捕より連行」は「指捕連行」という呼び名でも呼ばれるのですが、送り固の形(送小手の掛け手)からいつでも連携-移行出来るので、例えば肘抜-前天秤から指捕連行とか、十字小手-十字固から指捕連行なども、実際可能なのです。
ネット上では「送指捕と指捕連行の違いは?」等という質問もあったようですが、現行科目では同じ事を意味している訳です。
(或いは「送小手に続いて指捕連行すれば指捕」とか、「拇指攻で制圧するだけなら送指捕、連行するのが指捕連行」か。それだと「送指捕から指捕連行」という指示も出来る。…ややこしいのよ)

連行技である意味合いを含む事は、知っておいた方が良いとは思います。閂捕では連行すると閂送と何故か法形名が変わってしまうのですが、送四指捕なども本来は連行技です。完全に腹這い仰向けにまではせず、様子を見て緩急つけて極められる技は連行技になり得る訳です。

     ◆     ◆     ◆

ただこれは「現行科目としては」であり、本当の送指捕は更にちょっと意味合いが異なります。私の言う「本当の」とは教範に開祖が書いた送指捕です。

送指捕は教範では金剛拳(固め・制圧技)の3番に編入されています。前項の金剛拳2番は送り固です。1番は仕掛け技の腕十字でして、この辺の分類と順番がなんとも言えないところなのですが、教範の送指捕の項には(なんと)開口一番「仕掛けの送小手である」と記載されているのです。詰まり送捕の過程で拇指攻を補助として使う、と解釈も出来る書き方になっています。

「とも解釈出来る」と言ったのは「送小手の体勢を作り … (中略) 拇指を捻じながら制す」ともあるからで、送小手完遂後とも取れなくもないのです。そうなると送り固と同列になります。しかしそれならば開口一番「仕掛けの送小手である」から始めないで欲しかった。先述の通り「仕掛けの送小手」である送捕は、金剛拳ではなく龍華拳第二系(送小手系)の4番に編入されていますので、「なんだかなぁ」なのです。

私は開祖のこの辺りのいい加減なところ(!)はお茶目で気に入っています。しかしこの種のお茶目は教範には結構各所で炸裂してまして、読解に苦労させられるのです。

まぁ「本当の送指捕は現行法とは違う」なんてブチ上げてしまいましたが、開祖ご存命時から現行の方法でやっていたと思われるので、教範記載がちょっとお茶目になっているだけかと思います。。
現状でも指捕の指導は敬遠される傾向が強いので(危険なので)、送捕の補助などでやる(変化技)のが本来、となる事は(もっと危険なので)今後もないでしょうね。。

ただ次項「送横天秤」になると、どうでしょうか。。。
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両手送小手

2025年02月17日 | 柔法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。

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両手送小手は、旧・科目表では2級科目として修練した龍華拳の法形です。
片手技である片手送小手は旧・4級科目です。片手送小手の母技としての龍王拳は片手巻抜である訳ですが、では両手送小手が旧・3級科目の両手巻抜とも同様に繋がっているかというと、ちょっと考える必要があります。

と言うのは、両手巻抜は攻者の変化に対して1本目を巻抜で抜き、2本目を基本形にしてSK最速の寄抜で抜く訳ですが、両手送小手は1本目を寄抜で抜いて直ちに送小手を行なう、という法形だからです。
大切なのは「送小手を捕るには両手を掴まれていては困る」という事なのです。なので1本目は実は抜く必要があるだけなので、寄抜でも巻抜でも突抜でも関係ありません。1本目を抜いて直ちに送小手を掛ける、という技法なのです。
便宜上基本形として1本目を寄抜指定しているだけです。まぁ一般拳士は気にしなくてもいいと思いますが。。

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大切なのは「直ちに捕る」という事です。新旧・科目表には「(攻)両外手首・順引く/(守)送指捕より連行」としか記載が無いのですが、私が入門した時の科目表には「寄抜より目打ちを行ない直ちに捕る」と明記されていました。
私は「なんでわざわざ<直ちに>と書かれているのだろう」と考え続け、或る時「こういう事かな」と腑に落ちたのを覚えています。

両手送小手では1本目の寄抜の後、目打-中段突の段突を行ないません。それは「直ちに送小手を捕る」為な訳です。
目打ちは攻者に虚を作る訳ですが、その一瞬で送小手を捕りに行かなければいけないのです。それは片手送小手と両手送小手の違いを考える必要があります。

片手送小手では、攻者は開き構えより前手で守者の前手を掴んできます。そこで守者は鉤手守法の体勢を取り対構えのようになりますが(1足目)、更に軸足となる差替え足を踏込み(2足目)、送小手を施す訳です。
この時、攻者は前肩を送られて倒されます。
一方両手送小手では、攻者は両手で守者の両手を取りに行き、前手を寄抜きで抜かれます。そして目打ちを打たれて虚になっている内に、直ちに後ろ肩を送られて倒される訳です。


もうお分かりになったと思うのですが、守者が最初の位置取りの儘で送小手を掛けようとすると、肩が詰まってしまって非常に送りにくいのです。
両手送小手の point は、1本目を抜いたあと直ちに攻者の後ろ肩を前肩と出来る位置に運歩・転位する事にあります。
イメージとしては目打ちしながら相手の後ろ手側に回り込む感覚です。自然に出来ている拳士も多いかと思いますが、分かってないと全くやってない人もかなりいます。
私自身は最初にこの技を習った時に先輩にこの事を指導されたと思うのですが、その後周りの人間の指導時に、この点を強調しているのを見た記憶が余りありません。指導者の方はちょっと心に留めていただけたら、と思います。

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送小手の後の処理は片手技と同様に送り固でも何ら問題はない訳ですが、ここで送指捕か、或いは横天秤より裏固に移行する事を学びます。
旧・科目表では、項目「両手送小手」では処理として「送指捕より連行」、「両手送小手より送横天秤」では「裏固」と記載されていました。

この送指捕横天秤に関しては言わずにはおれない事がありますので、次回にお話ししたいと思います。
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送捕

2025年02月14日 | 柔法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。


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送捕は、旧・科目表では2級科目として修練した龍華拳の法形で、「仕掛けの送小手」です。旧・科目表の改訂時に級拳士科目になりましたが、その前は二段科目でしたので、私などは応用技であるとか、難しいイメージが勝手に出来ていました。
確かに送小手より難しいところはあるのですが、逆に早めに修練してしまう事で送小手の原理への理解も進むので、改訂時にはナルホド!と思ったものです。
仕掛けの捕技ではありますが送小手との親和性が高いので、金剛拳ではなく龍華拳第二系(送小手系)の4番に編入されています。

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腕十字や片手投のように中段構え同士から行なっているところもあるようですが、送捕は悪漢の虚ついて捕る技ですので、私が指導する時は、受け側は自然体で立たせています。

仕掛け技は掛け手が非常に重要な訳ですが、しかし仕掛け技の掛け手は最初からガッツリ握ってはいけません。対の手(受けの左手に対しては捕りも左手で掛ける)で、「送小手の掛け手」で掛けるので正面からは無理です。受けの側面を通り抜けるような動きの中で、受けの手を後ろに振る中で徐々に掛けていきます。

反対の手(捌き手)は丁字手にして受けの内手首に打ち込むのですが、その打ち込みと同時に掛け手もしっかり掛けます。打ち込む瞬間が掛け手の完成であり、受けの手首を殺して手首から肩までロックする「作り」全体の完成であり、送小手の「肩を送る瞬間」でもあるので、その瞬間に技を掛けるという心持ちで集中して行ないます。

片手送小手と異なり、我の捌き手は受け(悪漢)に握られていませんので、「鶴の首」にする必要がありません。なので掛け手側は肩を送ってからは基本的には送小手と全く同じなのですが、捌き手の方はかなり違います。
送捕の後の制圧も送り固と呼んでいいとは思いますが、捌き手の位置が違う訳です。送小手では送り固の時に拇指攻を併用する場合が多いと思いますが、送捕では丁字を内手首に充てていますので、制圧が不充分であればすぐに拇指を握って送指捕に移行します。勿論、直ちに当て身を入れたり、横天秤から裏固に移行するのもアリです。

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片手送小手の項で詳説しましたが、送捕でも「肩を送り→腰を折る」という意識が重要だと思います。
送小手でも送捕でも、回転(車の理)を意識し過ぎている拳士がいます。そうすると捕る側が受けの背中側に回り込み過ぎてしまって、出来たとしても遠心力でブン回し気味になるし、受けの体勢が崩れないと全く動かない、という事になります。

肩を送る方向は受けの前方であり、肩を送れたら下に落とせばいいのです。最初に受けの腕を後ろに振る動きは(肩をロックする為に)確かに必要なのですが、背中に回り込み過ぎるのは、送小手同様、宜しくないと私は思います。

また級拳士の場合は、まだ身体が上手く使えてない拳士も目立ちます。
両手で手を持って手だけで振り回しても、しっかり立っている他人は動かせません。「作り」が完成する瞬間は、合掌礼のように我の顔前で両肘をやや張って、受けの手を(掛け手と丁字手で)しっかり挟む形になっている方がいいでしょう。(送小手では捌き手は「鶴の首」で脇を締めるのが基本ですから、やはりかなり異なる訳です)
「合掌礼の形」とは上半身は比較的しっかり固定した形です。それによって、掛け手から(受けの肩を)送り落とす動きの中で、我の身体を向き直す勢いを利用して、我の身体の体重全体で肩を送るようにします。


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押切抜

2025年02月13日 | 柔法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。


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押切抜は、旧・科目表では2級科目として習得した龍王拳(抜き技)で、上膊抜の変化技です。両手技と明記はされてはいないのですが、守者は「押切抜と上膊抜」を行なうとなっていますので、通常は両手攻撃で修練されています。これは二段抜や肘抜で出てきた話と同様に、片手攻撃であれば基本技である上膊抜で対応出来るからです。
攻者は左右両側で上膊を掴むのですが、押切抜では守者が上膊抜を出来ないよう、肩を挟むようにやや肘を張って押え込んできます(変化 or 元から)。

押切抜の前に旧・2級科目で上膊抜と上膊捕を修練した訳ですが、やってみれば判りますが実は上膊を片手で掴んだとしても、実は腕(肘)を素早く引いてしまえば多くの場合は簡単に抜けてしまいます。(手の大きい人間が腕を握り潰すような攻撃を仕掛けてくると厄介ですが)
なのでまずは片手技として、上膊を掴む形からの抜きと捕り(コの字)を覚えたら、すぐに続けて両手技まで修練する訳です。両腕を掴んで押し込まれたら(或いは壁に押さえつけられたら)、後ろに腕を引いて抜くのは難しくなります。
この頃になると攻者の攻撃に真っ向からぶつかるような捌きはいけないと学んできていると思いますので、上膊抜の時の肘を返しは攻撃線にぶつからないように工夫して下さい。

しかし押切抜では、攻者は上膊抜が出来ないよう両肘を外から挟み気味に押込むようにしてきた場合、と考えられる訳です。

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上膊抜も押切抜も技法としてはシンプルで、袖系の龍王拳・羅漢拳(衣服取り)に比べたらハッキリ言って簡単です。押切抜は上膊抜と逆回転に前腕を回し、肘関節を伸ばす事で梃子の原理で攻者の内手首を打切って抜く訳です。
キチンとやれば多少の体格差があってもほぼ抜けますが、それでも中々抜けない拳士もいます。技の原理を理解しようとせず、ただ指導者や周囲の拳士を形だけ真似ているだけだとそうなります。
もう少し具体的に考えますと、攻者がやや肘から離れた上膊を握ってくると前腕の梃子が効きづらくなり力負けをするようです。前腕を逆回転する際には我の肘で押さえるようにすると、その後の梃子もよく効きます。チンタラやっていると当然攻者も守者の変化に対応してしまうので、この動きは一呼吸でサッと行なう事が重要です(全速力でやる必要はありません)。

押切抜で充分な力を発揮する為の考え方は、外押受突に於ける外押受をどうやるべきか、と似た部分があります。外押受突の項で「具体的な体の用い方に関しては、大きく2つのやり方があるようです。それは後日機会があれば」と書きましたが、押切抜も同様に2つの方法があるように思います。 

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抜いた後の反撃の当身は、1本目は押切抜で抜いて内腕刀打、2本目は上膊抜で抜いて裏拳打です。
内腕刀打は旧・1級科目の片手押抜でも出てきますが、2級科目であるこちらの方が早かった事になります。(私自身は片手切返抜(旧・2級科目)の当身としても習いましたが、現在は切返抜の当身としては、熊手突か中段突が基本とされているようです)

少年部では内腕刀打は余り積極的には指導してないと思うのですが、科目表でも押切抜の当身は少年部では「内腕刀打 or 熊手突」になっています。ですが片手押抜ではそれもいいと思いますが、押切抜で熊手突はちょっと難しい気もします。三角に入れるのなら危険度は内腕刀打と大差ない気もしますが...。
皆さんは少年部では、押切抜の当身はどのように指導しているでしょうか。。。

【追補 20250216 熊手突は可能】所属道院で検証してみたところ、熊手突は可能で再現性もありましたので謹んで訂正します。m(_ _)m
切返抜にしても片手押抜にしても、私のイメージは攻者左前であれば右頬部への熊手突だったんですね。ところが検証してみると押切抜では抜かれた攻者が反撃を逃れる為に後屈しつつ左頬を見せてきました。押切抜で我の右手はやや外に出てますから、左頬(or 三日月)への熊手突は充分可能でした。
日も空かぬ内の訂正でお恥ずかしい限りです。

2本目を抜いた後の当て身なのですが、今回本部の先生方の動画を確認致しましたところ、手刀切-逆中段突の二連攻をされていたので大変驚きました。私は押切抜(2本目は上膊抜)の当身として手刀切をした事が無かったのですが、皆さんはどうでしょうか。(科目表には抜き方の記載はありますが、反撃の指定はありません)
片手上膊抜からの当身は基本は裏拳打ですので、ここで手刀切を選択しているのは間合いの問題だと思います。1本目の内腕刀打の為に攻守の間合いはかなり近くなっており、また攻者の頭が前に出ていますので、手刀切-逆中段突の二連攻は成る程非常に合理的だと思います。
(本部以外のネット上の動画は皆技が遅いので、手刀切の間合いは失われています...)

【宗門の行としての少林寺拳法】龍王拳 押切抜:金剛前総本山少林寺公式Chより
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