滋賀県は「日本茶発祥の地」

　風土豊かな滋賀県は日本茶発祥の地。滋賀県は古くから香り高い銘茶の産地として知られている。

 歴史も古く、およそ1200年前の805年、比叡山延暦寺開祖の伝教大師「最澄」が唐より茶の実を持ち帰り、比叡山麓の大津市坂本町に播いたことが始まり。

　滋賀県は、気候や地形がお茶の産地に適した地域（昼夜の温暖差が激しく霧が発生しやすいなど）が多く、風味豊かで上品な高級煎茶が各地で栽培されている。
5月には一番茶、6〜7月には二番茶の生産が行われるので、その季節にお茶の産地へ行くと緑豊かな茶畑での収穫風景を見ることができるだろう。
最近では茶葉の摘み取り前に1〜2週間程度覆いをかけて渋みを抑え、旨みを引き出す「かぶせ茶」も栽培されている。

【滋賀の茶の主な産地】
●土山茶（甲賀市土山町）
甲賀市土山町は栽培面積、生産量ともに滋賀県内最大を誇るお茶の産地。土山茶は風味豊かな味わいが特徴で、二煎目以降もおいしく頂ける。

●朝宮茶（甲賀市信楽町朝宮地区）
信楽高原にあるお茶の名産地。朝宮茶は日本の五大銘茶に数えられ、高い香気と深い味わいが特徴で、全国から高い評価を得ている。

●政所茶（東近江市政所地区）
室町時代に始まったとされ、「宇治は茶所、茶は政所」と謳われた銘茶の産地。現在は生産量が限られ、希少なお茶になっている。推定樹齢300年の古木もある。

参考

日本茶の生産が盛んな三大産地：　「静岡県」「鹿児島県」「三重県」
日本茶「三大銘茶」：　「静岡県の静岡茶・京都府の宇治茶・埼玉県の狭山茶」