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【東近江・寺社総巡り】第55回・地福寺(東近江市布施町)

 
この「地福寺」も東近江市東中野町の「南福寺」と同じうような別当寺だったのではないだろうか。寺院の形跡及び名跡の表示もないので実態は外面からは全く分からない。地元の人に尋ねたが昔のことは知らなかった。
現在は、「布引公民館」となっている。
 
別当寺とは、専ら神仏習合が行われていた江戸時代以前に、神社を管理するあために置かれた寺のこと。
神前読経など神社の祭祀を仏式で行い、その主催者を別当(社僧の長のこと)と呼んだことから、別当の居る寺を別当寺と称した。神宮寺(じんぐうじ)、神護寺(じんごじ)、宮寺(ぐうじ、みやでら)なども同義。
明治時代の神仏分離令により、神道と仏教は別個の物となり、両者が渾然とした別当寺はなくなっていった。
 
尚、この地福寺の場所にはかつて、近世近江の守護佐々木氏の部下であった布施氏の「布施居館」があったとも言われている。
歴史的に見れば寺院の方が古いので、居館はその周辺又は寺院を利用したものだったかもしれない。
 
布施居館
 
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地福寺
所在地 東近江市布施町288(現布施公民館)(旧八日市市)
 
■宗派 天台宗
■開基 天元2年(979年)慈忍
■寺歴 地福寺は、天元2年(979年)、僧慈忍の創立にして天台宗なり。薬師如来を本尊とする。文書記録としては、大般若波羅密多だ教の写経があり、その間50の奥書に仁治3年(1242年)3月23日複點了良秀と記されている。
 旧八日市市には、神仏を安置した惣堂(村堂)、堂庵の名残がある集会所が多く残るが、ここもその形をとっている。(東近江市東中野町の「南福寺」も同じ)。無檀家寺である。
■本尊 薬師如来
 
 
 
 
 
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