堤整形外科リハビリテーション科の理学療法士・堀口幸二さんはアメリカ、フロリダ州で9月9日に開幕する高校野球世界大会(U—18ワールドカップ)日本代表チームにトレーナーとして帯同する。3年ぶり3大会連続の参加。
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↑写真:滋賀夕刊より
堀口さんは滋賀県立虎姫高校時代、野球部に所属。左手を負傷したまま、翌日からの公式戦に強行出場した辛い経験を教訓に「子どもたちがスポーツを長く続けられる環境を整えたい」と理学療法士になった。
23年前、一般財団法人「アスリートケア」(旧スポーツ傷害理学療法研究会)の紹介で、全国大会を見学したのがきっかけで、高校野球のサポートをするように。現在は甲子園担当理事を務めている。
数多くの球児の傷害予防に貢献したことが認められ、日米親善大会やアジア大会にも帯同するようになり、これまで田中将大投手(東北楽天)や斎藤佑樹さん(元日本ハム)、佐々木朗希投手(千葉ロッテ)らトップアスリートをケアした経験を持つ。
日本高野連は22日、代表メンバー20人を発表。
キャプテンは近江高エースの「山田陽翔投手」。このほか、夏の全国大会で優勝に貢献した古川翼投手(仙台育英)、強肩強打の松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)、長打力を持つ浅野翔吾外野手(高松商)らプロ注目の選手たちが選ばれた。
日本チームは世界大会で優勝経験がなく、米国での「世界一」を目標に掲げている。
一行は8月28日から国内合宿をスタートし、大学日本代表との壮行試合(高校代表チームの勝ち)を経て、12チームが参戦するオープングラウンド(1次予選)に臨む。
堀口さんは決勝戦が行われる9月18日までの間、帯同。手技や最新機器を駆使し、選手たちの肩、ひじなどをケア。体調管理やけがの応急処置などする。
堀口さんは2017年のカナダ、19年の韓国大会(21年は中止)にも帯同。「世界一をとりに行くため、是が非でも(選手たちの)ベストパフォーマンスを引き出せるようにし、よいニュースが報告できるようにしたい」と話している。