耕作放棄地を食用バラの花畑に−。そんな目標を掲げ、東近江市の食用花専門農園「87farm(ハナファーム)」は、インターネット上で資金を募っている。
87farm(ハナファーム)
東近江市池庄町2125−
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↑写真:中日新聞より
農園代表の増田健多さん(35)は「東近江市内でも耕作放棄地が目立つようになってきたが、自分の事業で解決できれば良い。食用バラを植えれば景観も良くなるし、食べられる」と話す。
東近江市池庄町の畑約600㎡で、日本産のバラ「ハマナス」と中国産のバラ「豊華(ほうか)」の2種類を露地栽培する資金に使う。
現在は畑の深耕を進めており、2023年2〜3月に植え込み、5月に少量の花を収穫できる予定という。
目標を20円と掲げ、12月19日時点で18人から既に計19万円を調達。次の目標を30万円上げて計50万円にする予定。植えるバラの本数を増やしたり、食用バラを使ったジェラートの試作をしたりと事業を拡大する。
畑はかつて、増田さんの父方の祖父母が家庭菜園に使っていたが、ここ20年以上は高齢で管理するのが難しくなり、荒れ果てていた。農業者に貸し出すには狭いが、食用花は高単価で小規模の農地でも栽培できるため、畑の活用に適していると考えた。
祖父は約7年前に亡くなり、祖母もネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めようという前日の12月11日に亡くなった。
増田さんは「人が亡くなるのは急で、時期を逃すと引き継げなくなってしまう。できるときにやらないといけない」と話した。
資金はCFサイト「CAMPFIRE」で受け付けている。
代わりに返す品として、農園が販売している食用花や収穫したバラなどを用意する。
<中日新聞より>