東近江市船岡中学校の吹奏楽部が、3月27日に愛知県稲沢市で開かれた「第33回中部日本個人・重奏コンテスト」(中部日本吹奏楽連盟、中日新聞社主催)中学校の部で金賞に輝いた。
4月8日、東近江市役所を訪れ、藤田善久教育長に受賞を報告した。

↑写真:中日新聞より
コンテストには、中部9県の50チームが参加。船岡中学校は本大会の常連で、ここ3年は滋賀県大会をトップ通過しているが、昨年は新型コロナの影響で本大会が中止となっていた。
今年は「リベンジを果たそう」との意気込みで、2年連続で中東の音楽「マカーム・ダンス」を選曲し、管打八重奏で演奏。審査員からは「一人一人が互いに意識し、アンサンブルになっている」「異国の香りがした」などと称賛された。
8人のうち、2年生(当時)は部長でクラリネットの南大輝さんと、副部長でパーカッションの西田真菜さんのみ。他の6人は1年生で、楽譜を正しく読めず、音をうまく出せない人もいて、昨年12月ごろまでは「やばいなと思った」。
それでも、平日週4日の練習では、優しく声を掛けたり、冗談を言ったりして部内を和ませた。本番では「良くても銀賞。楽しく最後までやり切ろう」と割り切って臨んだ。
賞状を披露した南さんは「厳しい練習にも一生懸命付いてきてくれたみんなのおかげ。一つの目標に向かう楽しさを学べた」と感謝し、西田さんも「びっくりして信じられなかった。楽しく、いい結果で終われてうれしい」とはにかんだ。
昨年悔しい思いをした先輩たちは、大会前には激励、金賞の知らせには祝福の言葉を寄せてくれたという。「先輩たちの思いに応えられた」と充実感をにじませた南さん。「観客に音色を届けるのが一番の醍醐味(だいごみ)」と、家族らを招いて開催できたことも喜んだ。
<中日新聞より>