東近江市の2020年度当初予算案が、2月25日(火)開会の市議会3月定例会に提出された。
その中で、
・近江鉄道の特別乗車券の発行や駅トイレの改修
・近江鉄道八日市駅前の交通広場や拠点施設の整備 ・鉄道利用を促進することで、市民に鉄道交通の有益性や魅力を知ってもらうとともに、中心市街地のにぎわい創出を図る のが狙いだ。
近江鉄道線東近江市特別乗車券は、近江鉄道の存廃が問われている中で「市民に鉄道の有益性を知ってもらおう」と、500円で1日乗り放題できる期間限定の割引フリー切符を、2,020万円をかけて今秋の1~2カ月間発行するもの。
この内、
・月~木曜日の平日限定の特別乗車券は、八日市駅~近江八幡駅間の万葉あかね線で利用可能。
・金~日曜日の週末に発行する特別乗車券については、全線で使用できる1日乗り放題の近江鉄道スマイルチケットを通常の900円から割引価格の500円で購入できるようにする。
・発行枚数は、平日、週末を合わせて46,000枚(平日21,000枚、週末25,000枚)。 駅トイレの改修は、近江鉄道八日市駅の老朽化したトイレを洋式化する。JR能登川駅のトイレの改修も合わせて1,400万円を見込む。
中心市街地のにぎわい創出では、東近江市の土地開発基金を使って先行取得した、近江鉄道八日市駅とルートインホテルに挟まれた土地1,400㎡について、一般会計から1億1200万円で買い戻す。
この市有地を活用して、拠点施設や観光バスのロータリーを備えた交通広場を2022年3月末の竣工をめざして整備する運びだ。これを前に、駅前広場などの道路の接続変更を図る工事を、8,500万円をかけて新年度実施する。
<滋賀報知新聞より>