近江八幡市の「津田内湖干拓地」に整備する果樹団地で、20〜30代の若者8人が、ブドウとナシの栽培準備を進めている。

「津田干拓地果樹生産組合」の設立総会が近江八幡市小船木町のJAグリーン近江八幡西支店であり、ブドウ栽培に挑む辻修平さん(28)=同市多賀町=が組合長に就いた。
果樹団地は広さ9ヘクタール。津田内湖土地改良区、市、県、JAが津田干拓果樹園準備委員会を設け、昨年2月から入植者を募集していた。近江八幡市内の5人と大阪府内の3人が応募した。
総会では、組合が目指すスローガン「津田を天下の台所へ〜挑戦し続ける産地」を発表。ブドウ、ナシの各部会を設け、栽培技術の向上を図るほか、出荷や病害虫防除体制の整備を協力して進める。
辻組合長は「夢を実現しようと、大きな希望を持って集まってきた。自ら考え行動し、産地ブランド力を高め、競争を勝ち抜きたい」と力強く誓った。入植する他の7人も抱負を述べた。最年少の沖若菜さん(23)=近江八幡市加茂町=は「果樹団地を笑顔がたくさん集まる場所にしたい」と語った。
今秋に果樹棚を設け、来春には植栽する。1区画約50アール。18区画のうち14区画で栽培準備が進む。残り4区画で入植者を随時受け付けている。空き区画は当面、野菜の栽培や直売、イモ掘り体験、コスモス畑などに活用し、果樹団地や農業の魅力を広くPRする。
<中日新聞より>