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【国際線フライトと海外の旅の物語】 (第21回) カップラーメンはザンビア人も美味しがって食べた

 アフリカのザンビア人の主食は「シマ」(ウガリ)である。トウモロコシの粉を湯を温め溶きながら入れ蒸し、指と手で団子状に丸めて食する。
ザンビアでは食事はインド人のように直接手で扱い食べる。そのため食事前にはボールに入った水で指を洗う。
 私も1977-1979年の赴任当初は米が入手出来ず、ザンビアの主食の「シマ」を毎日食べていた。

ウガリは、コーンミールやキャッサバの粉を湯で練って作る
 水分を含ませる度合いによって団子状から粥状のものまでさまざまなバリエーションがある。ザンビアやマラウイではンシマ (nshima)、ウガンダではポショ (posho) など、地域によって硬さや弾力、名称が異なる。
 アフリカ東部で主食とされるウガリは、地域ごとに食べ方の違いがある。一般的には小さくボール状にまとめて肉や野菜のスープにつけて食べたり、硬く作ったウガリにスープをかけてスプーンやナイフとフォークで食べることもある。また、ウガリをスプーン状にまとめ、おかずをすくって食べる例もある。

 ではザンビア人は「シマ」以外は食べないかと言えばそうではない。
長粒種であるが米も食べる。腹持ちが米の方が良いので米を好む人もいるがシマと比べ高いのでシマが主食となっている。
 ザンビアには水田はない。サバンナの大地で赤土で水が必要な米は作付けに適しない。その点、痩せた水の少ない土地でも出来るトウモロコシが作付け収穫に適しているのだ。
 ザンビアで出回っていた米は隣国のマラウイからの輸入長粒種の米である。
その米も私がザンビアに滞在していた1977-1979年当時、米は時々しか店頭に出回らなかった。

 こんなこともあった。1977-1979年の期間中、日本から食品が数カ月かけて送られてきた時のことである。職場のザンビア人ワーカーに日本の食品、日清食品のカップヌードルとチキンラーメンなどの乾麺をおすそ分けしたが旨い旨いと喜んで食べていた。湯をかけ、数分でこんな美味しい物ができるなんて何て不思議な食べ物だと驚いていた。
 あれから半世紀近くなり、カップ麺や乾麺は世界中に普及しているので今日では自然に食されていることだろう。

 また、現地の自家製の酒は「チブク」と言って、トウモロコシなどを発酵させた、日本でいう「どぶろく」のようなものである。味と見た目にも決して旨いとは言えない。赴任直後の歓迎会の時、出されて断れず飲んだ時のことを思い出す。この時を懲りてそれ以降、チブクを飲んだことはない。
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