社史から「社史に人あり」と題する「伊藤忠商事」の歩みと創業者伊藤忠兵衛について毎日新聞で連載している。読み応えのある内容でこれまで知らなかった内容、事柄が多数あり、大変有意義である。
今なお、燦然と輝く近江商人企業の「伊藤忠商事」を知る毎日新聞連載の読み応えのある記事を分けて紹介している。今回はその13回分である。
伊藤忠の2代忠兵衛は1908(明治41)年7月、組織上の大改革を断行する。伊藤家の各事業を統一して、同族組織の「伊藤忠兵衛本部」を設けた。本部の名称に見られるように、22歳の忠兵衛が代表に就いた。この組織替えは初代忠兵衛が1872年に、大阪の本町に呉服太物店「紅忠」を開店したとき以来の画期的な改革だった。