国の無形民俗文化財にも指定されている「東近江大凧」の担い手となる子どもたちが、その製法や飛揚技術を学ぶプロジェクト「チャレンジ大凧」の飛揚が11月16日(土)、東近江市総合運動公園の布引多目的グラウンドであった。
「世界無形文化遺産登録」への願いを込め、東近江大凧保存会が2007年から毎年実施しているプロジェクトで、今年も応募があった東近江市内の小学生9人が協力し、約2カ月間、8畳敷の東近江大凧の制作に取り組んできた。
絵柄に意味を持たせる「判じもん」は、来年、滋賀県で開催される国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」にちなんで、マスコットキャラクターの「キャッフィー」(左)と「チャッフィー」(右)を凧の上部に描き、「輝」の文字を大きくあしらった。
待ちに待った飛揚の日、凧の命となる風はほぼなかったが、児童たちは力いっぱい綱を引き何度も挑戦。すると凧はわずかな風をつかんでふわりと浮かび、高さ20mほどまで空高く飛揚した。成功を喜ぶ児童たちに、飛揚を見守っていた観客から大きな拍手が送られていた。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>