上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

尾瀬ヶ原 静寂

2010年11月22日 | 山2010
アヤメ平から日光白根方面

【山 名】アヤメ平 1900m(群馬県)
【日 程】平成22年11月21日(日)
【同 行】単独
【天 候】快晴
【ルート】自宅4:45==6:05富士見下6:10----8:00富士見小屋8:10---8:30アヤメ平---8:45富士見峠----10:00竜宮----
10:30下大堀----10:50竜宮----11:20見晴十字路----13:30富士見小屋-----14:50P
【行 程】 L=27.8km + - 1500m 行動時間8:40
【地 図】地図はこちら


 天気予報は土日晴れ。土曜日は野暮用があり出かけられない。愚妻は東京の娘の所へ行ってしましい暫く留守。
食事、入浴、掃除洗濯を済ませてから出かける用意をすると早、夜も11時過ぎてしまった。
 朝4時起きは辛いものがあり、予定より出発時間が遅れてしまった。駐車場に着く頃には日も昇り始めていた。
 戸倉で大清水方面と鳩待(津奈木)方面は冬期閉鎖。富士見下への道は開いている。スキー場にも富士見下
駐車場にも雪は無く先客が2台。


 
 富士見下駐車場


 遅れを取り返すべく直ぐに歩き始めた。峠への中間点、田代原にも雪は無い。この頃から灰色だった空に青み
がさし今日1日の好天を期待させる。

 
 田代原


 アヤメ平の崖が見える頃にはすっかり青空。縁に雪も見える。そこは大きな雪庇が張り出すところだ。
 空の青に雪の白が眩しい。
 
 
 

 富士見小屋は冬囲いも済み、人の気配は全く感じられない。

 


 
 富士見峠から赤城山方面(以前双眼鏡が設置されていた場所から)


 富士見峠のビューポイント、富士見田代からの燧ヶ岳はスバラシイ。池は薄く凍り、氷紋が見える。

 
 富士見田代から燧ヶ岳


 時間があれば竜宮から山の鼻経由でアヤメ平へ戻ってこようと思っていたが、余裕が無いのでアヤメ平を往復。
木道には20~30cmの積雪があり、滑ることは無かった。

 
 アヤメ平の崖


 
 アヤメ平



 アヤメ平からは360度の展望。真っ青な空に周囲の山々が映える。


 
 至仏山


 
 燧ヶ岳、左は会津朝日


 
 景鶴、後ろは平が岳


 
 日光白根


 日が当たっているところはとても暖かいが、気温は低い。
 木道に映った笹の陰、影の形に雪が残っている。

 


 富士見下からの登りは南斜面。雪は殆ど無かったが尾瀬ヶ原への下りは北斜面で雪深かった。
 先行する足跡は単独行のようだ。一人分の足跡しか無く少し不安を感じた。


 


 途中、下田代から赤田代方面が見えた。今頃の尾瀬ヶ原はどんなだろうと期待していたが、
全く雪は無く草紅葉が残って居るようだ。


 


 竜宮に出ると尾瀬ヶ原は風も無く暖かい。誰か居ると思っていたが誰~れも居ない。


 
 竜宮から燧ヶ岳


 
 至仏山


 竜宮から誰も居ない下大堀まで歩いてみる

 


 
 景鶴


 


 
 お馴染み下大堀から至仏山


 夏はあんなに賑わっていた竜宮付近。暖かくて良い天気なのに全く静かだ。鳥の鳴き声も風の音もしない。
余りの静けさに大声を出してみたが何の返事も帰ってこない。 


  静かだ! 静かすぎる!! 


  不思議な感じだ。


 


 竜宮で少し休み、日没時間を気にしながら見晴らしを目指す。


 小川に架かる橋の板は積雪に備えハズされている。
 「このハシ渡るべからず」なんて張り紙があったらどうしよう。などとくだらないことを考えながら。
  鋼材で出来た端の部分を慎重に渡った。



 



 見晴らしの山小屋も冬支度は済んでいるようだ。それにしても空はあくまでも青い。



 


 見晴らしのビジターセンター前にテントを1張りがあり、テント前の日向で一人昼寝をしていた。
 今日、尾瀬ヶ原で見た人影はこの一人。声をかけずに前を通り過ぎた。


 ここから富士見峠へ登り始めるが、小さな足跡が先行する。


 


 初めは鹿や狐の足跡の様だった。

  


 急に人の足跡が現れた。


 


 少し小さな足形だと思い、よく見ると先に指の形がある。
 
 
 まさか、裸足で歩く人もおるまい。


 クマ? 


 クマだ!


 クマの足跡だ!!


 まだ冬眠してはいない様だ。

 



 引き返す時間的余裕は無いので、昼間は会わないだろうとタカをくくり。
 ここから峠まで約2時間、クマの足跡と共に登る。

 登山道なのに獣以外の足跡は無い。クマも登山道が歩きやすいのだろう。
 雪が降ってからこのコースは誰も歩いていない。

 やっと静寂を取り戻した動物たちに悪い気もした。


 それにしても、クマに出会わないよう願いながらの登りは思ったより長く感じられた。

 
 富士見小屋


 富士見峠からは退屈な林道を下ったが、この時季にしては暖かく快晴の天気に満足な山行だった。





 愚妻は娘の所へ行って留守
 明日の休みは寝て曜日にしよう

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