上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

林業を見る【GG通信】

2012年03月07日 | GG通信
 地球温暖化問題や原発事故による電力不足。二酸化炭素を吸収する森林やバイオマス資源としての木材など、森林や林業に関心が高まっている。そういった中、山を守り育ててきた山村地域は過疎化高齢化が進み林業の現場で働く若者は減ってきていると言われている。
 森林を育て守る中心となっているのが森林組合。その森林組合の間伐作業現場を見せていただいた。急峻な地形で機械化が難しいと言われてきた伐採の現場であるが、組合によってはかなり機械化が進んでいた。


 
 プロセッサーによる玉切り作業


 プロセッサーと呼ばれる機械には木を掴む部分と、切り分けるチェーンソーがついている。「玉切り(たまぎり)」と呼ばれる作業は、伐り倒した木を一定の長さに切りそろえる作業。この機械は、伐り倒した木を長いままつかんで、自動的に長さを測り、枝を払って決まった長さに切ることができる。



 
 グラップルによる積み込み
 

 グラップルは木を掴んで運ぶ機械。「玉切り」された木を掴んで運搬車に積み込む。


 
 フォワーダによる運搬


 運搬車。ゴム製のキャタピラーが付いていて時速は最高10km/h位だが、狭くて軟弱な作業道や急斜面でも移動することができる。



 木を伐り倒し玉切りまでできるハーベスタという機械もあるのだが、傾斜のきつい斜面では使い勝手が悪いらしく見学した組合では使っていなかった。

 場所を移動した他の現場では、伐り倒し(伐倒:ばっとう)は、二人一組でチェーンソーで行われていた。






 この現場では、「玉切り」も機械では無くチェーンソーによる手切り。


 
 チェーンソーによる玉切り作業



 この現場では若い女性も働いており、30代中心の若い人たちが多く頼もしく思えた。3K(キツイ・キタナイ・キケン)の代表的職場と言われた林業の現場だが、新3K(キツイ・帰れない・給料安い)といわれるIT関係からの転身者もいると聞く。
 群馬では寒い日が続き、いつもは咲いている付近の梅の花も未だであるが自生のフクジュソウを見つけた。


 


 北斜面には雪が残っていたが、福寿草の咲く日だまりはホッコリ暖かい。福寿草の花の形は、日差しを集める凹面鏡の様になっており、暖かさと蜜を求めて虫がよってくるそうだ。


 林業の現場は自然に囲まれ健康には良さそうだが、杉山の作業は花粉症の私には少しきつい。しかし、花粉症が酷くても山歩きしているときは大丈夫な自分。案外、できいるかもしれないとも思った。






 山歩きをしていると森のことが気になります
 日本の山で人の手の入って無いところはほとんど無いそうです
 日だまり山行に向いている里山も人の手による風景
 山の手入れがされなくなると下部は暗くなり
 福寿草の様な春の妖精たちも咲かなくなります

 特に植林した森は木を売って、林業という産業として山を手入れすることが大切と感じた1日でした


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2 コメント

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Unknown (keykun)
2012-03-09 18:54:04
こんばんは

秩父や奥武蔵の山も荒れているという感じがします。
専門的なことはわかりませんが太陽の光が地表まで届かない杉林が多く見られます。
伐採しても採算が合わないのでは・・・などと素人同士で話しています。
杉の花粉・・・昔は飛ぶ前に伐採したと聞きますが何とかならないものでしょうかね。
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keykun様 (noyama)
2012-03-09 20:06:29
 今晩は 何時もコメントありがとうございます

 この日はずいぶん杉山を見ましたが、幸い今年は花粉の付き方が少ない様です
 最初に訪問した森林組合では、杉花粉を集めて製薬会社に売っているソウで、今年は集まりが悪くて困ったと言っていました

 花粉症の減感作治療薬の原料になり、良い金額で売れるそうですが、マッチポンプも良いところです
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