最初このバス停名を見たときは驚きました。警察官の職名そのものだったからです。「大警視」。
国道3号線の「河頭」バス停から、甲突川の支流に沿って山あいを上っていった皆与志町比志島にあります。日本の警察制度を創設し、東京警視庁の初代長官を務めた川路利良(かわじ・としよし)の誕生地です。
明治維新直後まで西郷隆盛と行動をともにしながら、西郷が下野し西南戦争が起きると、立場上、西郷軍と戦わざるを得なかった川路。その苦衷は察して余りあります。
そんな歴史を思うと、いかついこのバス停名が好きになりました。現在、鹿児島交通の丸岡線が1日5本(片道)走っています。
鴨池新町の県警本部前に建つ川路大警視の銅像。「聲無きに聞キ 形無きに見ル」。県民のためというより自己保身に走っている感のある今の鹿児島県警に、警察官の原点をかみしめて欲しい。