能勢謙三の鹿児島まち案内日記

2399 好きなバス停③

あいうえおさん、ありがとうございます。おっしゃるように、バス停の時刻表がはがれるのは、その張り方に問題がありますよね。バス各社は、客が減ったと嘆いてばかりいないで、どうすれば客にもっと快適に乗ってもらうか、どうすれば客を増やせるか、原点に戻って徹底的に研究・実践してほしいものです。

バス停一つとってみても、前日のブログのようにあれこれ課題があります。高齢社会を迎えた今、時刻表を張る高さ、文字の大きさも大切なポイントだと考えます。それと、あいうえおさんご指摘のように、平日・土日祝ダイヤの表記はできれば各社統一してもらうと助かります。

さて、3回目の「好きなバス停」は、谷山地区の「和田名(わだみょう)」と「大御堂(おおみどう)」を取り上げます。

和田2・3丁目の国道225号にあるバス停。

「和田」という地名なのに、なぜバス停の名前にはわざわざ「名」まで付くのか、前から不思議に思っていました。また、その音感が魅力でもありました。
困ったときの東川(ひがしかわ)頼み。鹿児島探検の会の東川隆太郎さんに聞いてみると、「『名』は昔の田んぼの単位の呼称」とのこと。「だから、よそにもこのような地名があるはずです」と教えてくれました。

市中心部から12キロ。

バス停のすぐ近くに和田小学校の校門がある。

バス停近くの旧道沿いに立つ伊佐智佐(いさちさ)神社の鳥居。ここから坂道を上ると神社がある。

県内でも古い神社に数えられる。縁結び、安産、家内安全にご利益があるという。

市街地方向へ国道225号を引き返すと、和田川を渡ります。

和田川に架かる第2汐見橋。

さらに進むと、「大御堂」バス停が現れます。

和田1丁目の国道225号にあるバス停。

「大御堂」とはどこを指すのだろう、と前から思っていました。近くにある妙行寺のことかな、とも。東川さんについでに尋ねると、「そばに何かお堂があったんでしょうが、妙行寺かどうかはわかりません」との返事。
たまたま知り合いの妙行寺の井上さんに聞いてみると、「以前大きなお堂がありましたから、うちのことだと思うんですが、そうでないという人もいて、よくわかりません」。

バス停付近から右の小道に入り、とにかく妙行寺へ向かいました。和田川に突き当たるあたりで、2人の小学生の女の子がすれ違いざま「こんにちは」とニッコリあいさつしました。うれしくなって、こちらも「こんにちは」と返しました。

和田川。石橋は妙行寺の参道にある洗心橋。

洗心橋。寺の前を通りかかった婦人がちょっと足を止めて寺に軽く頭を下げた。

下流側から見た同橋。

大正6年架設とある。

かろうじて「洗心橋」と読める。

洗心橋上から下流側を望む。和田川はこのすぐ先で木之下川と合流する。

旧道沿いにある妙行寺の入り口。

妙行寺。

境内に市保存樹のホルトノキがある。

下流に架かる潮見橋。

以前架かっていた旧潮見橋。3連アーチの石橋で、赤みを帯びた石が特徴的。現在のコンクリート橋と違って風格があった。河川改修工事に伴い平成18年(2006年)に解体され、116年の歴史に幕を下ろした。妙行寺の井上さんとは、橋の保存運動で知り合った。

旧潮見橋の親柱。

今の潮見橋の親柱。遠くに桜島が見える。

大御堂の一つ先の松崎バス停付近。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「好きなバス停」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事