作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎
出演:尾野真千子(小原糸子)、麻生祐未(小原千代)、正司照枝(小原ハル)、甲本雅裕(木之元栄作)、上杉祥三(木岡保男)、柳生みゆ(小原静子)、玄覺悠子(縫い子・昌子)、大谷澪(りん)、飯島順子(木岡美代)、小松健悦(奥中宗次郎)、坂口あずさ(小原清子)、杉岡詩織(小原光子)、西村亜矢子(木之元節子)、花田優里音(小原優子)、心花(小原直子)、江口直彌(医師)、高田真衣[クレジットなし](縫い子)、橋爪未萠里[クレジットなし](同)、ルート、イズム、テアトルアカデミー、劇団東俳、小林薫(小原善作)

昭和18年(1943)4月。今日から小学校に上がる優子が善作に制服を見せに来る。糸子がこさえてくれたという制服は、すぐに大きくなるからとぶかぶかにしてあった。早速、糸子になぜもっとぴったりに作ってやらないのかと小言を言う善作は、忙しいと理由をつける糸子に対し、何のために母親が洋裁屋をやっているのかと意見する。更に毎朝お下げにするのが面唐ネ糸子は、優子の髪を切って直子みたいにおかっぱにしたいと言うが、これも善作は真っ向から否定する。ちょっと元気になったらからと言って朝からガミガミ言う善作について、弱っていた方が大人しくてちょうどよかったとこぼす糸子。そんな罰当たりなことを言えるのも具合がよくなったからだが、すぐに動こうとするから危なっかしくて仕方がなかった。そんなある日、将棋を指しに来た木之元が、弟の靖が行ってきたという石川県の温泉の話をする。いい療養になると聞き、早速行こうと言い出す善作。木之元は遠いからと躊躇するが、善作が乗り気なのを見て、木之元と奥中も誘うことにする。千代からその話を聞いた糸子は絶対に駄目だと言いに行こうとするが、嬉しそうに寝ている善作の傍らに地図が置いてあるのを見て考え直す。糸子は木岡と話をしに行くが、木岡の妻・美代はもしものことがあったらどうするのかと反対する。木岡は善作が久しく見せたことのないような顔で笑ったのを見て行かせてやりたいと思ったと言うが、美代は断固反対する。糸子が店に戻ってくると、善作が衣料切符の貼り付けをしている。すっかり元通りというわけには行かないにしても、だいぶ顔も手つきもしっかりしてきており、その気になっているものを無理やりに止めさせてもいいことはないと思う糸子は、せめてものお守り代わりに新しい国民服を縫ってやることにする。出発の日。木岡夫妻、木之元夫妻、奥中がやってくる。善作の国民服を見て、木之元たちは孝行なことをすると感心する。生地が純毛だと聞いて、持つべきものは洋裁屋の娘だと言う一同。善作は糸子に、ちゃんと服の礼を言ってなかったと話をしに来るが、糸子は礼なんか言われたらこそばゆいと答え、“米で出来た水”が入った水筒を渡す。善作は「おおきに」と言うと、いい餞別をもらったと仲間に見せに行く。酒には素直に「おおきに」と言える善作を見て、服より酒の方が嬉しいのかとあきれる糸子。一同に見送られて、善作たちは出かける。仕事に戻った糸子は、帳簿の最後に「オハラ洋装店 店主 小原糸子」と書かれているのを見つける。昌子にこれを書いたかと尋ねるが、そんなものを書くはずもない。ハルにそれが善作の字だと言われ、初めて善作に認めてもらった気がした糸子。夜。雨の中、戸を叩く音がして電報が届けられる。糸子は「ゼンサクキトク」と書かれているのを見て、まずは落ち着けと自分に言い聞かせ、旅館の住所を聞こうと外に出る。すると、雨の中を美代が歩いている。温泉行っているはずの善作と今、喋ったという美代は、善作が「糸子をよろしゅう頼む」と言っていたと話す。すると、道の先に微笑んでいる善作の姿が浮かぶ。糸子は「待って。行かんといて。お父ちゃん!」と叫びながら、その場に座り込む。昭和18年4月27日、享年59だった。
順調に回復しているかに見えた善作、客死。
当初、温泉行きに反対していた糸子も善作があまりに嬉しそうにしているので行かせてしまったわけですが、これはちょっと後悔してしまいそうですね。
電報を受け取った後、表に出たら木岡のおばちゃんがいて、善作と話したというのはゾッとする話ですが、実話に基づいているんだそうで。
このドラマもそろそろ折り返し地点ですが、前半の功労者は間違いなく善作役の小林薫さんでしたね。国民服の礼はなかなか言い出せないのに、“米で出来た水”をもらった途端、「おおきに」と言えてしまうなど、最後まで楽しませてくれました(来週も出演シーンはあるでしょうけど)。
ところで電報の文面は普通、濁点の後は一文字空くのですが、「ゼンサク」の「ゼ」と「ン」の間は空いていませんでした。「スグ」や「キシワダ」の後はちゃんとなっていたのですが…。
以前の旧仮名遣いの間違い同様、細かいところではありますが、いいドラマであるだけにそうした点にも気を配ってもらいたいものです。
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎
出演:尾野真千子(小原糸子)、麻生祐未(小原千代)、正司照枝(小原ハル)、甲本雅裕(木之元栄作)、上杉祥三(木岡保男)、柳生みゆ(小原静子)、玄覺悠子(縫い子・昌子)、大谷澪(りん)、飯島順子(木岡美代)、小松健悦(奥中宗次郎)、坂口あずさ(小原清子)、杉岡詩織(小原光子)、西村亜矢子(木之元節子)、花田優里音(小原優子)、心花(小原直子)、江口直彌(医師)、高田真衣[クレジットなし](縫い子)、橋爪未萠里[クレジットなし](同)、ルート、イズム、テアトルアカデミー、劇団東俳、小林薫(小原善作)




昭和18年(1943)4月。今日から小学校に上がる優子が善作に制服を見せに来る。糸子がこさえてくれたという制服は、すぐに大きくなるからとぶかぶかにしてあった。早速、糸子になぜもっとぴったりに作ってやらないのかと小言を言う善作は、忙しいと理由をつける糸子に対し、何のために母親が洋裁屋をやっているのかと意見する。更に毎朝お下げにするのが面唐ネ糸子は、優子の髪を切って直子みたいにおかっぱにしたいと言うが、これも善作は真っ向から否定する。ちょっと元気になったらからと言って朝からガミガミ言う善作について、弱っていた方が大人しくてちょうどよかったとこぼす糸子。そんな罰当たりなことを言えるのも具合がよくなったからだが、すぐに動こうとするから危なっかしくて仕方がなかった。そんなある日、将棋を指しに来た木之元が、弟の靖が行ってきたという石川県の温泉の話をする。いい療養になると聞き、早速行こうと言い出す善作。木之元は遠いからと躊躇するが、善作が乗り気なのを見て、木之元と奥中も誘うことにする。千代からその話を聞いた糸子は絶対に駄目だと言いに行こうとするが、嬉しそうに寝ている善作の傍らに地図が置いてあるのを見て考え直す。糸子は木岡と話をしに行くが、木岡の妻・美代はもしものことがあったらどうするのかと反対する。木岡は善作が久しく見せたことのないような顔で笑ったのを見て行かせてやりたいと思ったと言うが、美代は断固反対する。糸子が店に戻ってくると、善作が衣料切符の貼り付けをしている。すっかり元通りというわけには行かないにしても、だいぶ顔も手つきもしっかりしてきており、その気になっているものを無理やりに止めさせてもいいことはないと思う糸子は、せめてものお守り代わりに新しい国民服を縫ってやることにする。出発の日。木岡夫妻、木之元夫妻、奥中がやってくる。善作の国民服を見て、木之元たちは孝行なことをすると感心する。生地が純毛だと聞いて、持つべきものは洋裁屋の娘だと言う一同。善作は糸子に、ちゃんと服の礼を言ってなかったと話をしに来るが、糸子は礼なんか言われたらこそばゆいと答え、“米で出来た水”が入った水筒を渡す。善作は「おおきに」と言うと、いい餞別をもらったと仲間に見せに行く。酒には素直に「おおきに」と言える善作を見て、服より酒の方が嬉しいのかとあきれる糸子。一同に見送られて、善作たちは出かける。仕事に戻った糸子は、帳簿の最後に「オハラ洋装店 店主 小原糸子」と書かれているのを見つける。昌子にこれを書いたかと尋ねるが、そんなものを書くはずもない。ハルにそれが善作の字だと言われ、初めて善作に認めてもらった気がした糸子。夜。雨の中、戸を叩く音がして電報が届けられる。糸子は「ゼンサクキトク」と書かれているのを見て、まずは落ち着けと自分に言い聞かせ、旅館の住所を聞こうと外に出る。すると、雨の中を美代が歩いている。温泉行っているはずの善作と今、喋ったという美代は、善作が「糸子をよろしゅう頼む」と言っていたと話す。すると、道の先に微笑んでいる善作の姿が浮かぶ。糸子は「待って。行かんといて。お父ちゃん!」と叫びながら、その場に座り込む。昭和18年4月27日、享年59だった。
順調に回復しているかに見えた善作、客死。
当初、温泉行きに反対していた糸子も善作があまりに嬉しそうにしているので行かせてしまったわけですが、これはちょっと後悔してしまいそうですね。
電報を受け取った後、表に出たら木岡のおばちゃんがいて、善作と話したというのはゾッとする話ですが、実話に基づいているんだそうで。
このドラマもそろそろ折り返し地点ですが、前半の功労者は間違いなく善作役の小林薫さんでしたね。国民服の礼はなかなか言い出せないのに、“米で出来た水”をもらった途端、「おおきに」と言えてしまうなど、最後まで楽しませてくれました(来週も出演シーンはあるでしょうけど)。
ところで電報の文面は普通、濁点の後は一文字空くのですが、「ゼンサク」の「ゼ」と「ン」の間は空いていませんでした。「スグ」や「キシワダ」の後はちゃんとなっていたのですが…。
以前の旧仮名遣いの間違い同様、細かいところではありますが、いいドラマであるだけにそうした点にも気を配ってもらいたいものです。
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