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法 水 道~The Road to NORIMIZU

映画・演劇についての戯言。ブログ引っ越しの際、一部文字化けや画像の不具合が出ております旨、ご了解ください。

世田谷パブリックシアター+文学座+兵庫県立件p文化センター『トロイラスとクレシダ』

2015-07-29 23:16:00 | 演劇道
世田谷パブリックシアター+文学座+兵庫県立件p文化センター
『トロイラスとクレシダ』

Troilus and Cresida



【東京公演】
2015年7月15日(水)~8月2日(日)
世田谷パブリックシアター
一般S席:8,000円  A席:5,500円
補助席・S見切れ席:7,500円  A見切れ席:5,000円

作:W・シェイクスピア  末F小田島雄志
演出:鵜山仁
美術:島次郎  照明:服部基  音響:秦大介
音楽:芳垣安洋、高良久美子  衣裳:原まさみ  ヘアメイク:鎌田直樹
ファイティング:渥美博  演出助手:稲葉賀恵  舞台監督:北条孝
出演:
江守徹(トロイ王プライアム)
吉田栄作(トロイの王子ヘクター)
浅野雅博(同・ヘレンの夫パリス)
木津誠之(同・ヘリナス)
浦井健治(同・トロイラス)
神野崇(マーガレロン)
若松泰弘(トロイの将軍イーニーアス)
内藤裕志(同・アンティーナー)
廣田高志(トロイの神官カルカス)
ソニン(カルカスの娘クレシダ)
渡辺徹(クレシダの叔父パンダラス)
荘田由紀(ヘクターの妻アンドロマキ)
鍛治直人(ギリシャの総指揮官アガメムノン)
石橋徹郎(スパルタ王・アガメムノンの弟メネレーアス)
松岡依都美(スパルタ王の妃ヘレン)
横田栄司(ギリシャの将軍アキリーズ)
楼井章喜(同・エージャックス)
今井朋彦(同・ユリシーズ)
鵜澤秀行(同・ネスター)
岡本健一(同・ダイアミディーズ)
高橋克明(同・パトロクラス)
斎藤志郎(道化サーサイティーズ)
小林勝也(序詞役/アレグザンジー/パリスの召使い)
植田真介(トロイラスの小姓)
宮澤和之(ダイアミディーズの召使い)
吉野実紗(カサンドラ)
演奏:芳垣安洋、高良久美子
太鼓隊:廣田高志、木津誠之、神野崇、植田真介、内藤裕志、宮澤和之、松岡依都美、荘田由紀、吉野実紗

本文作成中。

『マクベス』

2015-07-26 23:55:00 | 演劇道
パルコ・プロデュース公演
『マクベス』

PARCO presents the National Theatre of Scotland producton of "Macbeth"



【東京公演】
2015年7月12日(日)~8月2日(日)
PARCO劇場
全席指定:8,500円

作:W.シェイクスピア
日本版演出:アンドリュー・ゴールドバーグ
末F松岡和子訳「マクベス」より
美術・衣裳デザイン:マール・ハンセル
照明デザイン:ナターシャ・チヴァース  音響デザイン:ファーガス・オヘア
映像デザイン:イアン・ウィリアム・ギャロウェイ  音楽:マックス・リヒター
技術監督:ニアル・ブラック
プロデューサー:ニール・マーレイ、ビル・ワード  演出補:谷賢一
宣伝美術:加藤賢策

出演:
佐々木蔵之介(隔離患者)
大西多摩恵(女医)
由利昌也(看護師)

舞台は精神病院。登場人物はたった一人の患者。
そして時折見守る看護師二人のみ。
監視カメラが、患者の全ての動きを、逃さず捕らえて映し出す。
観客は、患者に内在する『マクベス』の登場人物たちを介して、
あの忌まわしい物語を追体験する。
いまだかつてない革新的に生まれ変わった『マクベス』。【公式サイトより】


2012年、スコットランドにてアラン・カミングさん主演で初演された作品をオリジナルの演出家の一人、アンドリュー・ゴールドバーグさんを招聘して上演。

『マクベス』をほぼ一人芝居でやると聞いてどうやるんだろうと思っていたが、なるほど、こういう設定であったか。佐々木蔵之介さんは『マクベス』に登場する20人を演じるのだが、これはかなりしんどい作業であろうと察する。モニターを使った演出も○。

正直、この作品だけで『マクベス』の筋を追うのは困難だし、人物関係も一人で演じる分、分かりにくいと思うので事前に予習しておくことをお薦めする。
もっとも、ササクラさんの女性ファンにとってはのっけからパンツ一枚になったり入浴シーンもあったりするので話は分からなくても充分満足できるかも知れないが(笑)。



ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』

2015-07-26 23:33:00 | 演劇道
ベッド&メイキングス第4回公演
『墓場、女子高生』




2015年7月17日(金)~26日(日)
東京件p劇場シアターイースト
前売・当日:5,000円  学生割引:3,500円  高校生以下:1,000円

作・演出:福原充則
美術:稲田美智子  照明:斎藤真一郎(APS)  音響:高橋真衣
衣裳:高木阿友子  音楽:西山宏幸  振付:新鋪美佳  歌唱指導:門司肇
演出助手:相田剛志  舞台監督:金安凌平  イラスト:小林じんこ
宣伝写真:露木聡子  宣伝美術:今城加奈子  制作助手:保坂綾子
プロデューサー:笠原健一

出演:
清水葉月(日野陽子)
山田由梨(チョロ)
佐藤みゆき(メンコ)
葉丸あすか(ナカジ)
青山美郷(ジモ)
望月綾乃(ビンゼ)
根本宗子(元合唱部・西川)
杉ありさ(オカルト部部長・武田)
猫背椿(担任・能見幸子)
富岡晃一郎(営業マン・高田)
註X千人(幽霊・真壁)
中山祐一朗(妖怪・山彦)

とある高校の裏手にある墓場。ここは合唱部に所属するチョロ、メンコ、ナカジ、ジモ、ビンゼらの溜り場となり、担任教師の能見から目をつけられていた。そんな彼女たちを見つめる日野陽子は数ヶ月前に自殺した幽霊。日野は幽霊の真壁や妖怪の山彦らとともに自分が幽霊になった意味を考える。元合唱部でオカルト部に入った西川は部長の武田とともに日野を生き返らせようと暗躍。弁当を食べるために墓場を利用していた営業マン・高田を巻き込んでの騒動へと発展していく。

福原充則さんと富岡晃一郎さんによるユニット、2012年の旗揚げ公演でも上演された作品をキャストを一新しての再演(作品自体は4演)。

タイトル通り、墓場に集まる女子高生たちのお話。
なんちゃって方言や高速アルプス八万尺、「いろいろどんな色」といった独自の遊びが女子高生らしさを醸し出す(一昔前ぐらいの、かも知れないけど)。
そんな彼女たちを眺めているのが、自殺した合唱部員・日野。
オカルトな儀式で生き返った日野に対し、他の部員たちや担任教師も自分のせいで自殺したのではないかと確かめようとするが、いずれも見当外れで彼女たちの仲の良さが表面的なものに過ぎなかったことが判る。日野っち、ピノ、ヒノックスとそれぞれバラバラの渾名で呼んでいたのが象徴的。
そんな彼女たちに日野が命じるのが、美しい自殺の理由を考えるというもの。結局のところ、自殺の真相なんていうのは本人にしか分からない(あるいは本人にすら分からない)ものだけど、腐った世の中を少しでもマシにするためにこの手法は案外有効なのかも知れない。

日野役の清水葉月さんは平田オリザさん脚本の『転校生』や二兎社『書く女』再演にも出演が決まっていて今後の注目株。他には根本宗子さんと山田由梨さんが印象に残った(奇しくもどちらも劇団を主宰している女優さん)。


『メアリー・ステュアート』

2015-07-18 23:09:00 | 演劇道
PARCO Production
『メアリー・ステュアート』

MARY STUART



【名古屋公演】
2015年7月18日(土)・19日(日)
ウインクあいち 大ホール
全席指定:10,000円

作:ダーチャ・マライーニ  訳:望月紀子
演出:マックス・ウェブスター
セットデザイン:ジュリア・ハンセン  衣装デザイン:ワダエミ
サウンドデザイン:内田学  音楽監督:辻康介
音響:井上正弘  照明:佐藤啓  ヘアメイク:川端富生
演出助手:大江祥彦  舞台監督:藤崎遊
プロデューサー:毛利美咲
出演:中谷美紀(メアリー/侍女ナニー)、神野三鈴(エリザベス/乳母ケネディ)
リュート演奏:久野幹史/笠原雅仁

「女」として果敢に生き、奔放ゆえに処刑されたメアリー・ステュアートと「国家」と結婚した“ヴァージン・クイーン”エリザベス一世。同時代、一つの島に君臨した二人の女王の物語。【公式サイトより】

フリードリッヒ・シラーの『メアリー・ステュアート』を毎トした作品。

過去に白石加代子さん&麻実れいさん、原田美枝子さん&南果歩さんの組み合わせで上演されてきた二人芝居、やはり内容云々よりも2人の女優の演技合戦という趣。
しかもただの二人芝居ではなく、中谷美紀さんがタイトルロールを演じるときは神野三鈴さんがその乳母役、神野三鈴さんがエリザベス一世を演じるときは中谷美紀さんがその侍女役を演じるという構成。つまり、主従の関係がころころ替わることになり、いかに演じ分けるかが見もの。
構成上もメアリー・ステュアートとエリザベス一世を対比して描いていて合わせ鏡のようになっているけど、舞台奥には実際に大きな鏡が一面に置かれていていて実に象徴的。メアリーとエリザベスは直接会ったことはないそうだけど、本作ではなんと一緒に歌うシーンが!……これがメアリーの夢オチというね。でも中谷美紀さん、歌うまかったなぁ。


ハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』

2015-07-16 23:43:00 | 演劇道
ハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』



【長久手公演】
2015年7月16日(木)・17日(金)
長久手市文化の家 風のホール
一般指定席:3,000円

作・演出:岩井秀人
舞台監督:谷澤拓巳  舞台監督助手:吉村彩香  舞台美術:秋山光洋
照明:松本大介  照明操作:和田東史子、三浦詩織  音響:中村嘉宏
衣裳:小松陽佳留  宣伝美術:土谷朋子(citron works)  宣伝写真:平岩享

出演:
田村健太郎(登美男)
岡田瑞葉[ハイバイ](妹・綾)
後藤剛範(圭一)
平原テツ[ハイバイ](母)
チャン・リーメイ(黒木)
プロレスラーを夢見ていたが、10年間引きこもっている登美男。唯一の理解者である妹の綾とプロレスの技をかけあうことだけが生きがいだったが、綾に彼氏ができたと報告されて動揺する。母は単身赴任中の夫に勧められて「出張お兄さん」なるカウンセラーもどきの男・圭一を家に連れてくる。登美男は部屋に引きこもり、綾は母を責めるが、圭一は登美男の部屋に入って行く。翌朝、圭一は登美男と心のタッグパートナーとなっていた。母は圭一を家から追い出すため、カウンセラーの黒木香織を呼ぶ。香織は買い物療法と称して登美男を家から出すが、登美男はボロボロの姿で帰ってくる。

旗揚げ公演作、実に7度目の再演。
今ではたびたび愛知で公演してくれるハイバイだが、2009年、初の名古屋公演もこの作品だった。

この6年の間に岩井さん自身による小説版も読んでいるが、やはりこの作品の肝は引きこもりが外に出ることが幸せなのか否かという点に尽きるだろう。普通であれば、引きこもりは外に出た方がいいということになるだろうが、実際、登美男は買い物に出て痛い目に遭う。この辺りは16歳から20歳まで引きこもっていた岩井さんならではの物の見方であり、普通に暮らしていたのでは出てこない着眼点だと思う。
個人的にはやはり登美男は外に出てみちのくプロレスを楽しんで欲しい。たとえその後、再び引きこもるとしても。

圭一役の後藤剛範さんはレスラーのような肉体。
アフタートークでの質問もやたら圭一さんが人気だった。