noriba-ba's garden

イギリスの旅その7~キフツゲート・コート・ガーデン~

スードリーキャッスルから

次の訪問先、キフツゲート・コート・ガーデンに行く途中

チャリングワース・マナーハウスに立ち寄った。

いかにも歴史を感じさせる外観のマナーハウスで

外壁は屋根の上までツタで覆われ

つる性植物が青紫色の花を咲かせていた。

ここで昼休憩をとり

英国式のアフタヌーンティーを頂く。

3段式のケーキスタンドの

いちばん下はサンドイッチ、2段目はスコーン

そしていちばん上がケーキだ。

どれも美味しかった! 満足、満足…。(笑)

食後、外に出ると黄色の房状の花をいっぱい咲かせている

大きな樹が目の前にそびえ立っていた。

近づいて見るとキングサリだった。

これほど大きなキングサリの木は初めて見た。

バスの車窓から見かけた茅葺き屋根の家。

コッツウォルズ地方にはこんな可愛い家がとても多く

まるでおとぎ話の世界のようだ。

ここがキフツゲート・コート・ガーデン。

現在、イギリスの名園の多くが

ナショナルトラストによって管理されている中

この庭園は母から娘へと3代にわたって受け継がれ

造り上げられたことで有名な個人所有のガーデンだ。

この庭園の始まりは1920年頃のこと。

18世紀建造のこの古い邸宅に住むヘダーという女性が

隣りにある名園ヒドコート・マナーを造った友人に刺激を受け

自らも庭づくりを始めたのが最初らしい。

 

その後、1950年代には娘ダイアニーに受け継がれ

さらに発展して一般公開されるようになり

現在は孫娘アンによって時代の流れに沿った新しい庭が加えられ

さらなる魅力を持った庭園へと進化しているという。

建物の入口の前に置かれた小さな机でスタッフの人が

入場チケットを売っているのが何とも家庭的だ。

ちなみにこれが入場チケットで料金は €8.50…(笑)

このチケットを買い求めいよいよ庭園の中に入って行く。

建物の壁面には青紫色のセアノサスの花や

白いつるバラが誘引されて美しく咲いていた。

邸宅玄関前のフォースクエアズ・ガーデンの一角には

ピンク色の西洋シャクナゲの花や

低灌木の青紫色の花が咲いていた。

ここはギリシャ神殿風のテラスの前のワイルドボーダー。

残念ながら時期的に花数は少なかったが

この庭園は建物と植物の織りなす風景が特に美しく

テラスには清楚な白花の寄せ植えの鉢や

このガーデンの特徴であるロイヤルブルーの椅子が置かれ

美しいアクセントになっていた。

さらに庭園の中を奥へと進んで行くと

赤いアストランティアの花が…。

他にも様々な植物が出迎えてくれたが

ほとんど名前がわからず…以下名前省略。(笑)

この花は何だろう…。

手前のラムズイヤーはわかる。(笑)

美しい緑の芝生の両側はワイド・ボーダーの庭。

花が少なくても葉色の濃淡が美しい。

小木や低灌木、色とりどりの宿根草など

高さも葉の色や形も変化に富んだ植栽が施されていた。

初代ヘザーによって周囲より数段下がるように造られた

ホワイト・サンク・ガーデン(沈床式庭園)。

この庭園に植えられたウツギなどの灌木や宿根草の花色が

白が多いのでホワイトという名が付いているらしい。

ここにもロイヤルブルーの椅子が…。

庭園にコッツウォルズストーンの建物が溶け込んで

まるで自然の風景のように見える。

この花は見たことはあるが名前はわからない。

これは白いアストランティアだろうか…。

3代目のアンがテニスコートを潰して造った

ツゲの生垣に囲まれた斬新なウォーターガーデン。

この金属製の葉っぱのオブジェは噴水だ。

まだほとんど咲いていないローズボーダー。

バラの時期にはさぞ美しいことだろう。

左上の大樹の下の緑の塊りが有名なキフツゲート・ローズ。

その先のカントリーヤードには

紫色のアリウムと黄色いキンポウゲのような花が

見事な群生で幻想的な世界を創り出していた。

まさに秘密の花園…といったロマンチックな雰囲気だ。

さらに奥へと行くと高台に続く木製階段があり

その先には思いがけない庭園の風景が広がっていた。

キフツゲート・コート・ガーデンで一番新しいエリアだ。

3代目のアンが2000年にウォーター・ガーデンを造った際に出た

大量の土を使って新たに造ったものだという。

馬蹄形の土手とその先に続く一直線の道の芝生の緑が美しく

現代的で若々しい印象のランドスケープデザインの庭だ。

ライラック

ガクアジサイに似た白い花

シャクナゲ

色とりどりのカラーリーフなどを見ながら

なおも小路を歩いて行くと

下へと降りて行く緩やかな階段があり 

その先にはこんな開放的な景色が広がっていた。

このガーデンで最も低い場所にあるローワーガーデンだ。

2代目ダイアニーによって造られた庭で

半月型の池の先には森やのどかな田園風景が遥か見渡せる。

ここを造って以来、徐々に評判が高まって

多くの人々が訪れるようになり

現在、イギリスを代表する名園のひとつとして

その高い名声を得ているのだとか。

ローワーガーデンの上の道沿いにも

たくさんのアリウムやハーブ、そしてブルーベル

忘れな草などの小さな花や

うちの山庭にもあるスモークツリーなども見られ

自然の景観を活かした散策の小路が延々と続いていた。

でも、どこまで行っても切りがなく

ついには歩き疲れたので途中で引き返したのだが…(笑)

庭園の見学を終えてエントランスに戻り

売店で売られている様々な花や木の苗を覗いてみた。

このキフツゲート・コート・ガーデンに植えられている

いろんな植物の苗が並んでいて

アレもコレも欲しいものがいっぱいあったが…

持って帰れないので仕方なく諦めた。(笑)


このキフツゲート・コート・ガーデンは

母娘3代にわたって受け継がれて来た風格ある建物に

見事に調和した素晴らしい庭園

それとともに、時代の流れに応じて創り出された

新しいスタイルのガーデンが共存する

見どころ満載の、とても魅力的なガーデンだった。

 

でも余りにも広すぎて少々疲れたことと

一つひとつゆっくりと見る時間が取れなかったこと。

そして、訪れた時期が花の見頃には少し早過ぎたこと

名前がわからない花や植物が多かったことが(笑)

とても残念で悔やまれる。


もし再び訪れることがあれば…

次はもっと体力をつけて

しっかりと花や植物の名前を覚えた上で(笑)

花がたくさん咲き乱れている見頃の時期に訪れて

たっぷり時間をかけて庭を見て回り

あの伝説の白バラ、キフツゲート・ローズの花を

じっくりとこの目で見てみたいものだ。


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