色とりどりの花は華やかで思わず気分が盛り上がるが
清楚な白色の花もハッとするほど美しく感じる。
たとえばこのサクランボの花。
こんな時期に咲くなんて…かなりの晩生だが
今年はこれまでになくたくさんの花が咲いている。
お陰で花の美しさはじゅうぶんに楽しめるが
果たして実が成るかどうか…それが問題なのだ。(笑)
緑の中にふわふわと浮かぶように咲いているのは
千利休の命日に咲くという利休梅の白い花。
主張し過ぎない清楚な花が茶人に好まれるとか。
他のどの白い花よりも白く感じるのは
花芯の緑色が効果的に働いているからだろうか。
おやおや、花の中にお客さんがいる。
こんな小さな虫にも愛されているようだが
私もこの花は大のお気に入りだ。
ちなみに花言葉は、控えめな美しさ…。
ん…、自分にないものに惹かれている?。(笑)
こちらの白い花は開花寸前の梨の花だ。
一旦は枯れてしまったかと思っていたのに復活して
今年はこんな美しい花をつけている。
この調子でもっと大きく元気に育って欲しい。
これは植えて4~5年のレモンの花。
ずいぶん木は大きく育ってきたが、まだ実は成らない。
でも、隣りの温州ミカンは10年経って
突然成りだしたのだから、希望は捨てていない。
ただひたすら待つのみだ。(笑)
白い花で今いちばん見頃なのがこの庭桜。
ガーデンが一気に華やぐほどの見事な咲きっぷりだ。
これだけ花数が多いと清楚という表現は当たらない。
可憐とも、高貴とも、清潔とも違う。
じゃあ、何だろう…。
やっぱり、華やか…これに尽きる。
白色もこんなに集まるとこれほど華やかなのだ。
白い花シリーズの最後はこの白の芝桜。
ピンクや薄紫色の芝桜も確かにキレイなのだが
白の芝桜もなかなか美しい。
そしてやっぱり華やかな雰囲気がある。
とかくカラフルな色彩ばかりに目が行きがちな
春たけなわのガーデンにあって
時にはひっそりと、時には華やかに見える
この白い花の存在を忘れてはいけない。
考えてみれば…この白色のお陰で
赤も黄も青も緑もより美しく引き立つのだから…。