
「小正月16日に粥を食べれば、ナデ(雪崩)にあわない」とという言い伝えがある。
延享元年「正月20日、狼倉(不老倉)鉱山、大雪崩あり。(中略)千軒全滅に及ぶと伝う」
供養塔碑文によると、脊梁の峰近く擂鉢状の山中に散在する鉱山施設や住宅は、
この雪崩でことごとく押しつぶされ、圧死した鉱夫およびその家族は数千人といわれている。
死んだのは「16日の粥は迷信だと馬鹿にして食べなかった者」、
雪崩から逃れた数少ない人々は「16日に粥を食べた者」と、伝わっている。
不老倉鉱山の一件以来、「小正月の16日に粥を食せば雪崩にあって死ぬことはない」と、
まことしやかに語り継がれている。
これから雪崩のシーズン、先日も八甲田でスノボの方が雪崩に巻き込まれ亡くなった。
この伝承・・・、今の世にも生きているかもしれない、「それは迷信」だと馬鹿にするべからず。
今日は旧暦1月16日の粥の日、これから食べても遅くはない。