
己巳の日は弁天さま、金運が上昇するらしく、お財布の中を整理するのによい日とされている。
整理するったって財布の中身はスーパーと灯油のレシートぐらいで、
あとは千円札が数枚で、いたってシンプル、
お金はさみしがり屋で種子銭に引き寄せられてくるというが、
肝心の種子銭が小さいのだから、大きい方に吸い寄せられていくのが自然の摂理、
少々金運が上がったところで、たかが知れている。
この弁天さまは、不老倉鉱山にあった寺が廃寺となり、
そのあと山麓にあるこの寺に移されてきたもの、
室町時代の弁天像といわれ、古い弁天像の姿を残しているものと聞いていた。
が・・・、
本堂などを改築するにあたり、寺に伝わってきた阿弥陀の頭部などを修理、
弁天様も大幅に修繕され、仕上げに平成の色に厚化粧された。
かなり前のことで定かではないが、
時の流れを経た元のお姿は、緑系の鎧をまとい頭に蛇を乗せていたと記憶する。