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咲-Saki-全国編 第11局 「脅威」 感想

2014-03-24 15:11:38 | アニメ咲-Saki-

前回の感想はこちら。


第11局「脅威」感想

今回は大将後半戦東1局2本場からスタート。

後半戦も怒涛の和了りを見せ、勢いに乗る豊音。
そんな豊音の勢いを止めるべく、現在最下位の霞さんがついに内に秘めていた力を開放する。
豊音の友引を止めるうえで霞さんの絶一門は結構有効な手段ですよね。
霞さんが豊音の上家に座っていることで絶一門状況下では霞さんの切る牌は字牌以外鳴けない。
チーが封じられ、咲さんか末原さんからポンで鳴くか霞さんから字牌を鳴いて4副露しなければいけないのであれば友引の威力は半減。

「これは全体効果系じゃないと対応できないかなー」って豊音が言ってるけど、
霞さんの絶一門に対して豊音が他の六曜の能力を出さなかったのは、出しても友引や先負ほどの効果を発揮できないと思ったからなのか、
またはある一定条件が揃っていないと能力が発動できないという制限があるのかはわからないですが、
負けたら終わりのトーナメントで最後まで出し惜しみをするとは考えられないので
おそらくは霞さんの絶一門や咲さんの王牌支配にあの場で対抗できる能力はなかったのではないかと思います。






霞さんが神鏡入りする時の回想シーン。
この回想が9年前の8歳、Blu-ray1巻の特典コミックにあった霞さんとはっちゃんが屋久島空港でお別れしたのが11年前の7歳の夏ということは、
あれから約1~2年間の巫女修業を経て、霞さんも神鏡入りしたということでしょうか。
このシーンがコミックにあった霞さんとはっちゃんの再開シーンに繋がるんですね。
分家の中でも一番姫様に血が近く、形代として恐ろしいものを宿す霞さん。
霞さんが降ろす「恐ろしいもの」は高千穂の鬼八伝説に関係がありそうですね。


「むかし、蘭の里の窟に鬼八という悪者が住んでいた。足がたいへん強く、昼間は住み処(か)から出て、辺り一帯はもちろんのこと、遠く阿蘇の地方まで荒らし回る。夜になると里に帰って来て、窟の奥深く隠れてしまう。土地の良民たちは、この鬼八にさんざん苦しめられていた。」


荒神・鬼八(きはち)は、村人に災いをなしたため、乳が窟に隠れ潜んでいたところを三毛入野命(ミケヌノミコト・神武天皇の兄)に攻め追われたと言われています。
実際には鬼八には阿佐羅姫という美しい妻がいて、三毛入野命がその女性に心惹かれ、
鬼八のような悪者の妻であることを不憫に思ったため滅ぼしたという説もあるようですが、
僕はそれほど詳しくはないのでよくわかりません。


恐ろしいもの            
→災いをもたらすもの

乳が窟                
→霞さんのおもち

窟の奥深く隠れる          
→守るのが得意

昼間は住処から出て、夜になると隠れる
→オフェンシブなスタイルとディフェンシブなスタイルの2面性


こう考えると霞さんと鬼八伝説は関係が深そうですね。
そもそも永水女子では「神鬼」や「鬼門」や「鬼界」と鬼つながりで来てますから
「鬼八」が関係あるのも妥当な気がします。




咲さんたちも霞さんの異様な雰囲気に気付く。
アニメになるとホントにこういうシーンは迫力あっていいなぁ。



東1局2本場、霞さんの絶一門が炸裂。
結局霞さんは2半荘で一度も放銃していないし、霞さんが和了ったのは2半荘通して3回ですが、
内2回は絶一門による染め手なのでやっぱり大将戦の収支ではトップなんですよね。




「相手が怪物なら凡人に出来ることは「考える」ことや
 思考停止したらホンマの凡人 サイコロまわして 頭もまわすで! 親番・・・!!」

ここのシーンは本当にいいですね。
2回戦大将戦をを見ていると長野県予選決勝で池田が見せた「前に向かう者を好きでいてくれるはず!」という
強い意志と末原さんの考え方が重なります。
困難な状況を前にして、諦めたり出来ない理由を探すのはいつだって簡単。
末原さんはそんなただの凡人としてではなく、前に向かう凡人として、
考えることを止めずに3人の怪物に最後まで食らいついていくというのが本当に素敵です。




霞さんの絶一門に関しては原作から特に追加でわかるところは見られませんでした。
でも和了る時の演出はちょーいいですね。




東3局、ついに咲さんが寝た!というわけではなく末原さんの和了りを見透かしているかのように目を閉じる咲さん。
霞さんの絶一門支配下で末原さんが1000・2000の和了り。
はっちゃんも言ってるけどアニメでの咲さんの追加描写見ちゃうとやっぱりこれは末原さんに和了ってもらうことで
霞さんの支配を崩そうとしたように見えますね。咲さんにはいったい何が見えているのか...。
末原さんのチーを見て何かを感じている様子。ここから先も咲さんが末原さんを意識している描写が明らかに意図的に
追加されているし気になりますね~。


そして東4局、ついに咲さんが本格的に動き出す。



白百合の花びらが舞う演出が本当にいいですね。
咲さんちょーかっこいいよ~!



「さっきの嶺上牌も筒子ではなかった つまりそこが今の石戸霞の弱点――
 トヨネの先負も無効化せずに受けきっている これが天江衣を倒した清澄の大将――
 宮永咲・・・・・・!!」

声が付くとより一層セリフに迫力が増してよかったなぁ。




この1局はこの大将戦でも一番の見所と言える闘牌ですよね。このシーンのBGMも本当に凄くて鳥肌が立ちました。
そう。それこそが咲さんの麻雀。
他家の能力をパワープレイによってねじ伏せるわけでもなく、穏乃のように自分の世界に引きづり込むわけでもない。
王牌という自分のテリトリーを使うことで他家の能力を躱し、卓上を制する。


あの衣でさえも王牌という領域を支配することは出来なかった。
合宿でマホに模倣されたとはいえ一局限定ですから王牌がマホのテリトリーとはいえないですよね。
だからこそ今まで不可侵の領域であった王牌をもテリトリーにしている穏乃という存在が
咲さんと闘うことは咲-Saki-における重要なポイントの一つだと思います。


「森林限界を超えた高い山の上 そこに花が咲くこともある おまえもその花のように―― 強く――」
第1局「対立」にある過去の照と咲さんの会話。
咲さんと照がどうして今の関係になってしまったのかを考察しようとしても残念ながら今までの描写だけでは
想像の域を出ないものになってしまいます。でも少なくとも過去の宮永照は咲さんに「森林限界を超えた高い山の上に咲く花」のように
強くなってほしいと思っているのではないでしょうか。

咲さんが県予選やインターハイで出会う超えるべき高い山(=強者達)との対局を
通して、強く成長すること、そして決勝戦という舞台で深山幽谷の化身として山を支配する穏乃と闘い、
可憐な花を咲かせることで照が咲さんの成長した姿を見ることになる。


高校に入った当初は麻雀をイヤな儀式だと考えていた咲さんが、和と出会い、
清澄高校麻雀部での日々や長野県予選での闘いを通じて勝つことのプレッシャーを知り、また麻雀の楽しさを思い出し、
数々の強敵の前で花を咲かせてきました。
そんな成長した咲さんが照の目にはどう映るのかというところはとても楽しみなところです。




南1局の咲さんの和了りで清澄高校がトップに立ちます。
相手の捨て牌を利用して追加ドローとか本当にすごいよなぁ。
もう嶺上開花で和了らずに普通にツモ和了りすることで動揺を生んでしまうのがおもしろいですね(笑)

「これで大将後半戦の中で4校が全てトップに立ったことになりますね」と戒能プロが言ってるけど、それどころか
4校全てが大将戦の中で1位~4位をそれぞれ経験してますし、後半戦は流局がなく和了りの全てがツモ和了りという異常事態ですからね。




南2局も咲さんが嶺上開花で2000・4000の和了り。
これで咲さんは3連続和了。
もうアニメの演出がかっこよくてアニメスタッフの方々には感謝の気持ちで一杯です。



そして勝負の明暗を分けた南3局へ。
この後ろからの咲さんのカット原作にもあったけど僕は結構好きなシーンです。




モノクルの割れ方がやっぱりすごかった。
姫様が九面の中で強いモノを降ろしていなかったとはいえ、はっちゃんはもちろん、神を降ろす姫様や恐ろしいものを降ろす霞さん以上に咲さんの力は凄いものなんですよね。
ホント塞さんが大将じゃなくてよかった...。
下手したら塞さんが怜の時以上に大変な事態になってしまうところだったのではと考えると怖い。



原作第98局と同じく咲さんがオーラを放つところで今回は終了。
雑誌連載当時はちょうど阿知賀編で照が連荘してるころで咲さんと照の活躍ぶりがすごく盛り上がってましたね。
今回はもう鳥肌ものの演出の連続で凄かった。
来週は激アツの南3局からですね。



次回予告
久々に京太郎のセリフが多かったのに咲さんに「どっちでもいいんじゃない」と言われてしまう京太郎がおもしろかった。
来週は大将戦決着と控室のお話や咲さんの回想くらいまででしょうか。
このペースだと11巻のラストくらいまでになりそうですね。
次回もちょー楽しみ。


1 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-03-25 00:59:26
今回は熱い回でしたねぇ!
原作を知ってても迫力に圧倒されましたよ
霞さんが上家だったのは姉帯さんも不運でしたね
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