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大樹寺ミニミニ情報寺務局

チョットした出来事をおしらせします。

国重要文化財襖絵(ふすま絵)修理の為の搬出作業

2009-06-19 13:22:21 | Weblog
6月19日 金曜日
梅雨の合間をぬって 宝物収蔵庫に収蔵されています国の重要文化財の冷泉為恭(れいぜいためちか)の描いた安政4年(1857)作の襖絵が平成18年から6年事業で絵の具剥落とめや欠損部の修復、かびとりクリーニング作業の為 少しずつ
京都国立博物館内の修理専門工房にて直されています。
今日は修理業者さん、運搬業者さんが愛知県と岡崎市の担当者の方、寺院側の立会のもと 平成21年修理分の将軍お控の間の茸(きのこ)狩図の長押上壁貼付6面
戸襖貼付け北側 4面 戸襖貼り付け西 4面の計14面が朝9時から準備し手際よく丁寧に梱包され文化財専用車に乗せられ 京都へ旅立っていきました。
これから約10か月で 京都にてカビ、汚れを除去して補修されます。

平成18年と平成19年、平成20年で完成した将軍御成りの間の襖絵はすべて揃っていますので 文化財有料拝観コースにてごらんいただくことができます。

みなさんぜひ 歴史を訪ねる旅におこしください、

おかげさまって

2009-06-06 14:06:07 | Weblog
最近 大樹寺の建物(重要文化財は別ですよ。)が老朽化により 半壊の危機に陥り、蔵をはじめ 廊下など指定されていない建造物について取り壊しをおこないました。
天丈は崩れ、雨もり、動物が天丈の上を走りまわるなど危険性もありましたので
やむを得ず 壊しました。
壊れた跡に立ちますとその建物にこめられた何百年もの僧や生活の様式が見え隠れ・・・
人の生活を支えてきたんだなあ という気持ちで改めて手をあわせました。
モノに対してのおかげ様 最近自分も含めて忘れかけています。

車は動いてあたり前 電気がついてあたり前 水が出て当たり前・・・
あたり前のありがたさを忘れてはいけないと思います。
時がたてば破損や無くなることは自然の摂理なのですがなかなか人間って亡くなることも「当たり前」とは認めたくないのですよね。
今回壊したお寺の庫裡の一部、蔵なども存在して当たり前だったのが ぽっかり空くと 人が亡くなることと一緒の(というより比べ物になりませんが)むなしい気持ちなんですが 違うのは災害、火災などを除いて壊すとき「人」が手をかけることなんですよね。

壊さねばならぬとき、すてなければならぬとき、別れなければならぬとき、必ずあります。これは仕方ないことですよね。

それを思うと「ひと」から生まれ「ひと」によってこわされる「モノ」にも少しは感謝の気持ちをもつことも必要ですよね。