のまゆ

開店休業

ZenFone 3 Zoom (日本名:Zoom S) ZE553KLレビュー 前編

2018年10月17日 21時00分00秒 | ZenFone情報
594396f8be5e7-ZenFoneZoomS_KV_woobox_810-_510.jpg
2017年新春に発表されたときはとても魅力的に映った3 Zoom。日本ではなかなか発売されず、2017年6月23日ZenFone4の足音が聞こえるタイミングで発売。価格も高かったため買わずじまいでしたが、今年の夏に入り在庫処分特価で近所のカメラ系量販店にて販売されていたので入手しました。その時点ではAndroid8へのアップグレードも開始されていなかったため、1.7万円ほどの価格でも若干購入を迷いましたが、購入後Android8へのアップグレードが開始されたため、しばらくは戦えそうな雰囲気です。

店頭在庫もほとんど残っていませんので、今更な感じもありますが簡単にレビューを。

ZenFone Zoom Sの仕様
 ASUS - ZenFone Zoom S ZE553KL

 日本ではZoom Sとして発売しましたが、諸外国ではZenFone 3 Zoomとして発売されています。両機種は同一モデルですのでオプション品はどちらかに対応していれば利用可能です。日本で3 Zoomとならなかったのは直後にZenFone4の発売を控えた状況において製品に陳腐化を防ぐ狙いがあったのだと思われます。同時期に発売された国では日本のようにZoom Sで販売されている国もあります。

 スペックはASUS公式サイトでご確認いただくとして、当時販売されていたZenFone 3 5.5インチモデル(ZE552KL)と兄弟モデルのようなスペックとなっています。SoCは当時ミドルクラスとして一世を風靡したSnapDragon625に4GBのメモリー、ストレージはカメラ撮影を売りとしていることもあり64GB。画面は5.5インチの16:9有機ELパネルで、当時のZenFoneとしては標準的なスクリーン外に3つ(戻る・ホーム・タスク)のキーを配置したスタイルです。特筆すべきはバッテリー容量で、通常の5.5インチモデルが3000mAh程度のバッテリーを内蔵しているのに対し、このモデルでは5000mAhのバッテリーを搭載しています。省エネなS625、液晶パネルに比べ省エネが期待できる有機ELパネル採用により、長時間のバッテリー駆動が期待できます。また、Zoom機構として当時としては珍しいデュアルカメラを搭載し、35mm換算で25mm+59mmの約2.3倍ズーム(単焦点×2なのでシームレスな光学ズームではない)としています。それでいて、サイズはほぼ同じ、重さは+15gとかなり頑張っている感じです。大容量バッテリーモデルですが通常のスマホと同じような感覚で利用可能です。


ZenFone Zoom S(ZE553KL)とZenFone 3 5.5インチ(ZE552KL)の主な違い
ディスプレイ:有機EL ← IPS液晶
バッテリー:5000mAh ← 3000mAh
カメラ:デュアル ← シングル
WiFi:b/g/n ← a/b/g/n/ac
SIM:nano+nano/SD ← micro+nano/SD

サイズ
ZenFone Zoom S:W77mmH154.3mmD7.9mm 重量約170g
ZenFone 3 5.5インチ:W77.38mmH152.59mmD7.69mm 重量約155g


開封してみましょう

01_00.jpg
箱はZenFone3の中位以上モデル共通の高級感のあるデザインです。

01_01.jpg
01_02.jpg
封印シールは役に立っていないです(^_^;)

01_03.jpg
内容物
本体、ZenEar、ACアダプタ、USBケーブル、イジェクトピン、説明書一式、クリアケース
ZenFone4以降はミドルクラス以上でクリアケースが付属するようになりましたが、3世代でもZoom Sには付属しています。とりあえず本体を保護するには十分な品質のケースです。

01_04.jpg
本体
画面は有機ELディスプレイです。発色は鮮やか(ディスプレイモードの初期設定が液晶モデルと異なる点に注意)です。パネルの品質自体はそこまでよいものだとは思いません。


01_05.jpg
01_06.jpg
01_07.jpg
正面から。縞状の色むらはディスプレイの仕様上の問題で肉眼では確認できません。

01_08.jpg
右側面
上から音量キーと電源ボタン。配置は3世代のZenFoneと共通で、ボタンにはZenFoneのアイデンティティである同心円加工がされています。

01_09.jpg
上面
カメラの出っ張りが確認できます。無印3ほどの出っ張りではないものの、ケース等を装着しない状況で利用するとがたつきや引っかかりの原因になるレベルです。

01_10.jpg
左側面
SIMカードスロットはピン利用タイプ

01_11.jpg
下面
イヤホンジャック(ハイレゾ対応)、マイク、USB Type-C端子、スピーカーがあります。
スピーカーはモノラル仕様です。ASUSの大容量バッテリーモデルでUSB端子がType-Cなのは現状ではZoomSのみ。本機をバッテリーとして他の機器を充電するOTGにも対応しますがMAXシリーズと違いOTGケーブルは付属しません。USB端子横のネジはコストダウンの表れでしょうか・・・(無印にはありません)。

01_12.jpg
背面
背面はガラス仕様の無印とは違い梨地となります。デザインとしてはエントリーモデルのMAXシリーズやLaserと同じテイストです。カメラはデュアルカメラ。メイン側がIMX362、F1.7、25mm、OIS対応。望遠側は不明、F2.6、59mm。カメラのスペックとしてはメインカメラに対し望遠側はおまけという感じ。撮影サンプルは後編で。

01_16.jpg
SIMスロット
nano+nano/microSD仕様となります。3世代のZenFoneでは珍しい両方ともnanoサイズのSIMスロットですのでご注意を。


ZenFone3(5.2インチモデルとの比較)

01_13.jpg
01_14.jpg
サイズが異なりますが正面側デザインはうり二つ

01_15.jpg
側面から背面にかけてのデザインは異なります。高級感は無印の方がありますが、この辺は好みの問題かと。


ソフトウェアアップデート
発売後メジャーアップデートが2回、機能追加の更新が1回配信されています。

01_17.jpg
初期状態のAndroid6.0.1

01_18.jpg
Android7.1へのアップデート

01_20.jpg
Android7.1

01_19.jpg
01_21.jpg
Android7.1の機能追加と品質改善、セキュリティパッチ更新

01_22.jpg
Android8.0へのアップデート

01_23.jpg
Android8.0

現状Android8.0へアップデートが行われています。最新のAndroidは9.0ですが、そこまでのアップデートは期待薄かもしれません(2回メジャーアップデートがあれば十分なサポートであると思います)。最近の傾向ではアプリなどではAndroid4のサポートが対象外になっているものが多くみられるようになってきました。最近Androidは1年に1回メジャーアップデートが行われていますので、4年前にアップデートが終了した端末の利用が事実上難しくなっている感じです。言い換えるとAndroid8ならあと3年くらいOS上は問題なく利用できる可能性が高いと思いますので、価格を考えると今から使い始めるのも悪くないと思います。


どうでもいい話
01_24.jpg
Android8.0でのPC接続時の確認画面ですが、ZenFone3無印の”cancel/はい”ではなく”キャンセル/はい”に言語統一がされています。なお、ZenFone3無印も最近のアップデートで修正済みです。

実際に使用した感想やカメラのサンプル、オプション品の紹介は後編へ


コメントを投稿