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介護保険はどうなるん?

2010年02月14日 | 活動
2月13日(土)「介護保険はどうなるん?」講師 堤修三さん(元厚生労働省老健局長)で、高齢社会をよくする女性の会・大阪主催で開催されました。
以前にも堤さんのお話は、同会主催でお聴きをしました。
とにかく、講師は、介護保険制度の生みの親のお一人です。ご本人の思い入れなどもお聴きすることができます。
介護保険制度は、介護を家族(特に女性)から社会全体へと、介護のあり方を変えた画期的な制度であるといわれています。
しかし、現実は、施設待機者の増加・認知症の増加などから、家族介護の深刻化が言われています。社会化されたサービスでどこまで家族介護が代替できるか。そこには、保険料、介護従事者の待遇や介護報酬の問題などがあります。
堤さんのお話では、介護保険制度の改定毎に、市町村の対応が複雑になり、とにかく煩雑な中で本来の姿が見えにくくなっている、ということが指摘されていました。
これから、こうあってほしい、という個人的な思いも8項目ぐらい述べられました。
保険料決定過程の透明化(住民参画・住民決定の徹底)により、必要な給付のための保険料負担についての納得。
保険料水準について住民が合意した以上、それに対応した公費負担の抑制はしない。
負担者の裾野を広げることによる保険料負担の抑制=被保険者の年齢引き下げ。
認知症ケアのサービスモデルの開発をすることの方が、要介護度を高くするよりも重要。
民間中心の制度における市町村の役割、被保険者後方支援・事業者後見的役割。
ケアの質向上への取り組み。ケアマネジメントの標準化への努力。
介護人材の長期的養成。サービス提供管理者の専門性確立。
公的保険制度における長期的な事業経営のあり方。

お話をずっと聴いていて、ひとつ思ったことは、保険料負担・利用者負担を抑えることを常に要望しているわけですが、社会保障制度として、北欧の国と比べて、税金を多く納めていないわけですから、現状では、負担も仕方がないと…。ただ、それが透明化されることと、低所得者への対応はしっかりと考えていかなければなりません。

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