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インド旅行2010/9日目・アンベール城(ジャイプール)

2010年05月05日 03時15分15秒 | インド旅行2010
9日目の午前、ホテルをチェックアウトしてツアー車でアンベール城に向う。ジャイプールの街に入る頃から、ずっと山の尾根伝いに城壁が見えていたが、今日は益々それが近くに見える。ガイドのアショクさんから、アンベール城名物の象タクシーに乗るに当たって、色々と注意事項を聞く。


象タクシー乗り場。ここに辿り着くまでの塀の向こうは、観光客の長蛇の列が有る。恐ろしく強引な物売りがわんさか居るが、不思議と僕には誰も近寄らない。嫌ぁ~なオーラを出してるのがインド人にも伝わるみたい。押し売りしに来たら殺す・・みたいな。(笑)


疲れた象たちが、長い坂道を観光客を乗せて何往復かする。道はご覧の通り糞だらけ。(笑) 動物愛護の観点から、午前中の時間を決めた営業となっている。押し売りの次は、大勢のカメラマンが中腹辺りに待ち構えていて、「は~い、ダンナ、こっち向いて下さぁい!いい写真撮りますよぉ!」とあちこちから声をかけてくる。向くとシャッターを切られて、現像されて金を取られるからソッポ向く。


間もなく城門だ。象クン、よく頑張った。尾根伝いに万里の長城の様な城壁が延々と続くのが見える。


城内に入る。ほら貝の様な楽器が音楽を奏でて我々を迎える。象クン、お疲れ。すると、象ドライバーが法外なチップを要求してきた。これも、想定内。アショクさんから事前に聞いていた額を払って納得してもらった。こういう所で無用なケンカをしなくて済むのが、ガイド付きツアーの良い所。前の象に乗っていたスペイン人は金も払わずに降りてドライバーが怒り狂っている。象を飼育する上でもお金がかかるので、それはルール違反だろう。


広場の階段を上がると、いよいよ宮殿入り口だ。チケットを持ったアショクさんと合流して、入場する。


一般謁見の間(ディーワーネ・アーム)。

シティー・パレスが造られる以前は、この地方の情勢は不安定で戦争も多かったため、王族はこのアンベール城で生活をしていた。ジャイ・スィン2世がムガル帝国の傘下に入る対外政策をとるようになり、情勢も安定、この城に住む必要が無くなったという。


ガネーシャ門。繊細なデザインは遠目では美しいが、ムガル帝国の象嵌細工と比べると、只のペイントなので、少々レベルが落ちる。しかし、ガネーシャ・・なんだか久しぶりにヒンドゥー的なものに触れたかな。といっても宗教性はかなり薄く、イスラム様式を取り入れたデザインのものが多い。


鏡の間。今回、中に入る事は出来なかった。
派手な装飾品と鏡が部屋の外にも中にも一面に施されている。王様は中で座って天井を見上げる。その周りを美人の踊り子達が舞う。王様は見てないフリをして、鏡に映ったオネェちゃんを見て楽しむ・・というシステムだったそうな。

写真を撮り忘れたが、このすぐ傍には緑の庭園が広がり、近くの「歓喜の間」には、当時の冷房設備である、循環流水装置が付いており、その水が滔々と庭園に流れていたという。


ハーレム。この広場の周りに住居が有り、女達は広場に集まる。今、僕が立っている所に王様がお出ましになる。そして、こうして広場の女性達を見下ろしていた。

これでアンベール城の見学も終わり。帰りは徒歩により自力で下山する。


アンベール城から少し車で走ったところに有る、ジャル・マハル(水の宮殿)。王室の別荘として建てられた。神秘的な雰囲気を持つ。


ジャイプールの街に戻って、アショクさんと2ショット。ここでお別れする。


ハワ・マハル(風の宮殿)。ジャンタル・マンタルやシティー・パレスの近くに有って、非常に薄っぺらい建物。これは、王室が街のお祭を観る時に、お妃達が一般人の目に触れないようにするために建てられたもの。この無数の窓から、女性達が祭りの様子を見下ろしていた。


そして、また西へ向う。街を出ると、すぐに荒野が広がった。

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