hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rrj・浦上天守堂3

2021-08-05 10:09:00 | rrj
祈念式典への当日参加に
浦上天守堂での誓いの成就と報告、
長崎旅を決めた本丸の二つを果たし...

そろそろと帰り時間・°

被曝遺構群から歴史にも触れ、
かねてよりの人生タスクを
クリアした...

そんな心持ちでいたのだけれど 。。。


まだ見ぬ遺構がもう一つ、
旧鐘楼ことアンジェラスの鐘。
当初の予定にはなかった...けれど...

寄っていこう

せっかく来たんだもの。
今ここにいる機会は、
とても貴重。


ためらいにも勝るは知る勇気。
心して落ちついて...準備、
整いました。


鼓動が静まる。
時の流れも急に
遅くなったような...緊張、する。


・・・カケラ。

言ってしまえば、
これは一つの巨大なカケラだ。
かつて東洋一と讃えられた旧鐘楼の、

・・・カケラ。


これほどの
重量物を瞬時に吹き飛ばし、
カケラと化した事実まざまざ...核の業風。


のめりこんで、
すっかり土に刺しこまれてる。
自然と一体になって固まったのが...

せめてもの救いでしょうか

清らかな
アンジェラスの音色を
市中に響かせていた片方の鐘楼に...

余儀なく与えられた後世への役割り。


つと、
双塔の方向を見遣る。
あの位置からここまでか...
その昔は川だったという一帯。


なるべくなら、
惨たらしい印象を受けるものは
目に触れさせず避けて通りたかった。

... "たかった"の。

でも、
それは先入観だったわ違ってた。
浦上天主堂旧鐘楼...遺された戦争の跡形には、

緑が芽吹いて。


壊れたものは二度と元通りに直らなくても、


苔むすほどの年月が経つにつれ・・・


傷は必ず癒えるのだと。


花のレリーフが、
再生する力と希望の印に
見えてくる...損傷のあってこそ、尚。


長崎は、
曇っていても
空の下が明るく光るよう...

空気も しらしら 澄みわたり

不思議です...不思議な祈りの国...長崎。


*-*-*-*-*

rrj・浦上天守堂2

2021-08-02 19:13:00 | rrj
雨が小止みのうちに遺構の佇む庭へ。
粛々と入りかけました、
その矢先...
Σガササ バサ ガコッツ!

真後ろから
ブッキラボーなブチツケ音が...
場所からして意想外の騒々しさ。

・・・なんなの?

反射的に振り返ると
けたたましい音の出どころは
驚き桃の木いえなんか南国風の木に...

猫ちゃん. .・
猫の仔なのさ仔猫ひょこん。
うしろ足の爪でハッシと
添え木をつかみ、

一所懸命...かわいい.. . 

突然。
突拍子もなく突飛にあらわれ
聖域のジャングルな庭を跳ね回るよ、

走る跳ねる走る・・・活発⌒☆°
だったらこちらも突如として、
手持ちのお鈴を鳴らしましょ。
リィーィン .・∴
リィンリィーン .・∴・
リィーィンリィーィン .・∴・°
どうかな?
そこはかとない残り香みたく
音色の尾をひくお気に入りの鈴よ、
君がために鳴らしたよ♪
こっち見た. ☆°
そうして、
気を惹こうとするわたしを
しばし不思議そうにみつめつづけた後...
そっぽ向く・★ .
興をそそられるものが他にあるようです. .・
毛色が見事に周りの樹木や添え木と同化してる...
君ここのテリトリーにピッタリだね・°
何か狙いすまし、
またたく間どこか跳ねていっちゃった。
ありがと猫ちゃん. .・
空前絶後の歴史は直視するにもヘヴィで、
ともすれば気持ちだって沈みそう...
君の出現でなごめたわ. .・
では気を持ち直したところで今度こそ、
お庭へ入りましょう。
平和への祈りが折りこまれている、
束ねられた虹色の千羽鶴が供えられてあり。
色とりどりの房に込められた一つの祈りは、
全人類の悲願ともいえましょうか...。
そして三聖人像。
原爆の熱線で焼けこげたという説明は、
よく見かけて読み知っていたつもり。
けれどこうして向きあい...
(※聖セシリア像)  対峙しますと...
(※イエスの聖心像)  百聞を越える。
(※不明)
すでに風化するものでもない、
その姿でこそ証しつづけてゆく...生きし像。

言わずして言う

それは口のない物に宿された、
無言で語る力...なのかもしれない。
崩れきらずに残ったレンガも凄いな・・・
聖人像の周りには狛犬と似た獅子像. .・
佇む天使像の背後に、
平和公園で見たのと同じ
赤い花が咲いていた...目に沁みる。
いつからか、
芽吹き花咲き枯れて芽吹き...
もういくつ季節を経巡ったのでしょう。
のちのち気付くのだけれど、
この日は市内の至るところに
千羽鶴がちらほら吊りさげられてあったの。

それは目立たないような街角の隅にも、
大小の規模を問わずにささやかに。

一羽一羽を一人一人さまざまな方が
心を込めて折りこんだからかしら、
合掌のように重ねあわせた...

両手に見える。