rail road journey・出発

2017.08.07...月曜日。

早朝の東京駅－。

もやめく白雲が絵のようで綺麗ね。

上澄みと澱に分かれた２層の
リキッド状な曇り空...

完全に台風の雲行きです。

青空の隙すら

雨を呼ぶ灰色雲に追われ覆われてゆく、
大雨で荒れること必至...時の問題でしょう。

新幹線は自然災害に強い。

台風５号を

すり抜けられる可能性に賭け、
約1200キロを走破してくれるだろう...

西への旅を鉄路と決めた。

さぁ出発。
これから５時間半も
乗りっぱなすのですもの、

楽しみといえば・・・

これですのこれ ( *ｕ.ｕ). .・

カチンコチンで
石のような固さだと定評の、
"新幹線スゴイカタイアイス"こと...

スジャータアイスをいただきませう.♪・

このパッケイヂ、
お星さんの輪っかのところにある
小さな氷粒がうるる潤むと金キラ瞬くよう...

それはそれでリッチな感じ☆*

食べごろになるまで
ほっとこっと。
...っと！

車窓に

お目見え富士山よ。
素人の自分が一瞬間にスマホで撮っても、

さすが富士山なのです

なだらかに
広がる山裾の美しさよ...
映りの儚く淡くとも瞭然として。

この富士のような裾の形

海外のお山には
少ないんですって。
日本の風土が造りだせし自然の賜ね。

その後も

天候が気になり、
移り変わる空模様をずっと...

ずっっっと、

観察しいしい写真に記録して、
していて...していて...していた間に、

" シンカンセンスゴイカタイアイス "

とけてた・°
スプンの歯が立ち、
やわらぐまでかかった時分は15分ほど。

こねくりまわし

かきまぜまぜして
クリーム状としてからに...

お初の ひとくち ぱくん☆

ぉ...
ぉおぉいしいぃいぃ
のですぅ☆☆ 濃ゆコクぅ☆☆☆

これが醍醐味これぞ醍醐味？

ハーゲンダッツバニラでも
甘すぎに感じたくらい、
大人向けの美味。

√  .  ..  ...ヒュンッ ヒュンッ ヒュン！

風切り音が
聞こえだした。
外の風景に目を向けると...

突入したかな台風圏へ。

あの もくもこ もくもこ長ぁい雲は、
スパイラルしてる外側の台風雲かも。
頼みの新幹線です止まりませんように...

この時、そろそろ中京地方を通る頃。

＊－＊－＊－＊－＊

rail road journey・序

ー２０１７年８月３日。

この日、

伴侶と連れだち

訪れたのは東京亀戸天神社。

下町天神様の呼び名で親しまれてるわね

その実、

学問と厄除けの御神霊...

菅原道真公への挨拶詣でへ。

長崎への旅には、

かねてより積もりつもる

特別の思い入れがあるものの...

そこへ

至るには九州の玄関、

福岡博多を渡るのです。

本宮・太宰府天満宮へ参らぬものか

旅の無事を祈念しつつ、

当地へ向かうことを報告に

来たのでしたが...このとき台風接近中。

急を告げる風雲に

乗れるか逸れるか運試し、

みすみす悪天候のさなかへ

突っこんで出発することとなるのでした。

(当時のニュース画像より)

． 。 ・  ． 。 ・  ． 。 ・

ここは亀戸天神様。

正面の大鳥居を

くぐった先に見えるのは男太鼓橋、

過現未の橋の "過" ... ルーツの源と始まりね。

おまけにスカイツリーも臨めるのよ。

台風が九州を直撃するかも

しれないと天気番組が

予報する。

こちらも煽りをうけて淀む空。

太鼓橋の真上から眺めた心字池。

１つめの橋を越えた次－、

この平橋が

過現未の "現"...現在。

その向こうにもうひとつある女太鼓橋が、

未来の橋よ。

三世橋を渡りながら浄まり

社殿に到達するって寸法だわ、

今まさに現在橋をお渡りなのは鳩さんで。

－御神前こと境内。

ちらほらと、

まばらながらも

参拝客さんの姿ありて。

わたし達も九州本宮へ参ることを此処に報告

嵐だからと旅の日程を変えることは

考えられなかった。

二人で行くなら...

今しかない

そんな強い予感が働いて。

途中どこかの暴風域で足止めされても、

その場所で待機し向い直すプランも用意済み。

(( リタイアはない、しません。))

今思うと

報告というより、

宣誓だったかもしれない。

－五歳菅公像。

この和歌にふれると、

心まで紅色に華やぐような

あでやかさを感じます...好き。

－御神牛。

撫でると

知恵を授かるとのいわれは、

もはや説明要らずの有名さかと。

老若男女ともに撫でさすられて、

とてもテカテカして

おいでです。

出発日まで、

まだあと幾日かある。

例年通りなら疾っくに

彼方へ去っているはずの台風が...

この年は自転車並みのスピード進度

それだけが

予想外だったな。

さりとて大自然が相手ではね...

偉大なる畏の力を前に文句は言えぬ。

ニュースでは、

まだ九州ら辺上空を

のろのろと鈍く動いている様子です。

"飛び梅" か。

ふと思いかえす飛び梅伝説、

私の身も太宰府へ

飛ばせたならな。

すぐ、

すぐに。

敢えて嵐に巻かれるのだもの、

乗じてみせよう。

＊－＊－＊－＊－＊

rail road journey のはじめに。

・・・旅は一度で三回めぐれる。

前旅はプランを立てているときに。
本旅で思う存分たのしんだら、
アルバム作りや思い出を
回想するのが...

後旅。

－2017年夏の旅、長崎行5泊6日。

他のblogでも
載せたものですが、
やや時系列が乱れたままなのが心残り。

こちらで
取りまとめながらもう再び、
当時の旅をおさらいすることにします。

旅は目的地につくまでの道のりも含めて旅...
つくまでもついてからも、
旅はつづいている。

そのような思いで綴りあげています。
先に書き添えておきましょう、
長いです。

私にとっては大事な思い出

だから
ひとつひとつを
丹念にふりかえり残したいほどのもの。

"自分"を形成した過程のイチブブン

けれど
読んでくださる方にとっては、
思い入れのない他人の記憶ですものね。

いいねや応援ポチッとの
しがらみといいますかプレッシャーを
ほどくべく当面その欄はなしとしました。

気楽に
読み流していただけるだけでも
私には大変ありがたいことですので、
お手隙の時にでも寄ってくだされば幸いです。

生活と仕事の合い間にコツコツと、
丹念に文字で付けつづける
旅の足あと。

住みなれた所を離れ
見聞きするものは大抵、
なんだって物珍らしくって...

ありふれたものまで輝いた。

そうして
過ぎ行く旅人だから、
帰り路に着くまでの後旅めぐりへ...

いざ出発。

＊－＊－＊－＊－＊