hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

綺麗な月夜のお晩です

2020-11-26 22:20:00 | anthologia
文中に登場するだーたん "とは伴侶のこと。

当時はそう呼んでいたのでして. .

この◇ryも幾年月が経つほどに、

想いの深まる宝もの。

*-*-*-*-*

暮らしやすく、なりました。


気温も日毎に秋へと深まり、

情緒もしずと...

音無しく。


ひそり...

おだやか。

そういうこの頃。


 乃一さん乃一さん。」

 ん? 

 ほら、見てみてください。今夜は月が綺麗だよ。」


だーたんとお買い物がてらのお散歩は、

夜道の彼方へ伸びた夜空まで。


‘ - ‘ )_)/

「「 ………。」」


月を示すたったの指一本に、

目線を釣りあげられて顔を上げると...


      


磨きこまれた白い皿...として煌めく、

お月さん。


(( 透けそう、、、お皿。))


風に流れて

よぎってゆく

濃ねず色した薄雲は...

ときたま月に掛かって翳ると

痛ましいやうな清らさで涼やかに空を覆った。


... ... ... 


そのコントラストが、

妙に透明感を醸すのでした。


∂ _ ∂ )_)/

「「 ………。」」


知ってるのかな 

夏目漱石の...とある訳語だと。

きっとわたしの深読みしすぎだとしても...


I love you

と、

言われた気分。


月がきれい...な、だけ。


ただただ、

月がきれいなだけ。

なのは...わかっていますけれど...


I love you

と、

言われた気分。


*_)_)/

「「………。」」


あなたって...

あたしにはお不動様か仁王様なの。

お山のやうに度肝が据わっていながら、


ニカーッ!と笑えば

太陽みたいで、

そのお顔。


初秋の夜に、

隣で照ってる太陽さん。

太陽さんの、ねぇ...あなた。


あなたが示してくれた夜空には、

まだも煌煌お皿の光って。


指さきっちょの白いお皿が恬とお澄まし、

バランスとっていましてよ。


(( ...きれい。パアル玉にも似てる... ))


わたし

 … ... ...。ほんと、」


だーたん

 ん? 


わたし

 ほんと...きれいな月夜のお晩だね。」


だーたん

 あぁ。美しいよ。」


-)_)


こまかなガラスの粒がアスファルトに均されて、

路面に数えきれない星屑変幻しているわ。


キララ舗装の地べた


そこに、長く...ながく...長ぁく、

間伸びして映る二人の影よ。


月の光りと道々たたずむ街路灯が光源になって。

歩くたんびに タテ ヨコ ナナメ と向きを変えては...


くるり 

くるくる 

くっついてくる 


2人3脚4本足を軸にして...


ふたりの周りを

ふたりの影身も回るわ、

ふたりの心も踊っているようね。


このまま長く...なぁがく...末長く...

ワルツを踊りましょうね、

一緒にね。


きれいな月夜の...永遠に。

*-*-*-*-*

 LL p.p.s 

(2015/秋月星日の◇ryより)

ちょうどスーパームーンの夜でした。

あれから5年の時が流れていても、

永遠持続中な私たち

2人家族であります。



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