5点セットで
展示されていたの、
その彩その文様に目を瞠った...
エナメル金彩 昆虫と木の実 文筆筒
ペンホルダーその他と
いったところでしょうか、
ルードヴィヒ・モーゼル工房作...凄い。
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ガラス面に
みっしりと満遍なく
凝らされたデコラティヴな絵付け...
まず、そのこと細かさに絶句。
ガラスもスポットライトの角度によってか、
澄んだ色んなトーンの
赤みに照り映える。
そのなかの紅一点ならぬ青一点。
これが文筆筒こと、
ペンホルダーなのでしょう。
ころんと卵のようなフォルムをして。
・・・空かもしれない海かもしれない
なにか知れない
水界のような只中へ、
海藻にみえる葉が 木の実が 浮遊虫が
ふょふよ ふょふ よふょふ.....たゆたう。
ガラスキャップの栓が付いた
赤い瓶のグラデーションは
夕日のよう...
緋色が透きとほる
みつめていると、
吸いこまれそうな
赤を観たのなんて初めてだわ。
やっぱり背景は空かしら
植物は舞いあがり羽虫は飛び交って、
散らばる木の実...どんぐり...
秋かな。
大きな森に住まう小さな虫たち
ふと、
太古の空気が封入された
琥珀石を思い返す...ここには...
森や海、自然のモチーフが詰まってるのね。
キャップにまで絵付け...抜かりありません。
モーゼル工房の起こりは1857年。
今から
160年ほど前に創立された
ガラス工房だったそうなの。
その後は数々の賞を得て、
時の王室や皇室に愛用されるに至り
技術・品質・名声を高め歴史を積みあげ...
現モーゼル社となり
今では
世界に燦然と輝く
ガラス工芸ブランドの超一流どころ...
その19世紀作品。
台に反射した
ガラスの影もキラキラと...
水鏡に浮かんだ街の灯りみたいね、
夜景のような趣きで輝きの粒が散ってるわ。
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