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テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題3‐1解答

2008-05-01 | CFTe
8日前の問題の解答です。

 上昇三角形型と下降三角形型はトレンド継続の途中における保ち合いの型である。上値が一定で下値が切り上がるフォーメーションが上昇三角形型(アセンディング・トライアングル)、下値が一定で上値が切り下がるフォーメーションが下降三角形型(ディセンディング・トライアングル)である。上昇三角形型は売り勢力は一定だが下値が徐々に切り上がる様子で買い方の勢力が次第に強くなってきていることを示しており、強気のフォーメーションとされる。一方、下降三角形型は買い方の勢力は一定だが次第に売り方の勢力が強くなっていることを示し、弱気のフォーメーションとされる。上昇三角形型、下降三角形型ともに2本の線が交差するアペックス(三角形の右尖端)までに完成し、売買高はフォーメーション形成中減少傾向を辿り、完成後に再び増加するといった特徴がある。
 上昇ウェッジ型と下降ウェッジ型は中期のコンティニュエーション・フォーメーションに分類され、おおよそ1~3ヵ月程度の保ち合いとなる。フォーメーションに突入するまでのトレンドと反対方向の一時休止を形成するため、高値線と安値線が共に上向きとなる上昇ウェッジは弱気、高値線と安値線が共に下向きとなる下降ウェッジは強気を意味する。また、基本的にはトレンド継続中の中間点で示現するが、株価のピークやボトムで示現することも多く、エリオット波動原理の第5波に出現するダイアゴナルトライアングル(斜傾三角形)と解釈が同じとなる。
 三角形型とウェッジ型の相違点は、共にトレンド継続中の一時休止とされるコンティニュエーション・フォーメーションに属すが、ウェッジはしばしば反転ポイントにも示現すること。また、三角形型は保ち合いが長期に及ぶことが多い一方、ウェッジ型は1~3ヵ月程度の中期のフォーメーションを形成することなどが挙げられよう。

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