ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

オリンピックと覚醒剤

2009年08月05日 | ほぼ嘘日記
石原都知事がやりたくて仕方無い「東京オリンピック」開催は
どうも実現出来ないようです
私が小学2年生だった1964年に行われた東京オリンピックは
去年の北京オリンピック同様に
国を挙げての一大事業でした



オリンピックの開催が決まった時から始まった建設ラッシュでは
各種の競技場や選手宿舎や首都高速道路の建設や
「バキュームカーが走る街が恥ずかしい・・・」と
下水道工事も同時に急ピッチで行われたのです



当然工事に関わる人手は慢性的に不足していたので
地方の農村から男たちが大勢駆り出されたのです
寝る間も与えられず働き続けるために使われていたのが
「疲労がポンと無くなる」ので
「ヒロポン」と呼ばれていた覚せい剤でした
戦前は画期的な栄養剤として売られ
戦争中には戦う兵士たちに与えられ
戦後には食べ物の安価な代用として売られていたのですが
この頃には麻薬取り締まり法が施行されていたので
ヤクザの手で闇で取引されていました
昼夜を問わず働かされていた出稼ぎ労働者たちは
「食べなくても平気」で
「寝なくても平気」と「ヒロポン」を飲み
心臓が止まるまで働かされたのです
是が非でもオリンピックを成功させたかった当時の政府は
違法な覚醒剤使用や販売を黙認し続けました
薬物による大勢の死者を出し突貫工事で完成した競技場で
華やかに繰り広げられたオリンピックの開催式の裏には
働き手を亡くした農村
出稼ぎで荒れていく農地や山々
巨大化していくヤクザ組織という問題が起き
全国に広がっていく覚醒剤使用は止められず
さらにその後の列島改造ブームで起こった建設ラッシュでも
ダンプカーを寝ないで運転するためや
ビル建設を急ぐあまり昼夜を問わず働くために
覚醒剤は使われ続けていたのです

そして今も・・・
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 普通の人々って? | トップ | お菓子感覚ですか? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ほぼ嘘日記」カテゴリの最新記事